ディメンションのストレージ
Microsoft SQL Server Analysis Services のディメンションでは、次の 2 つのストレージ モードがサポートされています。
リレーショナル OLAP (ROLAP)
多次元 OLAP (MOLAP)
ストレージ モードにより、ディメンションのデータの位置と形式が決定されます。 MOLAP はディメンションの既定のストレージ モードです。 関連トピック:パーティションストレージモードと処理
[MOLAP]
MOLAP を使用するディメンションのデータは、Analysis Services のインスタンスの多次元構造に格納されます。 この多次元構造はディメンションが処理されるときに作成および設定されます。 MOLAP ディメンションの方が、ROLAP ディメンションよりクエリ パフォーマンスは優れています。
[ROLAP]
ROLAP を使用するディメンションのデータは、実際には、ディメンションを定義するために使用されるテーブルに格納されます。 ROLAP ストレージ モードを使用すると、クエリ パフォーマンスの点で譲歩すれば、大量のデータを複製しなくても大きなディメンションをサポートできます。 ディメンションはそのディメンションを定義するために使用されるデータ ソース ビューのテーブルに直接依存しているので、ROLAP ストレージ モードは、リアルタイム OLAP もサポートします。
重要
ディメンションで ROLAP ストレージ モードが使用され、ディメンションが MOLAP ストレージを使用するキューブに含まれている場合は、元のテーブルのスキーマを変更したら、直ちにキューブを処理する必要があります。 直ちに処理しないと、キューブをクエリしたときに返される結果に一貫性がなくなることがあります。 関連トピック:SSIS を使用して Analysis Services 管理タスクを自動化する。