ログを使用して 2007 Office system のインストールと構成の問題に関するトラブルシューティングを行う
適用対象: Office Resource Kit
トピックの最終更新日: 2015-03-09
この記事の内容 :
Windows アプリケーション イベント ログ
Office system セットアップ ログ
TCO (GIMME) ログ
Windows インストーラ ログ
Office 2007 OSE ログ
ここでは、2007 Microsoft Office system のインストールと構成に関する問題のトラブルシューティングに役立つ、5 つの異なるログ オプションについて説明します。
Windows アプリケーション イベント ログ
Windows インストーラは、Windows アプリケーション イベント ログにエントリを書き込み、次のようなイベントを記録します。
製品のインストール、削除、または修復の成功または失敗。
製品の構成中に発生するエラー。
破損した構成データの検出。
アプリケーションの修復の原因となった、不足しているコンポーネントに関する情報。
アプリケーション イベント ログを確認する
Windows アプリケーション イベント ログは、イベント ビューアにあります。
システムが自動的に修復を開始し、それに失敗した場合、通常、Windows アプリケーション イベント ログには 2 つのイベントが記録されます。
MsiInstaller イベント 1001 では、要求されたキーパスの製品コード、機能、およびコンポーネント コードが識別されます。
MsiInstaller イベント 1004 では、破損していると検出されたキーパスの製品コード、機能、およびコンポーネント コードが識別されます。
破損したキーパスとして参照されているリソースを正確に識別するには、指定された製品の MSI が必要です。これを見つけるには、次のどちらかの場所で検索を実行します。
コントロール パネルの [プログラムの追加と削除]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{90120000-####-####-0000-0000000FF1CE} ハイブ以下のレジストリ。*<製品名>*WW.msi を参照している GUID を見つけます。
GUID の番号付け方式の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 928516「2007 Office スイートおよび 2007 Office プログラムにおける製品コード GUID の番号付けのしくみについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=103815\&clcid=0x411) を参照してください。
2007 Office system セットアップ ログ
2007 Office system のインストール、アップグレード、または更新で問題が発生した場合に、問題を解決するために最初に確認する場所がログ ファイルです。詳細ログを作成し、ログ内のリターン コードを分析すると、多くのことを判断できます。
以前のバージョンの Office では、Windows インストーラのプロパティを使用して Office のインストールをカスタマイズおよび制御していました。2007 Office system では、セットアップ プロセスが再設計された結果、ログは次の要素によって影響を受けます。
Config.xml ファイルの Logging 要素 (推奨方法)。
Office カスタマイズ ツール (OCT) の使用によって追加されるログ プロパティ。
既定では、2007 Office system セットアップは自動的に %TEMP% フォルダにログ ファイルを作成します。また、既定ではセットアップはすべてをメモリに記録します。したがって、セットアップの失敗によるエラーまたはキャンセルが発生すると、その時点で詳細なログ記録に切り替わります。
インストールされる製品の MSI ごとに別々のログ ファイルは作成されません。また、ログ ファイルは英語のみで使用でき、ローカライズは行われません。ただし、Windows SharePoint Services は Windows の一部であり、2007 Office system インストールのオプションなので、Windows インストーラのログ (2007 Office system セットアップのログとは独立したもの) は、引き続き Windows MUI バージョンのログをサポートします。
ログ属性を構成する
セットアップは、Setup.exe と同じフォルダで Config.xml のコピーを探します。この場所でコピーが見つからない場合は、インストールする製品のコア フォルダに置かれている Config.xml ファイルが使用されます。インストール ソースで複数の製品を利用できる場合、セットアップはインストールする製品をユーザーが指定するのを待ってから、Config.xml のコピーを探します。この設計により、Config.xml ファイルが Setup.exe と同じフォルダに置かれているか、または Setup /config コマンド ライン オプションを使用して Config.xml ファイルを指定する場合のみ、Logging 要素が使用されます。セットアップが製品フォルダの Config.xml ファイルを使用する場合、既定の標準ログ オプションが使用されます。
セットアップのログ属性を構成するには、インストールに使用する Config.xml ファイルを編集します。Config.xml ファイルの Logging 要素を使用して、セットアップが実行するログの種類を指定します。使用する構文は次のとおりです。
<Logging
Type="Off" | "Standard"(既定) | "Verbose" | "Debug"
