PerformancePoint 分解ツリーの概要
適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise
トピックの最終更新日: 2011-01-17
Microsoft SharePoint Server 2010 の PerformancePoint Services の新機能である PerformancePoint 分解ツリーは、ダッシュボード ユーザーが原因分析に使用できる分析ツールです。ダッシュボード ユーザーは、グループ内の個々のメンバーの全体への寄与度を確認できます。
分解ツリーでは、メンバーは寄与度の最も大きいものから最も小さいものへの順、または寄与度の最も小さいものから最も大きいものへの順にランク付けされます。分解ツリーを使用すると、グループを分解あるいは分析し、グループのメンバーを確認して、選択した基準 (売上高など) に従って各メンバーをランク付けできます。
ヒント
分解ツリーは、レポートまたはスコアカードの特定の値がなぜその値になるのかを理解するのに役立ちます。ただし、分解ツリーは、スコアカード、分析グラフ、分析グリッドなどの他の種類のレポートとは異なり、Microsoft Excel または Microsoft PowerPoint にエクスポートできません。また、ダッシュボード ユーザーは、分解ツリーを使用して行った分析を保存できません。
この記事の内容
分解ツリーを作成または開く方法
分解ツリーの使用方法
分解ツリーを作成または開く方法
ダッシュボード作成者は、PerformancePoint ダッシュボード デザイナーを使用して分解ツリーを作成しません。また、他のレポートと共にダッシュボードに常に表示される最上位レベルのレポート ビューとして分解ツリーを表示することはできません。代わりに、ダッシュボード ユーザーは、Microsoft SharePoint Server 2010 に展開されたダッシュボード内のレポートから分解ツリーを開きます。
注意
分解ツリーを開いて使用するには、ダッシュボード ユーザーのコンピューターに Microsoft Silverlight 3 または Microsoft Silverlight 4 がインストールされている必要があります。また、スコアカードまたは分析ビューの構成方法によっては、ダッシュボード ユーザーが分解ツリーを開けない場合があることにも注意してください。たとえば、ダッシュボード ユーザーが、計算されたメンバーまたはバックグラウンド項目を使用するレポート値またはスコアカード値を右クリックした場合、分解ツリーオプションが使用できないことがあります。
分解ツリーを開くには
SharePoint Server 2010 に公開されている PerformancePoint ダッシュボードで、SQL Server Analysis Services データを使用するレポート ビューを選択します。これには、分析グラフや分析グリッド、いくつかの種類のスコアカードなどが含まれます。
レポート ビューで、値を右クリックして [分解ツリー] を選択します。この値には、スコアカードまたはグリッドのセルや、グラフの数量を指定できます。
ブラウザー ウィンドウに分解ツリーが表示されます。
分解ツリーの使用方法
ダッシュボード ユーザーは、通常、レポートまたはスコアカードの単一の値がその寄与メンバーにどのように分解されるかを確認するために分解ツリーを使用します。分解ツリーは、自動的に結果を並べ替えて、データにインライン パレート グラフを適用します。そのため、ダッシュボード ユーザーは、特定のレポート値への寄与度が最も高いメンバーをすばやく確認できます。また、全体の値に寄与する個々のメンバー間の傾向を見つけることもできます。
ダッシュボード ユーザーは、分解ツリーの使用を開始する際には、通常、画面の左側にある 1 本のバー (分解ノード) から始めます。原因分析を行うには、以下の手順を実行します。
分解ツリーを使用して原因分析を行うには
SharePoint Server 2010 に公開されている PerformancePoint ダッシュボードで、SQL Server Analysis Services データを使用するレポート ビューを選択します。これには、分析グラフや分析グリッド、いくつかの種類のスコアカードなどが含まれます。
レポート ビューで、値を右クリックして [分解ツリー] を選択します。この値には、スコアカードまたはグリッドのセルや、グラフの数量を指定できます。
ブラウザー ウィンドウに分解ツリーが表示されます。
分解ノードをクリックします。ディメンションと階層の一覧が表示されます。
使用するディメンションと階層を選択します。ビューが自動的に更新され、選択した項目の次のレベルの詳細が表示されます。
それより下のレベルの詳細をビューに表示するには、手順 3. と手順 4. を繰り返します。
ディメンション メンバーのメンバー プロパティを表示するには、単一のディメンション メンバーを参照します。そのノードをクリックして、追加のオプションを含むダイアログ ボックスを開き、[プロパティの表示] をクリックします。
See Also
Concepts
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