組み込みツールを使用して Project Server 2010 ファームをバックアップする
適用先: Project Server 2010
トピックの最終更新日: 2009-11-09
Microsoft Project Server 2010 のデータをバックアップするには 2 つの方法があり、どちらも SharePoint 2010 製品を使用します。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用して、Project Server 2010 をバックアップできます。このツールでは、ユーザー インターフェイスからバックアップを実行できます。この方法で、サーバー ファーム、Web アプリケーション、およびサーバー ファーム内の任意またはすべてのコンテンツ データベースをバックアップできます。Windows PowerShell 2.0 では、バックアップと復元の履歴、およびバックアップと復元のジョブの状態を表示できます。
Windows PowerShell を使用して、サーバー ファーム、Web アプリケーション、およびサーバー ファーム内の任意またはすべてのコンテンツ データベースをバックアップできます。Windows PowerShell を使用すると、バックアップと復元の履歴、およびバックアップと復元のジョブの状態を表示できます。この方法によるデータのバックアップと復元には、SQL Server ツールが必要ありません。ただし、この方法でバックアップと復元を実行するには、Project Server 2010 がインストールされているサーバー コンピューターの管理者である必要があります。
構成とコンテンツの両方をバックアップすることにより、ファーム全体を定期的にバックアップすることをお勧めします。定期的にファームをバックアップすることで、ハードウェア障害や停電などの問題によってデータが消失する可能性を低減できます。簡易なプロセスであるファームの定期的なバックアップを実行することで、必要な場合に備えて、復元に必要なすべてのファーム データと構成を確実に保存できます。
バックアップを実行することで、ファームの状態に影響を与えることはありません。ただし、バックアップはリソースを消費するため、バックアップの実行中はファームのパフォーマンスが多少低下するおそれがあります。パフォーマンスの問題を回避するには、ファームのバックアップを、ファームへのアクセスが最も少ない時間帯 (営業時間外など) に実行するようにしてください。
サーバーの全体管理を使用して Project Server ファームをバックアップする
重要
この手順を実行するには、サーバーの全体管理を実行しているコンピューター上の Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
サーバーの全体管理を使用して Project Server ファームをバックアップするには
[サーバーの全体管理] ホーム ページの [バックアップと復元] セクションで、[バックアップの実行] をクリックします。
[バックアップの実行 - ステップ 1/2: バックアップするコンポーネントの選択] ページで、コンポーネントのリストからファームを選択し、[次へ] をクリックします。
[バックアップの実行 - ステップ 2/2: バックアップ オプションの選択] ページの [バックアップの種類] セクションで、[完全] または [差分] のどちらかを選択します。
注意
ファームのバックアップを初めて実行する場合は、必ず Full オプションを指定して実行してください。差分バックアップを実行する前に、完全バックアップを実行する必要があります。
[構成設定のみのバックアップ] セクションで、[コンテンツと構成設定をバックアップ] をクリックします。
[バックアップ ファイルの場所] セクションで、バックアップ フォルダーの UNC パスを入力し、[バックアップの開始] をクリックします。
[バックアップと復元のジョブ状態] ページの上部にある [準備] セクションで、すべてのバックアップ ジョブの全体的な状態を確認できます。現在のバックアップ ジョブの状態は、このページの下部にある [バックアップ] セクションで確認できます。この状態ページは 30 秒ごとに自動的に更新されます。また、[更新] をクリックすることで、手動で状態を更新できます。バックアップと復元は Timer Service を使用するジョブです。したがって、バックアップが開始されるまで数秒かかる場合があります。
エラーが表示された場合は、[バックアップと復元のジョブ状態] ページの [エラー メッセージ] 列を確認します。手順 5. で指定した UNC パスにある Spbackup.log を表示すると、より詳細な情報を確認できます。
Windows PowerShell を使用して Project Server ファームをバックアップする
Windows PowerShell を使用することで、Project Server 2010 ファームを手動でバックアップしたり、スクリプトの一部としてファームの定期的なバックアップを実行したりできます。
Windows PowerShell を使用して Project Server ファームをバックアップするには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューで [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell のコマンド プロンプト (PS C:\>) に次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Backup-SPFarm –Directory <バックアップ共有のパス>–BackupMethod [full/incremental]
-Directory は、バックアップ フォルダーの汎用名前付け規則 (UNC) パスを指定します。
注意
ファームのバックアップを初めて実行する場合は、必ず full オプションを指定して実行してください。差分バックアップを実行する前に、完全バックアップを実行する必要があります。バックアップ操作の進行状況を表示するには、–Verbose パラメーターを使用します。
-Verbose パラメーターを使用していない場合は、操作が正常に終了すると、コマンド プロンプト ウィンドウにメッセージは表示されません。操作が正常に終了しなかった場合は、コマンド プロンプト ウィンドウに次のようなエラー メッセージが表示されます。
Backup-SPFarm: The backup job failed. For more information, see the error log that is located in the backup directory. At line: <line> char:<column>. + <cmdlet> <<<< <location of error>
注意
バックアップ タスクが完了してもエラー メッセージが表示される場合は、少なくとも 1 つの警告またはエラー メッセージが出力されたことを示します。Spbackup.log ファイルの最後に、バックアップ ジョブの要約があります。この要約には、Spbackup.log ファイルに出力されたエラーの詳細が含まれています。
エラーや警告が出力された場合、またはバックアップが正常に完了しなかった場合は、バックアップ フォルダー内の Spbackup.log ファイルを確認します。
詳細については、「Backup-SPFarm」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。