簡易展開ジョブを管理する
適用先: SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2010-08-09
簡易展開ジョブを使用すると、ユーザー (作成者、編集者など) は Web ページを簡単に展開できます。ユーザーが簡易展開機能を使用するには、サイト コレクションに対して発行機能を有効にする必要があります。また、ユーザーは、簡易展開ユーザー グループのメンバーである必要があります。
簡易展開ジョブを実行するには、まず新しいコンテンツ展開パスを作成する必要があります。コンテンツ展開パスでは、コンテンツ展開に使用する展開元と展開先、および認証情報などのその他の関連の設定を指定します。新しいコンテンツ展開パスの作成の詳細については、「コンテンツ展開用のパスおよびジョブを管理する」を参照してください。
注意
リモート BLOB ストレージ (RBS) を使用していて、その RBS プロバイダーがスナップショットをサポートしていなければ、コンテンツの展開またはバックアップでスナップショットは使えません。たとえば、SQL FILESTREAM プロバイダーはスナップショットをサポートしていません。RBS の詳細については、「RBS の概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
簡易展開ジョブは、新しいコンテンツ展開パスの作成時に自動的に作成されます。簡易展開ジョブは自動的に作成されますが、ファーム管理者が特定のパスと共に簡易展開ジョブを有効にするまで、ジョブ自体はアクティブになりません。簡易展開ジョブを有効にした後で、ファーム管理者は簡易展開ジョブの設定 (ジョブ スケジュール、ジョブの通知など) を変更できます。既定では、簡易展開ジョブは 15 分おきに自動的に実行されます。ユーザーが Web ページの [発行] タブの [簡易展開] をクリックすると、そのページは、自動的にスケジュールされる次の簡易展開ジョブに追加されます。また、ファーム管理者は、[コンテンツ展開用のパスおよびジョブの管理] ページを使用して、簡易展開ジョブを手動で随時実行または取り消すこともできます。
注意
Web ページが特定の日時に発行されるようにスケジュールされている場合、簡易展開ジョブでは、その Web ページをジョブに含まれているその他のアイテムと共に展開先にコピーします。Web ページは、その Web ページに関連付けられている発行スケジュールに基づいて展開先サイトに発行されます。
簡易展開ジョブを管理するには、以下の手順を任意の順序で実行します。
簡易展開ジョブの設定を変更する
簡易展開ジョブをテストする
簡易展開ジョブを手動で開始する
簡易展開ジョブを取り消す
簡易展開ジョブの設定を変更する
簡易展開ジョブの設定を変更するには、以下の手順を実行します。
この手順を実行する前に、次の点を確認してください。
- 少なくとも 1 つのコンテンツ展開パスを既に作成してある必要があります。詳細については、「コンテンツ展開用のパスおよびジョブを管理する」を参照してください。
簡易展開ジョブの設定を変更するには
次の管理者の資格情報を持つことを確認します。
サーバーの全体管理サーバーの Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
ソース サイト コレクションの Site Collection Administrators グループのメンバーである必要があります。
サーバーの全体管理 Web サイトの [Web アプリケーション全般設定] セクションで、[コンテンツ展開用のパスとジョブの構成] をクリックします。
[コンテンツ展開用のパスおよびジョブの管理] ページで、編集するパスの簡易展開ジョブのメニューの [簡易展開の設定] をクリックします。
[簡易展開ジョブ] 設定ページの [簡易展開ジョブの許可] セクションで、[このパスに従った簡易展開ジョブを許可する] チェック ボックスをオンにして簡易展開ジョブを有効にします。
[SQL スナップショット] セクションで、以下のどちらかを選択します。
[SQL スナップショットを使用しない]: ジョブで SQL Server データベースのスナップショットを使用しない場合は、このオプションを選択します。このオプションが既定値です。
[コンテンツ展開のスナップショットを自動的に作成して管理する]: ジョブで SQL Server データベースのスナップショットを使用する場合は、このオプションを選択します。
[簡易展開スケジュール] セクションで、簡易展開ジョブによりコンテンツをチェックして展開する頻度を選択します。
[ユーザー] セクションで、[Specify Quick Deploy users] を選択してユーザーを簡易展開ユーザー グループに追加します。
注意
[Specify Quick Deploy users] リンクは、簡易展開パスに関連付けられているサイト コレクションの Site Collection Administrators グループのメンバーである場合にのみ表示されます。
コンテンツ展開ジョブの状態についての通知を電子メールで受け取る場合は、[通知] セクションで次の一方または両方を行います。
[コンテンツ展開ジョブが正常に終了した場合に電子メールを送信する] チェック ボックスをオンにします。
[コンテンツ展開ジョブが失敗した場合に電子メールを送信する] チェック ボックスをオンにします。
1 つ以上の電子メール アドレスを [電子メール アドレスを入力してください] ボックスに入力します。
簡易展開ジョブをテストする
簡易展開ジョブをテストするには、次の手順を実行します。簡易展開ジョブのテストは、エクスポートの設定のテストに役に立ちます。
簡易展開ジョブをテストするには
次の管理者の資格情報を持つことを確認します。
- サーバーの全体管理サーバーの Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
サーバーの全体管理 Web サイトの [Web アプリケーション全般設定] セクションで、[コンテンツ展開用のパスとジョブの構成] をクリックします。
[コンテンツ展開用のパスおよびジョブの管理] ページで、テストする簡易展開ジョブのメニューの [ジョブのテスト] をクリックします。
ジョブの状態は、[状態] 列で確認できます。
簡易展開ジョブを手動で開始する
簡易展開ジョブを手動で開始するには、以下の手順を使用します。既定では、簡易展開ジョブは 15 分ごとに実行します。指定した間隔で実行するように簡易展開ジョブを設定することもできます。簡易展開ジョブのスケジュール設定の詳細については、「簡易展開ジョブの設定を変更する」を参照してください。
簡易展開ジョブを手動で開始するには
次の管理者の資格情報を持つことを確認します。
- サーバーの全体管理サーバーの Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
サーバーの全体管理 Web サイトの [Web アプリケーション全般設定] セクションで、[コンテンツ展開用のパスとジョブの構成] をクリックします。
[コンテンツ展開用のパスおよびジョブの管理] ページで、開始する簡易展開ジョブのメニューの [今すぐ実行] をクリックします。
ジョブの状態は、[状態] 列で確認できます。
簡易展開ジョブを取り消す
簡易展開ジョブを取り消すには、以下の手順を実行します。
簡易展開ジョブは、インポート フェーズが開始した後で取り消すことはできません。エクスポート フェーズとインポート フェーズの説明など、コンテンツ展開処理の詳細については、「コンテンツ展開の概要 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
簡易展開ジョブを取り消すには
次の管理者の資格情報を持つことを確認します。
- サーバーの全体管理サーバーの Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
サーバーの全体管理 Web サイトの [Web アプリケーション全般設定] セクションで、[コンテンツ展開用のパスとジョブの構成] をクリックします。
[コンテンツ展開用のパスおよびジョブの管理] ページで、取り消す簡易展開ジョブのメニューの [キャンセル] をクリックします。
ジョブの状態は、[状態] 列で確認できます。
See Also
Concepts
コンテンツ展開の設定を構成する
コンテンツ展開用のパスおよびジョブを管理する
コンテンツ展開の概要 (SharePoint Server 2010)