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PerformancePoint スコアカードの概要

 

適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise

トピックの最終更新日: 2010-09-03

スコアカードは、グループまたは組織の業績を上位レベルで端的に表現したものです。スコアカードには、主要業績評価指標 (KPI) のコレクションおよびそれらの KPI の業績目標が表示され、具体的な目標の達成度が示されます。スコアカードの KPI は、特定グループの "売り上げ" や "1 日あたりの顧客クレーム数" など、具体的で測定可能な業績要素を表します。

スコアカードでは、業績が視覚的に表示されるので、一目で進行状況の概要を把握できます。PerformancePoint ダッシュボードでは、基本スコアカードの表示は次のようになります。

KPI を 1 つ含む基本的な PerformancePoint ダッシュボード

スコアカードは、表現対象の組織と同様にさまざまです。たとえば、小売業では売上数の報告によって業績を測定したり、地方自治体では地域集会に参加する市民の数を追跡したりします。さらに、KPI が 1 つだけ含まれるスコアカードも、複数含まれるスコアカードもあります。

この記事の内容

  • PerformancePoint スコアカードの特徴

  • スコアカードの対話機能

  • スコアカードのデータ ソース

PerformancePoint スコアカードの特徴

PerformancePoint ダッシュボード デザイナー で作成されたスコアカードは、PerformancePoint スコアカードと呼ばれます。PerformancePoint スコアカードには、以下のような機能があります。

  • 矢印などの傾向インジケーター。前の期間と比較して業績が上昇したか、横ばいか、下落したかを表します。

  • 複合 KPI。複数の値を比較したり、計算された指標を使用したりして、業績を測定します。たとえば、売上実績を決定する際に、総販売数とクォータを比較するだけでなく、売上総利益率や重み付けされた売上測定基準も加味するとします。これらすべての売上実績測定値を示す複数の KPI を使用して、全体的な業績を算出できます。

  • タイム インテリジェンス。動的な期間や特定の日付における業績を表示します。たとえば、自動的に更新される "過去 6 か月" という列を、スコアカードで使用できます。

  • 展開および折りたたみ可能な行と列。スコアカードの下位レベルまたは上位レベルの詳細を表示します。たとえば、スコアカードの行に [すべての製品] というアイテムがあるとします。スコアカードの構成内容によっては、[製品] をクリックするとさらに詳細を表示できます。スコアカードが更新され、[製品] グループのアイテムごとに追加の行が表示されます。

  • ダッシュボード内の分析グラフ、分析グリッドなど、別のレポートのフィルターとして使用される KPI。たとえば、分析グラフに接続されたスコアカードがあるとします。KPI をクリックすると、分析グラフが自動的に更新されて、その KPI に関する情報が表示されます。別の KPI をクリックすると、レポートが再度更新されて、その KPI に関する情報が表示されます。

  • 個々のメンバーが値に与える影響を分析する分解ツリーを開く機能。SQL Server Analysis Services データが使用されている場合、スコアカードの構成内容によっては、値を右クリックしてから [分解ツリー] をクリックできます。

スコアカードの対話機能

通常、ダッシュボードには 1 つ以上のスコアカードを設定し、業績目標が達成されたかどうかをダッシュボード ユーザーが一目で確認できるようにします。スコアカードの設定方法に応じて、ダッシュボード ユーザーはそのスコアカードを使用して以下のタスクを実行できます。

  • スコアカードの行を展開したり折りたたんだりします。

    ドリルアップ (またはドリルダウン) して、上位レベル (または下位レベル) の詳細を表示します。

  • 値フィルターを適用して、グループ内の上位 (または下位) メンバー、または、指定された範囲にある値を表示します。

  • Microsoft PowerPoint または Microsoft Excel に情報をエクスポートします。

  • KPI の詳細レポートにリンクされたスコアカード内の値をクリックして、KPI の値やプロパティに関する追加情報を表示します。

    注意

    このオプションは、同じページにある KPI の詳細レポートに接続されたスコアカードが含まれているダッシュボードに適用されます。

  • 分析グラフや分析グリッドなど、別のレポートにリンクされた KPI をクリックして、その KPI 値に関する追加情報を表示します。

スコアカードのデータ ソース

PerformancePoint スコアカードでは、以下のデータ ソースに格納されているデータを使用できます。

  • SQL Server Analysis Services

  • SharePoint リスト

  • Excel Services ファイル

  • SQL Server データベース内のテーブル

  • スコアカード作成者によって作成された値の一覧

See Also

Concepts

ダッシュボード デザイナーを使用してスコアボードを作成する
PerformancePoint レポートとスコアカードの概要
ダッシュボード デザイナーを使用してダッシュボード ページとリンク アイテムを組み立てる