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パフォーマンスおよび容量の計画について (Project Server)

更新日: 2009年5月

 

トピックの最終更新日: 2009-04-27

ここでは、単一ファーム用のハードウェア要件を確認する作業について説明します。また、容量の要件に影響する特性を識別し、次の項目に関する推奨事項を示します。

  • サーバー ファーム内のサーバー コンピュータの数

  • サーバー ファームのアプリケーション サーバー ロールの構成

  • サーバー ファームの特定のサーバー ロール用のハードウェア要件

可用性に対する容量の計画

ここでは、「Project Server 2007 でフォールト トレランスと可用性を計画する」を参照して、可用性の要件を既に計画していることを前提としています。「Plan for availability (英語)」を参照してから、組織の最低限の可用性要件を満たすトポロジを使用して、容量の計画を開始します。選択したトポロジを前提として、ここでは次の項目を決定できるようにします。

  • 容量およびパフォーマンスの目標を達成するために、さらにサーバーを追加する必要があるかどうか。

  • サーバー ファームの容量およびパフォーマンスを最適化するために、アプリケーション サーバー ロールの構成を調整する必要があるかどうか。

  • 容量の要件に基づいて複数のサーバー ファームを計画する必要があるかどうか。

組織の可用性要件から決定されるサーバー ファームのサイズによって、可用性以外の要件から必要な容量またはパフォーマンスを大幅に上回る容量やパフォーマンスが提供される場合があります。この場合、容量の計画では、サーバー コンピュータの追加やパフォーマンスの高いハードウェアへの拡張ではなく、サーバー ハードウェアの経済的なサイズ変更に重点を置くことができます。

多くの場合、組織の最低限の可用性要件を満たすトポロジを出発点として使用し、容量およびパフォーマンスの目標を達成するためにサーバー コンピュータを追加または拡張します。

容量計画の方法

容量計画に影響する要因はいろいろあります。このため、単純明快な質問にもすっきりした答えを得ることが難しいことがあります。その結果、容量に関連した質問に対して最も多い答えは、"前提によって異なる" となります。

ここで実践する容量計画は、考慮する要因の数を減らして、一般的なシナリオに基づいて単純明快な答えを提供できるように考えられています。ただし、個々のソリューションの特性に基づいて容量およびパフォーマンスの要件を計算するためのガイダンスも提供します。ここに記載されているのは、2 種類の容量計画のガイダンスです。

容量の要件を推定するための推奨事項 : 目的のシナリオに基づいて、一連の記事が提供されています。各記事では、標準的な使用法プロファイルを定義し、そのシナリオで容量およびパフォーマンスに影響する主要特性を識別します。このプロファイルと主要特性に基づき、あらかじめ用意したデータにより、各自のソリューションに対する容量要件を推定できます。

特定の容量要件を計算するための式とガイダンス : このガイダンスを使用すると、独自の使用法プロファイルを作成 (またはいずれかのシナリオのプロファイルを修正) して、各自のソリューションの容量およびパフォーマンスに影響するすべての要因を計算できます。

容量計画の作業

容量計画では、ソリューションのサイズ変更について 3 つの特性に重点を置きます。

  • ソフトウェアによる容量の境界 : 実装できる機能、および作成できるオブジェクトにはそれぞれ拡張に関する制限があります。容量の境界を考慮した計画により、ソリューション設計がソフトウェアの拡張性に関する推奨事項に収まるようにします。

  • スループット目標 : サーバー ファームで実行されるすべての種類のアクションによって、サーバー ハードウェアにパフォーマンス負荷がかかります。主なアクションには、ユーザーによる操作、コンテンツのインデックス作成、運用作業 (データベースのバックアップなど) があります。Excel Calculation Services、コンテンツのステージングなど、特定の機能を使用することでも、パフォーマンス負荷が追加されます。スループット目標の作成では、予期したスループット負荷をサポートするためにサーバー ファームが処理する必要がある、1 秒あたりの操作数の推定や計算を行います。

  • データ容量 : データ容量には、予期されるコンテンツ データベースと構成データベースの量が含まれます。また、各サービス ロールには、コンテンツのインデックス用のディスク領域、コンテンツのキャッシュ用のディスク領域など、ソリューションに基づく独自のデータ要件があります。