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メモリのプロパティ

Analysis Services では、次の表に示すサーバー メモリプロパティがサポートされています。 これらのプロパティの設定方法については、「 SQL Server 2008 R2 Analysis Services 操作ガイド」を参照してください。

1 ~ 100 の値は、 [物理メモリの合計] または [仮想アドレス領域]のどちらか少ない方に対する割合を示します。 100 を超える値はメモリ制限を示します (単位: バイト)。

適用対象: 特に明記されていない限り、多次元および表形式のサーバー モード。

プロパティ

LowMemoryLimit
サーバーがメモリ不足になる時点を定義する、符号付き 64 ビット倍精度浮動小数点数のプロパティ。合計物理メモリの比率として表されます。 この制限に達すると、インスタンスは、期限切れのセッションを終了したり、使用されていない計算をアンロードしたりすることによって、徐々にキャッシュ内のメモリを解放し始めます。 この制限を下回っている間は、メモリは解放されません。 既定値は 65 です。これは、物理メモリまたは仮想アドレス空間の 65% (どちらか少ない方) を超えたらメモリ不足とすることを示します。

TotalMemoryLimit
サーバーが、より積極的にメモリを解放し始めるしきい値を定義します。 既定値は、物理メモリまたは仮想アドレス空間の 80% です (どちらか少ない方)。

TotalMemoryLimit は常に、HardMemoryLimit より小さくする必要があります。

HardMemoryLimit
インスタンスが、メモリ使用量を減らすために、アクティブなユーザー セッションを積極的に終了し始めるメモリのしきい値を指定します。 終了されたすべてのセッションには、メモリ不足によって使用中止となった旨のエラーが送信されます。 既定値 (0) は、HardMemoryLimitTotalMemoryLimit とシステムの物理メモリ合計の間の値に設定されることを意味します。システムの物理メモリがプロセスの仮想アドレス領域を超える場合は、HardMemoryLimit を計算せずに、仮想アドレス空間が使用されます。

VirtualMemoryLimit
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

VertiPaqPagingPolicy
サーバーのメモリが不足したときのページングの動作を指定します。 有効な値は次のとおりです。

ゼロ (0) を指定すると、ページングが無効になります。 メモリが足りなくなると、メモリ不足エラーが発生し、処理は失敗します。 ページングを無効にする場合は、サービス アカウントに Windows 特権を付与する必要があります。 手順については 、「サービス アカウントの構成 (Analysis Services)」 を参照してください。

既定値は 1 です。 このプロパティを指定した場合、オペレーティング システムのページング ファイル (pagefile.sys) を使用してディスクへのページングが行われます。

VertiPaqPagingPolicy が 1 に設定された場合、指定された方法を使用してサーバーがディスクへのページングを試行するので、メモリ制約によって処理が失敗する可能性は低くなります。 VertiPaqPagingPolicy プロパティを設定しても、メモリ エラーが発生しないことが保証されるわけではありません。 以下の状況では、メモリ不足エラーが発生する可能性があります。

  • すべての辞書のための十分なメモリがない。 処理中に、Analysis Services は各列の辞書をメモリにロックします。それらすべての合計が、VertiPaqMemoryLimit で指定されている値を超えることはできません。

  • 処理に対応するための十分な仮想アドレス空間がない。

繰り返し発生するメモリ不足エラーを解決するには、処理を要するデータの量を減らすようにモデルを設計し直すか、コンピューターに物理メモリを追加します。

テーブル サーバー モードにのみ適用されます。

VertiPaqMemoryLimit
ディスクへのページングを許可した場合に、ページングが開始されるメモリ消費レベル (メモリの合計に対する割合) をこのプロパティで指定します。 既定値は 60 です。 メモリ消費量が 60% 未満の場合、ディスクへのページングは実行されません。

このプロパティは、VertiPaqPagingPolicyProperty に依存します (ページングを有効にするには 1 に設定する必要があります)。

テーブル サーバー モードにのみ適用されます。

HighMemoryPrice
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

MemoryHeapType
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

多次元サーバー モードにのみ適用されます。

HeapTypeForObjects
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

多次元サーバー モードにのみ適用されます。

DefaultPagesCountToReuse
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

HandleIA64AlignmentFaults
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

MidMemoryPrice
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

MinimumAllocatedMemory
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

PreAllocate
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

SessionMemoryLimit
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

WaitCountIfHighMemory
高度なプロパティであるため、マイクロソフトのサポート下でのみ変更してください。

参照

Analysis Services のサーバーのプロパティの構成
Analysis Services インスタンスのサーバー モードの決定