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関連アーキテクチャ 1: 単一統合エッジのポートの概要

 

トピックの最終更新日: 2012-11-02

この参照アーキテクチャで説明するエッジ サーバーの機能である Lync Server 2010 は、Office Communications Server 2007 R2 で最初に導入された機能と非常に似ていますが、次の例外があります。

  • ポート 8080 を使用して、リバース プロキシの内部インターフェイスからプールの仮想 IP (VIP) にトラフィックをルーティングします。この機能はオプションです。外部 Web サービス公開ルールの証明書の変更が望ましくない状況 (例: 多数の SIP ドメインがある場合) では、Lync を実行するモバイル デバイスでこの機能を使用して自動検出サービスを検索できます。

  • ポート 4443 が、リバース プロキシの内部インターフェイスからプールの VIP へのトラフィックのルーティングに使用される

  • ポート 4443 が、プールのフロント エンドからエッジの内部インターフェイスへのトラフィックのルーティングに使用される

50,000 ~ 59,999 のポート範囲にはいくつかのオプションがありますが、次の図は以前のバージョンの Office Communications Server と相互運用するための共通の構成です。このポート範囲を構成するためのオプションの詳細については、「外部の音声ビデオ ファイアウォールおよびポートの要件の決定」を参照してください。

単一統合エッジのエンタープライズ境界ネットワーク

単一統合エッジ、境界ネットワーク図

以下の表で、(受信) は信頼性の低いネットワークから信頼性の高いネットワークへのトラフィック (インターネットから境界ネットワークへ、または境界ネットワークから企業ネットワークへ送信されるトラフィックなど) を意味します。たとえば、インターネットからエッジの外部インターフェイスへ、またはエッジの内部インターフェイスから次ホップのプールへ送信されるトラフィックなどです。(送信) は信頼性の高いネットワークから信頼性の低いネットワークへのトラフィック (企業ネットワークから境界ネットワークへ、または境界ネットワークからインターネットへ送信されるトラフィックなど) を意味します。たとえば、企業のプールからエッジの内部インターフェイスへ、またはエッジの外部インターフェイスからインターネットへ送信されるトラフィックなどです。また、(送受信) は双方向のトラフィックを意味します。

エッジの受信/送信トラフィック

エッジの受信/送信の図

外部アクセスが可能な機能のサポートに必要なポートのみを開くことをお勧めします。

リモート アクセスがエッジ サービスで機能するには、エッジの受信/送信トラフィックの図にあるように、SIP トラフィックが双方向に流れることができるようにすることが必須となります。 つまり、アクセス エッジ サービスはインスタント メッセージング (IM)、プレゼンス、Web 会議、および音声ビデオ (A/V) に含まれます。

DNS 負荷分散を含む単一/拡張統合エッジのファイアウォールの概要:外部インターフェイス

プロトコル/ポート 使用対象

HTTP 80 (送信)

証明書失効リストのチェック

DNS 53 (送信)

外部 DNS クエリ

SIP/TLS/443 (受信)

リモート ユーザー アクセスのクライアントからサーバーへの SIP トラフィック

SIP/MTLS/5061 (送受信)

ホストされている Exchange サービスとのフェデレーションおよび接続

PSOM/TLS/443 (受信)

匿名ユーザーおよびフェデレーション ユーザーの会議へのリモート ユーザー アクセス

RTP/TCP/50K 範囲 (受信)

メディア交換 (詳細については、「外部の音声ビデオ ファイアウォールおよびポートの要件の決定」を参照)

Office Communications Server 2007 の相互運用性に必要

RTP/TCP/50K 範囲 (送信)

メディア交換 (詳細については、「外部の音声ビデオ ファイアウォールおよびポートの要件の決定」を参照)

Office Communications Server 2007 の相互運用性に必要

Office Communications Server 2007 R2 のデスクトップ共有およびフェデレーションで必要

Lync Server 2010 のアプリケーション共有およびファイル転送に必要

Windows Live Messenger を使用した音声ビデオ

note注:
周辺ファイアウォールの要件、または UDP 3478 に対するクライアント側の制限によって UDP 3478 がブロックされている場合は、UDP 3478 上で 50k ポート範囲が使用されます。

RTP/UDP/50K 範囲 (受信)

メディア交換 (詳細については、「外部の音声ビデオ ファイアウォールおよびポートの要件の決定」を参照)