Path="パス"
Template="ファイル名.txt"
/>
次の表は、セットアップで使用できるログ属性を示しています。
属性 | 値 | 説明 |
---|---|---|
Type |
Off |
セットアップはログを記録しません。 |
Standard (既定値) |
セットアップは、すべてのセットアップ イベント (渡されたコマンド ライン プロパティ、渡された Config.xml プロパティ、適用された修正プログラム)、ローカル インストール ソース (LIS)、MSI ログ (カスタム アクション、機能の状態)、成功または失敗したイベント、エラー、ユーザーが行った選択、および表示された UI をログに記録します。 |
|
Verbose |
セットアップはすべてのインストール情報をログ ファイルに書き込みます。 |
|
Debug |
セットアップはすべての詳細ログ情報に加えて、追加のデバッグ情報を書き込みます。これは、エラーを発生させているコードを識別するうえで役立ちます。 |
|
Path |
パス |
ログ ファイル用に使用されるフォルダへの絶対パスです。環境変数を使用できます。既定値は %TEMP% です。 |
Template |
ファイル名 .txt |
ログ ファイルの名前です。ファイル名の任意の場所に文字列 * を挿入した場合、セットアップによって実行される各インストールについて一意のログ ファイルが作成されます。* が含まれておらず、指定したファイル名が既に存在している場合、ログ情報は既存のファイルに追加されます。ファイル拡張子を指定する必要があります。既定のテンプレートは SetupExe(*).log です。環境変数 (%COMPUTERNAME% など) を使用して、簡単に識別できる一意のログを作成できます。 |
Template 値の任意の場所で * を指定できます。セットアップは、その場所に次の形式で文字列を挿入します。
YYYYMMDDHHMMSS xxx
値の意味は以下のとおりです。
YYYY = 年
MM = 月
DD = 日
HH = 時
MM = 分
SS = 秒
xxx = セットアップによって生成される一意の文字列
Setup.exe ログ ファイルは、インストールで指定されたコマンド ラインを含むので、構文、スペル、パスなどが正しいかどうかを確認するために使用できます。
Config.xml ファイルを編集する方法の詳細については、「2007 Office system の Config.xml ファイル」を参照してください。
セットアップ ログを確認する
セットアップがシステムによって実行された場合、ログ ファイルは C:\Windows\%TEMP% フォルダにあります。セットアップがユーザーのアカウントで実行された場合、ログ ファイルはユーザーの %TEMP% フォルダにあります。
セットアップ ログの 2 行目から最後の行には、リターン コードがあります。一般的なリターン コードとして、インストールの成功を示す 0、再起動が必要なことを示す 3010、修正プログラムのバージョンが正しくないことを示す 1642、致命的なエラーを示す 1603 などがあります。リターン コードのその他の値については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 290158「Office 2003 製品および Office XP 製品における Windows インストーラ プロセスのエラー コードとエラー メッセージの一覧」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128248\&clcid=0x411) を参照してください。
セットアップ中にエラー メッセージが表示された場合は、ログ ファイルでエラー番号を探します。次の手順に従って問題を診断します。
ログ ファイルでエラー番号を検索します。1603 エラー メッセージが発生した場合は、"戻り値 3" (ローカライズされたもの) を検索し、エラーが発生した理由を特定します。
エラー番号のある行から、各行を読みます。通常、失敗した行では、最終的な結果がセットアップ エラーとなっています。
エラー番号がない場合は、"Error" という語句を検索することもできます。
明白なエラーが生成または記録されていない場合は、"Note" という語句を検索します。"Note" は、頻繁に予期されるエラーです。たとえば、削除されたファイルの存在を確認するときは、"ファイルが見つかりません" というエラーが発生することが予期されます。ただし、ときには、これが本当のエラーを示していることがあります。
通常、リターン コード 0 は問題がないことを示しますが、エラーが生成されないにもかかわらず、インストール プロセスが予期どおりに完了しないこともあります。
詳細なログ記録を有効にしたときに、2007 Office system のインストールで使用されるエラー コードの詳細については、「2007 Office system インストールのエラー コード」を参照してください。
TCO (GIMME) ログ
2007 Office system の複数 MSI モデルでは、機能は複数の MSI に分散され、各 MSI は独自の製品コードを持ちます。この新しい複数 MSI モデルを処理するため、GIMME API は Setup.exe を Windows インストーラの代わりに使用して、要求時にインストール (IOD) および要求時に修復 (ROD) アクションを実行します。基本的に、GIMME API は、IOD 呼び出しまたは ROD 呼び出しが行われていることを確認し、要求されたオプションを含む MSI のセットを判断し、Setup.exe を開始してインストールを実行します。これらのアクションのログ記録を、TCO ログと呼びます。
