アプリケーション層を計画する
更新日: 2009年5月
トピックの最終更新日: 2009-04-27
アプリケーション層には、以下のコンポーネントが含まれます。
Office Project Server 2007
Project Server Interface
Office Project Server 2007 Eventing サービス
Office Project Server 2007 Queuing サービス
その他のアプリケーション (以下で説明します)
Office Project Server 2007
Microsoft Office Project Server 2007 は、Microsoft Office Enterprise Project Management (EPM) Solution の中心コンポーネントです。Office Project Server 2007 は、さまざまなクライアント アプリケーション、Microsoft Windows Server プラットフォーム、および Microsoft SQL Server 2000 または 2005 と統合される、堅牢で非常にスケーラブルな Web ベースのサーバー アプリケーションです。
Office Project Server 2007 は、単独のコンピュータまたは負荷分散クラスタのどちらにもインストールでき、追加の可用性とスケーラビリティを提供することができます。Office Project Server 2007 は、Windows Server 2003 以降を実行しているコンピュータでサポートされています。
Project Server Interface
Project Server Interface は、Office Project Server 2007 のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) です。Project Server Interface オブジェクト モデルは、Office Project Server 2007 機能をすべての外部アプリケーションに公開します。Office Project Professional 2007、Microsoft Office Project Web Access、基幹業務 (LOB) アプリケーション、およびその他のサードパーティ製アプリケーションは、Project Server Interface (PSI) を使用して、下書きデータベース、発行済みデータベース、およびアーカイブ データベースに保存されている Office Project Server 2007 データにアクセスします。Project Server Interface は、バックエンドの基幹業務 (LOB) アプリケーションによる Web サービス呼び出しか、またはユーザー インターフェイスを持つクライアント アプリケーションの Project Server Interface プロキシを介して、使用することができます。
Office Project Server 2007 Eventing サービス
システムレベルの Office Project Server 2007 Eventing サービスは、Office Project Server 2007 イベントを管理します。その他のアプリケーションは、Office Project Server 2007 プレイベントとポストイベントに購読でき、Office Project Web Access を使用してイベント ハンドラ メソッドを登録できます。イベント ハンドラは、ビジネス ルールを確認してプレイベントを介して操作を取り消したり、ポストイベント (ProjectPublished など) を使用したワークフローなどの追加処理で Office Project Server 2007 を拡張したりすることができます。
Office Project Server 2007 Queuing サービス
システムレベルの Microsoft Office Project Server 2007 Queuing サービスでは、以下の 2 つの Office Project Server 2007 キューが動作しています。
重いピーク負荷を管理するために、タイムシート キューがタイムシートと進捗レポートの送信と更新を処理します。
保存と発行キューは、実行中のプロジェクトの下書きデータベースへの新規保存と増分保存を管理し、プロジェクトの発行 (プロジェクトを下書きデータベースから発行済みデータベースに移動) も管理します。
その他のアプリケーション
アプリケーション層では、Office Project Server 2007 と共にその他のアプリケーションを使用できます。このようなアプリケーションとしては、適切なユーザーにタスクや割り当ての通知および再通知の電子メール メッセージを送信するために使用される、Microsoft Exchange Server 2003 などの電子メール サーバーが挙げられます。これらの電子メール メッセージは、簡易メール転送プロトコル (SMTP) または POP3 (Post Office Protocol Version 3) と互換性のある任意のメール サーバーによって送信することができます。Exchange Server は、ユーザーが Windows Internet Explorer を使用して自分の Exchange メールボックスにアクセスできるようにする、Microsoft Outlook や Outlook Web Access と共に、最も堅牢な統合を提供しています。
サードパーティ製アプリケーションと基幹業務 (LOB) アプリケーションを、Office Project Server 2007 と共に使用できます。Project Server Interface を使用することによって、これらのアプリケーションを使用して、多くのプロジェクト管理ニーズに対応することができます。以下にシナリオの例を示します。
プロジェクト提案 プロジェクトの開始時にプレースホルダ プロジェクトを作成し、プロジェクト ユーザー設定フィールドを使用して、開始と承認のプロセスに必要な情報をプロジェクトにタグ付けします。主要なマイルストーンや成果物に対するプロジェクト フェーズを特定するためのタスクを追加します。プロジェクト提案は承認されると、Office Project Professional 2007 を使用して管理される、大規模なプロジェクトへと発展します。
保守プロジェクト リソース計画と共に使用するプレースホルダ プロジェクトを作成します。リソースに対する保守作業または基本業務用の時間を確保または予約します。通常、保守プロジェクトはタスクを持っていません。
財務プロジェクト 財務システムとの統合用にタイムシートを使用して、時間取得のためのプロジェクトを作成します。財務システムのコスト ブレークダウン ストラクチャを反映した、財務コードの階層用のタスクを作成します。これらのプロジェクトには、スケジュールや実績の更新は必要ありません。
プロジェクト会計システムとの統合 財務システムと課金システムに入力し、予算を比較する目的のために、プロジェクトに関連するリソース コストと経費を取得します。システム間のタスク、リソース、および割り当てを同期化します。あるシステムのタイムシート データを取得して、他のタイムシート データに入力します (使用するタイムシートは、組織または個別のプロジェクトのニーズによって決まります)。
作業管理システムまたはタスク管理システムとの統合 Office Project Server 2007 と Microsoft Visual Studio Team System 2005 などのシステムとの間のタスクと割り当てを同期化します。Microsoft Visual Studio Team System は Microsoft Office Project Standard 2007 および Office Project Professional 2007 に統合されますが、Office Project Server 2007 との統合には、PSI を使用したコンポーネントの開発が必要です。
チーム メンバによるプロセスの更新 アクティブに管理されていないプロジェクトの場合は、チーム メンバからの進捗およびその他の変更に関する情報を使用して、サーバー上で自動的にプロジェクトが更新されます。プロジェクト管理者が結果を見直したり、計画を調整したりしなくても、プロジェクトを更新したり、再発行したりできます。