Office Communications Server 2007 の相互運用性に必要

RTP/UDP/50K 範囲 (送信)

メディア交換 (詳細については、「外部の音声ビデオ ファイアウォールおよびポートの要件の決定」を参照)

Office Communications Server 2007 の相互運用性に必要

STUN/MSTURN/UDP/3478 (送受信)

音声ビデオ セッションへの外部ユーザー アクセス (UDP)

STUN/MSTURN/TCP/443 (受信)

音声ビデオ セッションおよびメディアへの外部ユーザー アクセス (TCP)

DNS 負荷分散を含む単一/拡張統合エッジのファイアウォールの詳細:内部インターフェイス

プロトコル/ポート 使用対象

SIP/MTLS/5061 (送受信)

SIP トラフィック

PSOM/MTLS/8057 (送信)

プールからエッジ サーバーへの Web 会議のトラフィック

SIP/MTLS/5062 (送信)

音声ビデオ ユーザーの認証 (音声ビデオ認証サービス)

STUN/MSTURN/UDP/3478 (送信)

内部ユーザーと外部ユーザーの間のメディア転送に適したパス (UDP)

STUN/MSTURN/TCP/443 (送信)

内部ユーザーと外部ユーザーの間のメディア転送用の代替パス (TCP)

HTTPS 4443 (送信)

中央管理ストアの更新プログラムをエッジ サーバーにプッシュ

リバース プロキシ サーバーのファイアウォールの詳細:外部インターフェイス

プロトコル/ポート 使用対象

HTTP 80 (受信)

(オプション) ユーザーが誤って http://<公開済みサイトの FQDN> と入力してしまった場合は、HTTPS にリダイレクト

Lync を実行しているモバイル デバイスに自動検出サービスを使用していて、外部 Web サービス公開ルール証明書を変更しない場合にも必要

HTTPS 443 (受信)

アドレス帳のダウンロード、アドレス帳の Web クエリ サービス、クライアント更新、会議コンテンツ、デバイス更新、グループ拡張、ダイヤルイン会議、および会議

リバース プロキシ サーバーのファイアウォールの詳細:内部インターフェイス

プロトコル/ポート 使用対象

HTTP 8080 (受信)

組織が外部 Web サービス公開ルールの証明書の変更を望まない状況で、Lync を実行するモバイル デバイスの自動検出サービスを使用する場合に必要。

リバース プロキシの外部インターフェイスのポート 80 に送信されるトラフィックは、そのトラフィックと内部 Web トラフィックをプールの Web サービスが区別できるように、リバース プロキシの内部インターフェイスからポート 8080 のプールにリダイレクトされます。

HTTPS 4443 (受信)

リバース プロキシの外部インターフェイス上のポート 443 に送信されるトラフィックは、リバース プロキシの内部インターフェイスからポート 4443 上のプールにリダイレクトされるため、プールの Web サービスがこのトラフィックを内部の Web トラフィックと区別できます。

note注:
前の表で、(受信) は信頼性の低いネットワークから信頼性の高いネットワークへのトラフィック (インターネットから境界ネットワークへ、または境界ネットワークから企業ネットワークへ送信されるトラフィックなど) を意味します。たとえば、インターネットからリバース プロキシの外部インターフェイスへ、またはリバース プロキシの内部インターフェイスから Standard Edition プールまたはフロント エンド プールに関連付けられているロード バランサー機器の VIP へ送信されるトラフィックなどです。

単一統合エッジ トポロジに必要な外部ポート設定

エッジの役割 送信元 IP アドレス 送信元ポート 宛先 IP アドレス 宛先ポート トランスポート アプリケーション メモ

アクセス

10.45.16.10

任意

任意

80

TCP

HTTP

アクセス

10.45.16.10

任意

任意

53

UDP

DNS

アクセス

任意

任意

10.45.16.10

443

TCP

SIP (TLS)

外部ユーザー アクセス用のクライアントからサーバーへの SIP トラフィック

アクセス

任意

任意

10.45.16.10

5061

TCP

SIP (MTLS)

SIP を使用したフェデレーションおよびパブリック IM 接続用

アクセス

10.45.16.10

任意

任意

5061

TCP

SIP (MTLS)

SIP を使用したフェデレーションおよびパブリック IM 接続用

Web 会議

任意

任意

10.45.16.20

443

TCP

PSOM (TLS)

