Project Server 2010 テスト環境における PWA サイトの作成
適用先: Project Server 2010
トピックの最終更新日: 2017-01-18
(この記事は、Microsoft Project Server 2010 テスト環境展開シリーズのパート 8 です。この記事の手順では、「Project Server 2010 テスト環境を作成するための Hyper-V クイック スタート」から順にシリーズを読んでいることを前提としています。)
Project Server 2010 を使用するには、Microsoft Project Web App (PWA) サイトを作成する必要があります。Litware\FarmAdmin アカウントを使用して Litware-Proj にログオンし、以下の手順を実行して PWA サイトを作成します。
PWA サイトを作成するための 5 つの基本的な手順は次のとおりです。
既存のコンテンツ データベースを一時的にロックする。
PWA サイトとその関連するプロジェクト ワークスペースをホストするコンテンツ データベースを作成する。
PWA サイト自体を作成する。
PWA コンテンツ データベースをロックして、その他のサイト コレクションの追加を禁止する。
既存のコンテンツ データベースをロック解除する。
ビデオ デモ
このビデオでは、PWA サイトの作成、およびタイムシート期間とワークフロー プロキシ アカウントの構成に必要な手順を説明します。
.jpg "ビデオのスクリーンショット")
ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=196725\&clcid=0x411) (英語)。ビデオ ファイルをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックしてください。
PWA サイトを作成する
SharePoint Server 2010 は、ラウンドロビン アルゴリズムを使用して、複数のコンテンツ データベース間でのサイト コレクションの分散を決定します。PWA サイトを特定のコンテンツ データベースに展開するには、ファーム内の既存のすべてのコンテンツ データベースをロックする必要があります。このプロセスは、ユーザー アクセスには影響しません。新規サイト コレクションの分散のみに影響します。
コンテンツ データベースをロックするには、次の手順を実行します。
重要
このセクションに記載されている手順を実行している間、他の管理者が PWA の展開先の Web アプリケーションにサイト コレクションを追加しないようにしてください。
コンテンツ データベースをロックするには
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。
[現在のサイト コレクション数] 列で、[WSS_Content] データベースのサイト コレクションの数を確認します (これは [1] である必要があります)。
[データベース名] 列で、[WSS_Content] データベースのリンクをクリックします。
[データベース容量の設定] セクションで、次の操作を実行します。
[このデータベースに作成できるサイトの最大数] ボックスに、このデータベースの既存のサイト コレクション数を入力します (前述の [現在のサイト コレクション数] 列の値です)。
[警告イベントが生成される前のサイト数] ボックスに、[このデータベースに作成できるサイトの最大数] に使用されている値よりも小さい値を入力します。
[OK] をクリックします。
コンテンツ データベースを作成するには
SharePoint サーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。
[コンテンツ データベースの追加] をクリックします。
[データベース名] セクションに、「PWA_Content」と入力します。
[OK] をクリックします。
コンテンツ データベースの作成と構成が完了したら、次の手順は PWA サイト自体の作成です。
PWA サイトを作成するには
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
[サービス アプリケーションの管理] ページで、[Project Server Service アプリケーション] をクリックします。
[Project Web App サイトの管理] ページで、[Project Web App サイトの作成] をクリックします。
既定値をそのまま使用し、[OK] をクリックします。
Project Server 2010 により、PWA サイトの作成プロセスが開始されます。この処理には時間がかかる場合があります。サイトの作成処理が完了すると、PWA サイト上に、状態が [準備済み] として表示されます。
PWA サイトの準備が完了すると、http://litware-proj/pwa という URL を使用してそのサイトにアクセスできます。
PWA サイトの準備が完了したら、そのサイトが PWA_Content データベースに作成されたことを確認します。Get-SPSite Windows PowerShell コマンドを使用して、新しいコンテンツ データベースをパラメーターとして渡します。
PWA サイトの場所を確認するには
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプト (PS C:\>) で、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
Get-SPSite -ContentDatabase <コンテンツ データベース名>
このコマンドは、PWA サイトの URL を返し、それ以外の URL は返しません。
PWA サイトが PWA_Content データベースに作成されたら、そのデータベースをロックして、SharePoint Server 2010 がそのデータベースに他のサイト コレクションを追加できないようにする必要があります。このためには、コンテンツ データベースの最大サイト数を 1 に設定します。
