個人用レポートの有効化と無効化
個人用レポート機能では、ユーザーが所有しているレポートを個人用のフォルダーに保存できるように、レポート サーバー データベースに個人の記憶域を割り当てます。 レポート サーバー管理者として、この機能を有効化または無効化したり、セキュリティ設定を変更してユーザーがこの作業領域で実行できる操作を制御することで機能の動作を変更することができます。
既定では、個人用レポート機能は無効になっています。 この機能は、すべてのユーザーに対して有効化または無効化することができますが、一部のユーザーのみに有効化することはできません。 多くのユーザーや組織にとってこの機能は役立ちますが、組織に適合するかどうかを判断するために、このトピックの後半で示されている利点および欠点を理解してください。
個人用レポートの有効化および無効化の方法
SQL Server Management Studioを使用して個人用レポートを有効にするには、レポート サーバー インスタンスに接続して、 [サーバーのプロパティ] ページを開きます。 [全般] タブで、 [ユーザーごとに個人用レポート フォルダーを有効にする] オプションを選択します。
個人用レポートに使用されるロールの定義によって、個人用レポートの作業領域でサポートされる操作が決まります。 たとえば、個人用レポートのロールで [リンク レポートの作成] チェック ボックスをオフにしている場合、ユーザーは [個人用レポート] フォルダーでリンク レポートを作成できません。 詳細については、「 個人用レポートをセキュリティで保護する」を参照してください。
個人用レポートを非アクティブ化するには、 [ユーザーごとに個人用レポート フォルダーを有効にする] をオフにします。 個人用レポートを非アクティブ化すると、[個人用レポート] フォルダーでユーザーに表示されていたものがすべて非表示になります。 機能を無効にした後は、実際の記憶域を提供するフォルダー (つまり、[Users フォルダー] のサブフォルダー) を手動で削除する必要があります。
個人用レポートをアクティブ化した場合
機能をアクティブ化すると、ルート フォルダーである [ホーム] の下に [個人用レポート] フォルダーが表示されます。 また、レポート サーバー管理者には、[個人用レポート] フォルダーの他に、各ユーザーのサブフォルダーが含まれている [Users フォルダー] フォルダーも表示されます。
機能がアクティブ化されている間は、[Users フォルダー] とそのサブフォルダーを削除できません。 さらに、"個人用レポート" という名前は、ルート ノード (ホーム) の下に作成されるフォルダーの予約名になります。
個人用レポートを非アクティブ化した後でアクティブ化すると、[Users フォルダー] フォルダーが存在しない場合はレポート サーバーで新しく作成されます。 [Users フォルダー] フォルダーが存在している場合は、ユーザーが [個人用レポート] フォルダーにログオンするときに、レポート サーバーで新しいサブフォルダーが追加されます。
個人用レポートを非アクティブ化した場合
機能を非アクティブ化すると、"個人用レポート" という名前は予約済みではなくなります。したがって、ユーザーは、[ホーム] フォルダーの下に "個人用レポート" という名前の個人フォルダーを作成できます。 さらに、[個人用レポート] からユーザー固有の [個人用レポート] サブフォルダーへのリダイレクトは実行されなくなります。 最後に、URL アドレスにユーザー固有の [個人用レポート] フォルダーを含むレポート リンクはすべて動作しなくなります。
個人用レポートの使用
個人用レポートを使用するかどうかの判断は、ユーザーの作業領域をサポートするためにサーバー リソースを割り当てるかどうかによって異なります。 個人用レポートは、ユーザーが仕事を行うのに役立つ情報源を制御できるようにする優れた機能です。 また、組織全体で使用する必要がないレポートで作業を行う方法をユーザーに提供します。 個人用レポートを使用する最も大きな理由の 1 つは、レポートを作成および確認する必要がある一連のユーザーにセキュリティで保護された管理しやすいサポートを提供できることです。 この機能を使用しない場合、個々にさまざまなユーザー用のフォルダーおよびセキュリティ ポリシーを作成することになる可能性があります。 この手法では、ユーザーおよびユーザーのニーズが変わると、フォルダーおよびポリシーの数が増加し続け、やがてメンテナンスが難しくなります。
個人用レポートをアクティブ化すると、ユーザーが [個人用レポート] フォルダーを必要とするかどうかに関係なく、ドメイン アカウントを持つ各ユーザーが [個人用レポート] リンクをクリックしたときに、[個人用レポート] フォルダーが作成されます。 フォルダーが使用されているかどうかを判断する体系的な方法はありません。 フォルダーに含まれているデータがあるかどうかを調べるには、フォルダーを手動で確認する必要があります。