ソリューションの配置に関する構成設定の指定
Analysis Services 配置ウィザードは、展開スクリプトで使用するパーティションとロールの配置オプションを、 <project name>.configsettings ファイルから読み取ります。 SQL Server Data Tools (SSDT) は、Microsoft SQL Server Analysis Services プロジェクトをビルドするときにこのファイルを作成します。 SQL Server Data Tools (SSDT) は、現在のプロジェクトの構成設定を使用して、 <project name>.configsettings ファイルを作成します。
配置に関する構成設定の確認
<project name>.configsettings ファイルに格納されている構成設定を次に示します。
データ ソース接続文字列 Analysis Services プロジェクトで指定された値に基づく各データ ソースの接続文字列です。 このファイルに接続文字列が保存される際には、常にユーザー ID とパスワードが削除されます。 ただし、配置ウィザードで Analysis Services インスタンスに直接配置を行う場合は、ウィザードで適切なユーザー ID とパスワードを入力して、配置するデータベースを正常に処理することができます。 配置ウィザードで配置スクリプトを保存する場合、この接続情報は配置スクリプト内に保存されません。
偽装アカウント この設定は、Analysis Services が各データ ソースでステートメントを実行するために使用するユーザー名を指定します。 偽装アカウントが指定されていない場合、Analysis Services はログオン アカウントを使用してステートメントを実行します。 Analysis Services ログオン アカウントにデータ ソース内で直接アクセス許可が付与されている場合、Analysis Services インスタンス内のすべてのデータベースのすべてのデータベース管理者は、ログオン アカウントを介してデータ ソースにアクセスできます。 ユーザー アカウントとパスワードが指定された場合、このファイルに権限借用情報が保存される前に常にこの情報は削除されます。 ただし、配置ウィザードで Analysis Services インスタンスに直接配置を行う場合は、ウィザードで適切なユーザー ID とパスワードを入力して、配置するデータベースを正常に処理することができます。 配置ウィザードで配置スクリプトを保存する場合、この権限借用情報は配置スクリプト内に保存されません。
キーのエラー ログ ファイル この設定では、データベース内の各キューブ、メジャー グループ、パーティション、およびディメンションのキー エラー ログ ファイルのファイル名とパスを指定します。
ストレージの場所 この設定では、データベース内の各キューブ、メジャー グループ、およびパーティションのストレージの場所を指定します。 オブジェクトに値が指定されていない場合、Analysis Services 配置ウィザードはオブジェクトの既定の場所を使用します。 たとえば、パーティションはメジャー グループの場所を使用し、メジャー グループはキューブの場所を使用し、キューブは Analysis Services インスタンス上のオブジェクトの既定の場所を使用します。 ストレージの場所には、ローカルまたは汎用名前付け規則 (UNC) のどちらかのパスを指定できます。
レポート サーバー この設定では、データベース内の各キューブで定義されている各レポート アクションのレポート サーバーとフォルダーの場所を指定します。
配置に関する構成設定の変更
場合によっては、 <project name>.configsettings ファイルに格納されている構成設定とは異なる構成設定を使用して Analysis Services プロジェクトを配置することが必要になる場合があります。 たとえば、1 つまたは複数のデータ ソースへの接続文字列を変更するか、特定のパーティションまたはメジャー グループのストレージの場所を指定する必要が生じることがあります。
Analysis Services プロジェクト内のパーティションとロールの配置を変更するには、次の手順で説明するように、 <project name>.configsettings ファイル内でこの情報を変更する必要があります。 SQL Server Data Tools (SSDT) の [ <プロジェクト名> プロパティ ページ ] ダイアログ ボックスにこれらのオプションが表示されないため、プロジェクト内のパーティションとロールの設定を変更することはできません。
Note
構成設定は、すべてのオブジェクトに適用することも、新たに作成したオブジェクトのみに適用することもできます。 新しく作成したオブジェクトに構成設定を適用するのは、以前に配置した Analysis Services データベースに追加のオブジェクトを配置する場合に、既存のオブジェクトを上書きしない場合のみです。 構成設定をすべてのオブジェクトに適用するか、新しく作成したオブジェクトにのみ適用するかを指定するには、 <project name>.deploymentoptions ファイルでこのオプションを設定します。 詳細については、「 パーティションおよびロールの配置オプションの指定」を参照してください。
入力ファイルの生成後に構成設定を変更するには
Analysis Services 配置ウィザードを対話形式で実行し、 構成設定 ページで、展開するオブジェクトの構成設定を指定します。
または
コマンド プロンプトで Analysis Services 配置ウィザードを実行し、応答ファイル モードで実行するようにウィザードを設定します。 応答ファイル モードの詳細については、「 Analysis Services 配置ウィザードの実行」を参照してください。
または
任意のテキスト エディターを使用して、 <project name>.configsettings ファイルを変更します。