注意
この設定を行っても、新しいプロジェクト ワークスペース サイトの作成は妨げられません。
コンテンツ データベースをロックするには
SharePoint サーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。
[データベース名] 列で、PWA_Content データベースのリンクをクリックします。
[データベース容量の設定] セクションで、次の操作を実行します。
[警告イベントが生成される前のサイト数] ボックスに、「0」と入力します。
[このデータベースに作成できるサイトの最大数] ボックスに、「1」と入力します。
[OK] をクリックします。
PWA_Content データベースのロックが完了したら、WSS_Content データベースを元の値に戻すことができます。[このデータベースに作成できるサイトの最大数] は「15000」に戻し、[警告イベントが生成される前のサイト数] は「9000」に戻します。
これで、新しい PWA サイトにアクセスできます。
サーバー設定の構成
PWA サイトを作成するたびに、Project Server 2010 の使用開始前に実行が必要になる追加の構成手順が 2 つあります。
タイムシート期間を作成する
ワークフロー プロキシ ユーザー アカウントを設定する
タイムシート期間の構成は、Project Server 2010 内でチーム メンバーが時間管理とタスクの状態管理を使用するために必要です。以下の手順を使用して、タイムシート期間を作成します。
タイムシート期間を作成するには
Project Web App サイトで、[サーバー設定] をクリックします。
[時間およびタスクの管理] セクションで、[タイムシート期間] をクリックします。
[タイムシート期間] ページで以下を実行します。
[最初の期間の開始日] の横にあるカレンダー ボタンをクリックして、最初のタイムシート期間の開始日を選択します。
重要
標準の報告期間として 7 日間を選択した場合、すべての期間は、最初の期間の開始日として選択した日の曜日から始まります。組織の必要に応じた曜日を選択してください。
重要
可変長の期間、たとえば暦月ごとの期間を使用する場合、[タイムシート期間] ページでそれらを個別に指定するか、またはカスタム コードを使用してプログラムで処理する必要があります。
[一括作成] をクリックします。
[保存] をクリックします。
Project Web App サイト使用開始前の最後の手順は、ワークフロー プロキシ ユーザー アカウントの設定です。既定では、PWA サイトの作成に使用したアカウントがこのアカウントに設定されます。既定の設定をそのまま使用することもできますが、その目的のために作成されたアカウントの使用をお勧めします。この場合は、Litware\WFProxy アカウントを使用することになります。何らかのワークフローを開始する前にこのアカウントを変更する必要があることに注意してください。そうしないと、進行中のワークフローが中断されます。
ワークフロー プロキシ アカウントを設定するには、次の 2 つの手順に従う必要があります。
Litware\WFProxy アカウントに対して Project Server 2010 ユーザー アカウントを作成する
Litware\WFProxy アカウントをワークフロー プロキシ ユーザーとして構成する
Litware\WFProxy アカウントに対して Project Server 2010 を作成するには、以下の手順を実行します。
ユーザーを作成するには
Project Web App で、[サーバー設定] をクリックします。
[セキュリティ] セクションの [ユーザーの管理] をクリックします。
[ユーザーの管理] ページで、[新しいユーザー] をクリックします。
[新しいユーザー] ページで、次の操作を実行します。
[ユーザーをリソースとして割り当て可能にする] チェック ボックスをオフにします。
[表示名] ボックスに「Workflow Proxy User」と入力します。
そのユーザーの [認証] セクションで、[ユーザーのログオン アカウント] ボックスに「Litware\WFProxy」と入力します。
[このユーザーには Active Directory 同期を実行しない] チェック ボックスをオンにします。
In the [セキュリティ カテゴリ] エリアで、[利用可能なカテゴリ] の [自分の所属組織] を選択し、[追加] をクリックします。
[権限の適用先 自分の所属組織] で、次の権限に対して [許可] を選択します。
プロジェクトを開く
プロジェクトを Project Server に保存
エンタープライズ リソース データの表示
[グローバル アクセス権] で、次の権限に対して [許可する] を選択します。
ログオン
ユーザーとグループの管理
ワークフローおよびプロジェクト詳細ページの管理
[保存] をクリックします。
ユーザー アカウントの作成が完了すると、ワークフロー プロキシ ユーザー アカウントを設定できます。以下の手順を実行して、ワークフロー プロキシ ユーザー アカウントを構成します。
ワークフロー プロキシ ユーザー アカウントを設定するには
PWA で、[サーバー設定] をクリックします。
[サーバー設定] ページの [ワークフローおよびプロジェクト詳細ページ] で、[プロジェクト ワークフローの設定] をクリックします。
[プロジェクト ワークフローの設定] ページの [ワークフロー プロキシ ユーザー アカウント] ボックスに「Litware\WFProxy」と入力し、[保存] をクリックします。
これで、Project Web App サイト使用開始の準備ができました。次の手順は、レポートを構成して Project Server のレポート機能とビジネス インテリジェンス機能を有効にすることです。次の記事「Project Server 2010 テスト環境用レポートの構成」に進んでください。