式で使用される定数 (レポート ビルダーおよび SSRS)
定数は、リテラル テキストまたは定義済みのテキストです。 レポート プロセッサは定義済みの定数にアクセスできるので、このような定数を式に含めると、式が評価される前に、このような定数が表す値が式に代入されます。
Note
SQL Server データ ツールのレポート ビルダーまたはレポート デザイナーを使用して、レポート定義 (.rdl) を作成および変更できます。 これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。 詳細については、「レポート デザイナーおよびReport Builderでのレポートのデザイン (SSRS)」 (microsoft.com) を参照してください。
リテラル テキスト
式の中では、リテラル テキストは二重引用符で囲まれたテキストです。 テキストは、式の一部でない場合、二重引用符で囲まずにテキスト ボックスに直接入力することもできます。 テキスト ボックスの値が等号 (=) から始まっていなければ、テキストはリテラル テキストとして処理されます。 次の表に、式内のリテラル テキストの例をいくつか示します。
常時 | 表示テキスト | 式のテキスト |
---|---|---|
Report run at: | <<Expr>> | ="Report run at: " & Globals!ExecutionTime |
Adventure Works Cycles | Adventure Works Cycles | Adventure Works Cycles |
[角かっこで囲まれた表示テキスト] | \[角かっこで囲まれた表示テキスト\] | [角かっこで囲まれた表示テキスト] |
RDL 定数
レポート定義言語 (RDL) で定義されている定数は、式の中で使用できます。 [式] ダイアログ ボックスでは、特定の有効な値 (列挙型とも呼ばれます) のみを使用できるレポート プロパティの式を作成すると、定数が表示されます。 次の表に 2 つの例を示します。
プロパティ | 説明 | 値 |
---|---|---|
TextAlign | テキスト ボックス内でのテキストの配置に有効な値です。 | General、Left、Center、Right |
BorderStyle | レポートに追加された線に有効な値です。 | Default、None、Dotted、Dashed、Solid、Double、DashDot、DashDotdot |
Visual Basic 定数
Visual Basic ランタイム ライブラリで定義されている定数を、式の中で使用できます。 たとえば、定数 DateInterval.Day
を使用できます。 2008 年 1 月 10 日の場合、次の関数を使用すると、数値 10 が返されます。
=DatePart("d",Globals!ExecutionTime)
CLR 定数
.NET Framework の共通言語ランタイム (CLR) クラスで定義されている定数は、式の中で使用できます。 次の表に、システム定義色の例を示します。
常時 | 説明 |
---|---|
MistyRose | 背景色に基づいたレポート プロパティの式を作成する場合は、色を名前で指定できます。 有効な名前は、 [式] ダイアログ ボックスに表示されます。 |
参照
[式] ダイアログ ボックス
式 (レポート ビルダーおよび SSRS)
式の例 (レポート ビルダーおよび SSRS)
式で使用されるデータ型 (レポート ビルダーおよび SSRS)
[式] ダイアログ ボックス (レポート ビルダー)