"GIMME" という用語は頭文字ではなく、MSO.DLL によって行われたインストール要求アクションを処理する API を示すために使用されます。これには、Windows インストーラ ランタイム API の拡張 "ラッパー" としての役割があります。GIMME は文字どおり "Give Me" という意味です。つまり、アプリケーションの読み込み中に、そのすべてのコンポーネントをまとめて、すべてが正しくインストールされたことを確認しようとします。
TCO ログを使用する理由として、次のものが挙げられます。
Office が繰り返し修復を実行する。
再現できるクラッシュの前の活動を確認する。
Office が、インストールされたコンポーネントを使用していない。
TCO ログが最も役立つのは、開始イベントがアプリケーション イベント ログにない場合です。また、要求インストールが発生する理由を診断するうえでも非常に役立ちます。
TCO ログを有効にする
2007 Office system のログを有効にするには、次のレジストリ設定を追加します。
REGEDIT4
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Common\Debug]
"TCOTest"=dword:00000001
"TCODarwinTest"=dword:00000001
"TCOAssertInstalls"=dword:00000001
"TCOTrace"=dword:00000001
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Installer]
"Logging"="voicewarmupx"
"Debug"=dword:00000007
インストーラは、Debug システム ポリシーが設定されていない限り、コマンド ラインで入力された情報をログに書き込みません。コマンド ラインをログに書き込むには、Debug システム ポリシーを値 7 に設定します。
ログ ファイルは、%TEMP% フォルダに Office.log として作成されます。このログ名を制御することはできず、いっぱいになると上書きされます。
TCO ログを確認する
TCO ログが有効になっている場合は、問題を再現して、Office.log によって %TEMP% フォルダに作成されたログ ファイルを確認します。
ファイルがない、破損している、またはバージョンが正しくないことを示す GimmeFile() エントリを探します。次に、ログ ファイルでそのファイル名を確認し、正しくインストールされたかどうかを判断します。
ファイルが正しくインストールされていない場合は、ファイルのソース パスを確認して、それが有効であることを確かめます。
問題が、"要求時に修復" または "要求時にインストール" に関するものである場合は、関連する GimmeFile() エントリを探して問題を確認します。
TCO ログを無効にする
2007 Office system の TCO ログ エントリを無効にする (削除する) には、次のレジストリ設定を .reg ファイルに配置し、Regedit.exe –s コマンドを使用します。
REGEDIT4
[-HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Common\Debug]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Installer]
"Logging"=-
"Debug"=-
キーパス リソース (ファイルまたはレジストリ値) を手動で削除して修復を開始しないでください。ファイルが破損していることが疑われる場合は、ログを有効にし、メンテナンス モードで Office セットアップを再実行し、Office の修復オプションを使用します。
Windows インストーラ ログ
2007 Office system の複数 MSI インストール モデルの出現により、効率的でない Windows インストーラ ログは、2007 Office system セットアップ ログより重要性の低いものとなりました。ただし、Windows インストーラ ログでしか、必要な詳細レベルの追加情報が得られない状況もあります。
ログのサイズが重要となることもあるので、詳細な Windows インストーラ ログは必要なときのみ有効にし、問題が解決したらすぐに無効にする必要があります。
Windows インストーラ機能の使用は 2007 Office system に限定されますが、Setup.exe は多くの処理を実行するために、最終的に Windows インストーラに依存します。このため、場合によっては、Windows インストーラそのもので発生する一般的な問題の一部を解決してから、2007 Office system で実際に問題が存在するかどうかを判断する必要があります。Windows インストーラ ログを有効にする前に、次のことを行う必要があります。
Windows インストーラ サービスが無効になっていないことを確認します。
システム ポリシーの制限を確認します。
一時ファイルをクリーンアップします。
DCOM 権限を確認します。
Windows インストーラ サービスが無効になっていないことを確認する
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「services.msc」と入力して、Enter キーを押します。
Windows Installer という名前のサービスをダブルクリックします。
"スタートアップの種類" フィールドの値を確認します。この値が現在 [無効] に設定されている場合は、これが問題です。ドロップダウン ボックスで [手動] をクリックして手動のスタートアップに変更します。
システム ポリシーの制限を確認する