音声ビデオ

10.45.16.30

50,000 – 59,999

任意

443

TCP

RTP

デスクトップ共有、または Office Communications Server 2007 R2 を実行するパートナーとのフェデレーションで、複数の音声ビデオ エッジ サービスが 1 つの通話に関係しているとき、たとえば、同じ会社のユーザーが違うエッジ サーバーまたはプールを使用しているときに必要です。

また、Lync Server 2010 フェデレーション ユーザーおよび Windows Live Messenger を使用した音声ビデオ セッションとのアプリケーション共有またはファイル送信にも必要です。

このポート範囲とルールは、外部ユーザーが、ソース (クライアント) の制限またはその他の条件が原因で UDP 3478 ルールを使用できない場合にも使用されます。

音声ビデオ

10.45.16.30

50,000 – 59,999

任意

任意

UDP

RTP

Office Communications Server 2007 を実行するパートナーとのフェデレーションにのみ必要です。

音声ビデオ

任意

任意

10.45.16.30

50,000 – 59,999

TCP

RTP

Office Communications Server 2007 を実行するパートナーとのフェデレーションにのみ必要です。

音声ビデオ

任意

任意

10.45.16.30

50,000 – 59,999

UDP

RTP

Office Communications Server 2007 を実行するパートナーとのフェデレーションにのみ必要です。

音声ビデオ

10.45.16.30

3478

任意

3478

UDP

STUN/MSTURN

3478 送信は、Lync Server 2010 の通信相手のエッジ サーバーのバージョンの確認、およびエッジ サーバーからエッジ サーバーへのメディア トラフィックに使用されます。

Lync Server 2010、Windows Live Messenger、Office Communications Server 2007 R2 とのフェデレーション、および会社内に複数のエッジ プールが展開されている場合に必要です。

音声ビデオ

任意

任意

10.45.16.30

3478

UDP

STUN/MSTURN

音声ビデオ

任意

任意

10.45.16.30

443

TCP

STUN/MSTURN

リバース プロキシ:該当なし

任意

任意

10.45.16.40

80

TCP

HTTP

(オプション) http トラフィックの https へのリダイレクトに使用できます。

組織が外部 Web サービス公開ルールの証明書の変更を望まない状況で、Lync を実行するモバイル デバイスの自動検出サービスを使用する場合に必要。

リバース プロキシ:該当なし

任意

任意

10.45.16.40

443

TCP

HTTPS

単一統合エッジ トポロジに必要な内部ポート設定

エッジの役割 送信元 IP アドレス 送信元ポート 宛先 IP アドレス 宛先ポート トランスポート アプリケーション メモ

アクセス

172.25.33.10

任意

192.168.10.90

192.168.10.91

5061

TCP

SIP (MTLS)

宛先は次ホップ サーバーです。 参照アーキテクチャの場合は 2 つのプールのフロント エンド サーバーの IP アドレスです。

アクセス

192.168.10.90

192.168.10.91

任意

172.25.33.10

5061

TCP

SIP (MTLS)

送信元は次ホップ サーバーです。参照アーキテクチャの場合は 2 つのプールのフロント エンド サーバーの IP アドレスです。

アクセス

192.168.10.90

192.168.10.91

任意

172.25.33.10

4443

TCP

HTTPS

レプリケーション エージェントが中央管理ストアのレプリケーション (すべてのフロント エンド サーバーを含む) に使用します。

Web 会議

任意

任意

172.25.33.10

8057

TCP

PSOM (MTLS)

音声ビデオ

192.168.10.90

192.168.10.91

存続可能ブランチ アプライアンスまたは存続可能ブランチ サーバー

任意

172.25.33.10

5062

TCP

SIP (MTLS)

この特定の音声ビデオ認証サービスを使用するすべてのフロント エンド サーバーが含まれます。

音声ビデオ

任意

任意

172.25.33.10

3478

UDP

STUN/MSTURN

音声ビデオ

任意

任意

172.25.33.10

443

TCP

STUN/MSTURN

リバース プロキシ:該当なし

172.25.33.40

任意

192.168.10.190

8080

TCP

HTTPS

(オプション) 組織が外部 Web サービス公開ルールの証明書の変更を望まない状況で、Lync を実行するモバイル デバイスの自動検出サービスを使用する場合に必要。

リバース プロキシ:該当なし

172.25.33.40

任意

192.168.10.190

4443

TCP

HTTPS