タイム インテリジェンスを使用して PerformancePoint ダッシュボードを拡張する
適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise
トピックの最終更新日: 2015-03-09
PerformancePoint ダッシュボード デザイナー を使用してダッシュボードを作成するとき、ダッシュボード アイテムにタイム インテリジェンスを追加する必要性について検討してください。タイム インテリジェンスを使用することで、常に最新の動的情報を表示できます。たとえば、過去 2 年、過去 6 か月、あるいは過去 60 日間のような一定期間の情報を示す目的で、タイム インテリジェンス ダッシュボード フィルターを作成できます。あるいは、タイム インテリジェンスを使用して、年度累計あるいは月次累計のような、特定期間内で現在までのパフォーマンス情報を示す、スコアカードの主要業績評価指標 (KPI) を作成できます。
この記事の内容:
PerformancePoint Services でのタイム インテリジェンスとは
PerformancePoint ダッシュボードにタイム インテリジェンスを追加する方法
PerformancePoint Services でのタイム インテリジェンスとは
タイム インテリジェンスは、現在の日付に対して、動的な一定期間の情報を表示するダッシュボードを作成する機能です。たとえば、ダッシュボード コンテンツを構成して、過去 6 か月あるいは四半期累計のような一定期間の範囲で情報を表示できます。あるいは、ダッシュボードコンテンツを構成して、特定の日付の情報を表示できます。
PerformancePoint Services でダッシュボード コンテンツにタイム インテリジェンスを追加するには、特定の構文を使用する式を指定します。この構文は Simple Time Period Specification 構文と呼ばれ、時間メンバー、関数、および演算子の組み合わせを含む式を定義する目的で使用されます。
時間メンバーとは、年、月、週、あるいは日のような、時間の単位です。演算子では、時間の範囲を指定したり、期間を結合したりできます。PerformancePoint Services のタイム インテリジェンスでは 2 つの演算子のみが使用されます。コロン (:) は時間の範囲を指定し、カンマ (,) は時間メンバーを結合する目的で使用します。
以下の表に、タイム インテリジェンス式のいくつかの例を示します。
式 | 説明 |
---|---|
<Member>ToDate |
この "現在までの期間" 式は、特定の期間の初めから現在までの情報を表示します。 たとえば、YearToDate は、今年の初めから現在までの期間の情報を表示します。 |
<Member>:<Member>-5 |
この式は、現在から 6 (指定した時間単位での) 期間前までの時間の範囲の情報を表示します。 たとえば、Month: Month-5 は、過去 6 か月の情報を表示します。 |
<Member>,<Member>-1 |
この式は、指定した時間単位で現在と過去の期間の情報を表示します。 たとえば、Month, Month-1 は、今月と先月の情報を表示します。 |
タイム インテリジェンス計算式の詳細については、「PerformancePoint タイム インテリジェンス クイック リファレンス」を参照してください。
PerformancePoint ダッシュボードにタイム インテリジェンスを追加する方法
以下の表に示すように、いくつかの異なる方法で PerformancePoint ダッシュボードにタイム インテリジェンスを追加できます。
方法 | 説明 |
---|---|
タイム インテリジェンス ダッシュボード フィルターを作成する |
以下のように、2 種類のタイム インテリジェンス ダッシュボード フィルターを作成できます。
詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してタイム インテリジェンス フィルターを作成する」を参照してください。 |
タイム インテリジェンスを使用するようにスコアカード KPI を構成する |
実績値あるいはターゲット値のような測定基準でのタイム インテリジェンス フィルターを含むように KPI を構成できます。たとえば、KPI を構成して、今年のみ、あるいは過去 6 か月のみの情報を表示できます。 詳細については、「タイム インテリジェンス フィルターを PerformancePoint KPI に追加する」を参照してください。 |
重要
タイム インテリジェンスが適切に機能するには、タイム インテリジェンスで機能するようにダッシュボード レポートとスコアカードで使用される各データ ソースを構成する必要があります。詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してタイム インテリジェンスで動作するようにデータ ソースを構成する」を参照してください。
See Also
Concepts
PerformancePoint タイム インテリジェンス クイック リファレンス
PerformancePoint ダッシュボードによる組織のパフォーマンス表示を計画、設計、および実装する
高度な PerformancePoint ダッシュボードを作成する