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タブ補完の管理 (SQL Server PowerShell)

SQL Server PowerShell スナップインでは、Windows PowerShell のタブ補完を制御するための 3 つの変数 ($SqlServerMaximumTabCompletion$SqlServerMaximumChildItems、および $SqlServerIncludeSystemObjects) が導入されています。 入力された文字列で名前が始まるアイテムの一覧を返すタブ補完によって、入力の手間を削減することができます。

始める前に

Windows PowerShell のタブ補完機能では、パスやコマンドレット名の一部を入力して Tab キーを押すと、既に入力した部分に一致する名前のアイテムの一覧を取得できます。 名前の残りの部分を入力しなくても、その一覧からアイテムを選択できます。

多数のオブジェクトを含むデータベースで作業する場合、タブ補完の一覧が非常に大きくなる可能性があります。 また、ビューなどの一部の種類の SQL Server オブジェクトには、多数のシステム オブジェクトが含まれます。

SQL Server スナップインでは、タブ補完および Get-ChildItem で表示される情報の量を制御するために使用できる 3 つのシステム変数が導入されています。

$SqlServerMaximumTabCompletion = n
タブ補完の一覧に含めるオブジェクトの最大数を指定します。 n を超える数のオブジェクトが含まれるパス ノードで Tab キーを押した場合、タブ補完の一覧が n 件までで切り捨てられます。n は整数です。 既定の設定は 0 で、これは一覧表示されるオブジェクトの数に制限がないことを示します。

$SqlServerMaximumChildItems = n
Get-ChildItemで表示されるオブジェクトの最大数を指定します。 n を超える数のオブジェクトが含まれるパス ノードで Get-ChildItem を実行した場合、一覧が n件までで切り捨てられます。n は整数です。 既定の設定は 0 で、これは一覧表示されるオブジェクトの数に制限がないことを示します。

$SqlServerIncludeSystemObjects = { $True | $False }
$Trueの場合、タブ補完と Get-ChildItemでシステム オブジェクトが表示されます。 $Falseの場合、システム オブジェクトは表示されません。 既定の設定は $Falseです。

SQL Server のタブ補完変数の設定

既定値から変更する場合は、その対象となるすべての変数について、新しい値を設定する必要があります。

例 (PowerShell)

次の例では、3 つすべての変数を設定し、設定を一覧表示します。

$SqlServerMaximumTabCompletion = 20  
$SqlServerMaximumChildItems = 10  
$SqlServerIncludeSystemObjects = $False  
dir variable:sqlserver*  

参照

SQL Server PowerShell