次の方法で共有


Office 2010 のカスタマイズを現場のユーザーに配布する

 

適用先: Office 2010

トピックの最終更新日: 2015-03-09

主に現場で作業し、組織のネットワークへのアクセスが制限されたユーザーのいる環境に Microsoft Office 2010 を展開する場合、カスタマイズした Office 2010 インストール イメージを作成し、そのユーザーにインストール ファイルを DVD で提供できるようにすることができます。インストール イメージには、複数の言語と Office 製品を含めることができます。

この記事の内容

  • DVD を使用して、カスタマイズしたインストールを展開する

Office 2010 をカスタマイズする前に、Office 2010 のボリューム ライセンス認証を計画するOffice 2010 のボリューム ライセンス認証を展開するOffice 2010 のカスタマイズの概要Office 2010 の Office カスタマイズ ツールOffice 2010 の Config.xml ファイルOffice 2010 の複数言語の展開を計画する、および Office 2010 の言語のセットアップと設定をカスタマイズする を読むことをお勧めします。

DVD を使用して、カスタマイズしたインストールを展開する

次の表に、DVD を使用して、カスタマイズしたインストールを展開するのに必要な手順を示します。

手順 指示 参照先

1.

インストールする Office 2010 製品が含まれるネットワーク インストール ポイントを作成します。

Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成する

2.

使用する言語パックをネットワーク インストール ポイントにコピーします。これにより、セットアップで、製品の複数の言語バージョンを単一インストールに統合できます。

注意

この手順では、インストールする製品の製品フォルダーのルートに配置されている Config.xml ファイルを変更する必要もあります。
Config.xml ファイルを変更するには、メモ帳などのエディターで Config.xml を開きます。左の <!-- タグと右の --> タグを削除して、Display 要素行のコメントをクリアします。
更新プロセス中のユーザー操作を回避するには、Display 要素を次のように変更できます。
<Display Level="basic" CompletionNotice="yes" SuppressModal="yes" NoCancel="yes" />
特定の言語をインストールに追加するには、Config.xml ファイルの AddLanguage 要素を使用し、展開する言語の言語タグの Id 属性を指定します。たとえば、フランス語バージョンを追加するには、次の行を Config.xml に追加します。
<AddLanguage Id="fr-fr" />
<AddLanguage> 要素と属性を追加することで、複数の言語を指定できます。
複数の言語をインストールに追加する場合、Config.xml の <AddLanguage> 要素の <ShellTransform> 属性を設定し、シェル ユーザー インターフェイスの言語も指定する必要があります。たとえば、セットアップで、英語、フランス語、ドイツ語、およびスペイン語の完全サポートをインストールし、ユーザーの既定の地域オプションの言語を既定のインストール言語とするように指定するには、次の要素を追加します。
<AddLanguage Id="match" ShellTransform="yes"/> <AddLanguage Id="en-us " /> <AddLanguage Id="fr-fr " /> <AddLanguage Id="de-de " /> <AddLanguage Id="es-es " />
この場合、セットアップは指定されたすべての言語に加えて、ユーザーのロケールに一致する言語 (その言語が、指定された言語と異なっていて、インストール ソースで入手できる場合) をインストールします。
Config.xml ファイルを、Setup.exe が含まれるディレクトリに保存します。

Office 2010 の言語のセットアップと設定をカスタマイズする

Office 2010 の言語識別子と OptionState ID 値

Office 2010 の Config.xml ファイル

3.

適用するカスタマイズとインストール オプションについては、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用します。

注意

初期インストールの場合、カスタマイズ ファイルをネットワーク インストール ポイントのルートにある Updates フォルダーに格納することをお勧めします。
複数のセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) を展開する場合、インストールする Office 2010 製品ごとに 1 つのカスタマイズ .msp ファイルのみを初期インストール用の Updates フォルダーに配置できます。製品のカスタマイズ .msp ファイルの残りは、Office 2010 インストールが完了した後に展開する必要があります。Updates フォルダーでは、1 つの製品につき 1 つのセットアップ カスタマイズ ファイルのみがサポートされます。
Office 2010 の初期インストールを展開し、サービス パック、修正プログラムなど、Office 2010 ソフトウェアの更新プログラムも展開する必要がある場合、セットアップでそれらの更新プログラムをインストール プロセスの一環として適用できます。Office 2010 の更新プログラムは Updates フォルダーに入れることができます。このような、Updates フォルダーに 1 つのセットアップ カスタマイズ .msp ファイルと更新プログラムを入れるシナリオでは、セットアップによって初期インストールでセットアップ カスタマイズ .msp ファイルのみが適用され、更新プログラムはインストールの完了後に適用されます。
セットアップ カスタマイズ ファイルを使用して Office 2010 をインストールする各ユーザーの代理として、プロダクト キーの入力とマイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項の承認を行うことを確認します。これを行うには、OCT の [設定] セクションの [使用許諾契約とユーザー インターフェイス] ページを使用します。

Office 2010 をカスタマイズする

Office 2010 の Office カスタマイズ ツール

4.

ソース ファイルとカスタマイズが含まれた Office 2010 フォルダー全体をネットワーク インストール ポイントから DVD にコピーします。DVD をユーザーに配布します。

5.

作成した DVD から Setup.exe を実行するようにユーザーに指示します。たとえば、コマンド プロンプトで次のように入力するようにユーザーに指示します。

<CD drive_name>:\Office14\setup.exe

注意

Setup.exe が含まれるディレクトリ以外の場所に Config.xml ファイルを保存した場合、カスタマイズした Config.xml ファイルのパスを指定するようにユーザーに指示します。たとえば、Microsoft Office Professional Plus の Config.xml ファイルをカスタマイズする場合、コマンド プロンプトで次のように入力します。
<CD drive_name>:\Office14\setup.exe /config <CD drive_name>:\ProPlus.WW\Config.xml
カスタムの Config.xml をネットワーク共有に配置した場合、完全修飾パスを使用するようにユーザーに指示します。例: \server\share\Office14\setup.exe /config \server\share\ProPlus.WW\Config.xml