データ処理拡張機能をレポート デザイナーに配置する方法
レポートを設計する際、レポート デザイナーは、データ処理拡張機能を使用してデータを取得し、処理します。 データ処理拡張機能アセンブリは、プライベート アセンブリとしてレポート デザイナーに配置する必要があります。 さらに、レポート デザイナー構成ファイル RSReportDesigner.config にエントリを作成する必要があります。
データ処理拡張機能のアセンブリを配置するには
ステージング場所から Report Designer ディレクトリにアセンブリをコピーします。 Report Designer ディレクトリの既定の場所は、C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\PrivateAssemblies です。
アセンブリ ファイルをコピーした後、RSReportDesigner.config ファイルを開きます。 RSReportDesigner.config ファイルも Report Designer ディレクトリにあります。 データ処理拡張機能アセンブリ ファイルの構成ファイルにエントリを作成する必要があります。 構成ファイルは、Microsoft Visual Studio またはメモ帳などのシンプルなテキスト エディターを使用して開くことができます。
RSReportDesigner.config ファイルで Data 要素を探します。 新しく作成したデータ処理拡張機能のエントリは、次の場所に作成する必要があります。
<Extensions> <Data> <Your extension configuration information goes here> </Data> </Extensions>
、、および 属性の値を含む Extension 要素を含む、データ処理拡張機能の
Name
Type
エントリをVisible
追加します。 このエントリは、次のようになります。<Extension Name="ExtensionName" Type="CompanyName.ExtensionName.MyConnectionClass, AssemblyName" />
Name
の値は、データ処理拡張機能の一意な名前です。Type
の値は、IExtension インターフェイスおよび IDbConnection インターフェイスを実装するクラスの完全修飾名前空間のエントリを含むコンマ区切りの一覧であり、その後にアセンブリの名前が続きます。.dll ファイル拡張子は付けません。 既定では、データ処理拡張機能が表示されます。 レポート デザイナーなどのユーザー インターフェイスから拡張機能を非表示にするには、Extension 要素に 属性を追加Visible
し、 にfalse
設定します。最後に、拡張機能の FullTrust アクセス許可を与えるカスタム アセンブリのコード グループを追加します。 これを行うには、既定では C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\PrivateAssemblies にある rspreviewpolicy.config ファイルにコード グループを追加します。 このコード グループは、次のようになります。
<CodeGroup class="UnionCodeGroup" version="1" PermissionSetName="FullTrust" Name="MyExtensionCodeGroup" Description="Code group for my data processing extension"> <IMembershipCondition class="UrlMembershipCondition" version="1" Url="C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\PrivateAssemblies\MyExtensionAssembly.dll" /> </CodeGroup>
URL 構成要素は、データ処理拡張機能に選択できる多くの構成要素条件のうちの 1 つにすぎません。 SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) のコード アクセス セキュリティの詳細については、「セキュリティで保護された配置 (Reporting Services)」を参照してください。
汎用クエリ デザイナー
レポート デザイナーには、カスタム データ処理拡張機能で使用できる汎用クエリ デザイナーが用意されています。 このデザイナーは、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインで構成されます。 この汎用デザイナーは、上記のグラフィカル インターフェイスでサポートされていないクエリの記述に使用できます。 グラフィカル クエリ デザイナーと異なり、汎用クエリ デザイナーでは、クエリ構文のチェックやクエリの再構成は行われません。
カスタム拡張機能で汎用クエリ デザイナーを有効にするには
Designer 要素の下のRSReportDesigner.config ファイルに次のエントリを追加し、 属性を
Name
前のエントリで指定した名前に置き換えます。<Extension Name="ExtensionName" Type="Microsoft.ReportingServices.QueryDesigners.GenericQueryDesigner,Microsoft.ReportingServices.QueryDesigners"/>
デプロイの確認
配置を検証するには、ローカル コンピューターの Visual Studio のインスタンスをすべて閉じておく必要があります。 現在のセッションをすべて終了したら、Visual Studio で新しいレポート プロジェクトを作成します。これによって、データ処理拡張機能がレポート デザイナーに正常に配置されたかどうかを確認できます。 レポート用の新しいデータセットを作成するとき、使用可能なデータ ソースの種類の一覧に新しい拡張機能が表示されます。
参照
データ処理拡張機能の配置
Reporting Services の拡張機能
データ処理拡張機能の実装
Reporting Services 拡張機能ライブラリ