マップ レポートのサポートを計画する
SQL Server 2014 Reporting Services (SSRS) では、空間データ ソースを使用するマップ レポートがサポートされています。 空間データは、SQL Server データベース、ESRI シェープファイル、または Reporting Services かレポート ビルダーを使用してインストールされたマップ ギャラリーから取得できます。 また、マップには Bing のマップ タイルの背景も表示できます。 レポートの作成者は、空間データまたは Bing のマップ タイルが動的であり実行時に取得されるか、静的でありレポート定義に埋め込まれるかを指定してレポートを作成できます。
Bing Maps のサポート
マップには、Bing のマップ タイルを表示する背景レイヤーを含めることができます。 マップ タイル レイヤーを含むパブリッシュ済みレポートを表示するには、Bing Maps Web サービスからタイルを取得するようにレポート サーバーを構成する必要があります。 詳しくは、「 RSReportServer Configuration File」をご覧ください。
各レポートについて、レポート作成者は、タイル サーバーからタイルを取得する際に SSL (Secure Sockets Layer) 接続を使用するかどうかを指定できます。 これを行うには、タイル レイヤーの [プロパティ] ウィンドウで、ブール型プロパティ UseSecureConnection を に設定する true
必要があります。
Note
レポート内での Bing のマップ タイルの使用については、「 追加使用条件 」および「 プライバシーに関する声明」を参照してください。
レポートのデザインに関する推奨事項
マップ レポートを適切にデザインするには、静的な空間データと動的な空間データのトレードオフを評価し、レポートのユーザーにとって最適なバランスを見極める必要があります。 マップ要素を埋め込んだ場合、レポート定義のサイズが著しく増加しますが、レポート内でマップを表示するために要する時間が短縮されます。 動的なマップ要素の場合、レポート定義のサイズが小さくなりますが、マップを処理して表示するために要する時間が増加します。 レポートの作成者は、この相反する要因の間で適切にバランスをとる必要があります。
レポート定義のサイズが問題となる場合、レポート サーバーの管理者は、レポートの設計者にレポート定義の空間データの量を削減するように促してもよいでしょう。
次のような場合には、マップ要素がレポート定義に埋め込まれます。
レポートの作成時に、空間データ ソースがローカルのファイル システムに置かれている。 これには、ローカルにインストールされた ESRI シェープファイルまたはマップ ギャラリーからの空間データも含まれます。 既定で、マップ ウィザードおよびマップ レイヤー ウィザードでは、ローカル ファイル システム上のデータ ソースに由来する空間データが埋め込まれます。
レポートの作成者が、レポートに空間データを手動で埋め込むオプションを選択した。
マップを含むレポート定義のサイズを削減するには、次の選択肢を 1 つ以上実行します。
SQL Server Data Tools (SSDT) のレポート デザイナーから、ESRI シェープファイルである空間データ ソースをレポート サーバー プロジェクトに追加します。 プロジェクトの配置時に、レポートに加えて ESRI シェープファイルがレポート サーバーにパブリッシュされます。 マップ ウィザードを実行する際に、レポート サーバー プロジェクトの空間データ ソースを指定すると、既定でマップ要素はレポート定義に埋め込まれません。
Report Builderから、レポート サーバーから [シェープファイル] を選択して、ESRI シェープファイルである空間データ ソースを追加します。 マップ ウィザードを実行する際に、レポート サーバーの空間データ ソースを参照して指定すると、既定でマップ要素はレポート定義に埋め込まれません。
マップ データを埋め込みマップ データにする必要がある場合、ビューポートの中心位置とズーム レベルを調整して、レポートに必要なマップ データのみが含まれるようにする。
詳細については、「マップ (Report Builderおよび SSRS)」を参照してください。