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「GPEdit.msc」と入力して、Enter キーを押します。
[コンピュータの構成] - [管理用テンプレート] - [Windows コンポーネント] - [Windows インストーラ] ツリーを開きます。
インストールに影響する可能性のあるポリシーが有効になっているか、または無効になっているかどうかを確認します (たとえば、[Windows インストーラを無効にする])。
グループ ポリシー オブジェクト エディタ
一時ファイルをクリーンアップする
次の行を含む簡単なスクリプト/バッチ ファイルを作成すると、すべての一時フォルダを自動的に空にし、使用中の一時ファイルを削除しようとすることによって発生するエラーを除外できます。
@Echo off cd %temp% del *.* /Q exit
または、次の手順を使用して一時ファイルを手動で削除することもできます。
%SYSTEMDRIVE%\temp フォルダを空にします。
%WINDIR%\Temp フォルダを空にします。
%TEMP% フォルダを空にします。
DCOM 権限を確認する
正しい DCOM 権限およびシステム権限があることを確認します。場合によっては、Windows インストーラを実行するための権限が十分でないことがあります。
この問題の説明と解決方法については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 319624「アプリケーションのインストール時にエラー メッセージ "Windows インストーラ サービスにアクセスできませんでした" が表示される」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128258\&clcid=0x411) を参照してください。
Windows インストーラ ログを有効にする
Windows Installer ログを有効にするには、Regedit.exe を使用してレジストリを開き、次のパスとキーを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\Installer
Reg_SZ: Logging
Value: voicewarmupx
値フィールドの文字は、任意の順序で指定できます。指定する文字ごとに、異なるログ モードが有効になります。次の表は、MSI version 1.1 での各文字の機能を示しています。
値 | 説明 |
---|---|
v |
詳細出力 |
o |
ディスク領域不足メッセージ |
i |
ステータス メッセージ |
c |
UI パラメータの初期値 |
e |
すべてのエラー メッセージ |
w |
致命的ではない警告 |
a |
アクションの起動 |
r |
特定のアクションの記録 |
m |
メモリ不足または致命的エラーによる終了情報 |
u |
ユーザーの要求 |
p |
ターミナルのプロパティ |
+ |
既存のファイルに追加する |
! |
各行をログにフラッシュする |
x |
詳細デバッグ情報。"x" フラグは、Windows Server 2003 以降のオペレーティング システム、および 3.0 以降の MSI 再配布可能バージョンのみで使用できます。 |
* |
ワイルドカード。v オプションおよび x オプションを除くすべての情報を記録します。v オプションおよび x オプションを含めるには、"/l*vx" と指定します。 |
Windows インストーラ ログはトラブルシューティングの目的のみに使用し、有効にしたままにしないでください。有効にしておくと、システム パフォーマンスとディスク領域に対して悪影響があります。コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用するたびに、新しい Msi*.log ファイルが作成されます。
Windows インストーラ ログを有効にする方法については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 223300「Windows インストーラのログの記録を有効にする方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128265\&clcid=0x411) を参照してください。
Windows Installer Verbose Log Analyzer を使用して Windows インストーラ ログを確認する
Windows Installer Verbose Log Analyzer (Wilogutl.exe) は、Windows インストーラのインストールからログ ファイルの分析を支援し、ログ ファイルに見つかったエラーに関する推奨の解決策を示します。
既定では、重大でないエラーは表示されません。Wilogutl.exe は自動モードで実行するか、ユーザー インターフェイス (UI) を使用して実行できます。このツールは、UI モードおよび自動モードの両方で、テキスト ファイル形式でレポートを生成します。これは詳細な Windows インストーラ ログ ファイルに最適ですが、詳細でないログに対して使用することもできます。詳細については、「Logging (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128276\&clcid=0x411) を参照してください。
Windows Installer Verbose Log Analyzer (Wilogutl.exe) の詳細については、「Wilogutl.exe (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128277\&clcid=0x411) および「Microsoft Windows SDK Blog - Windows SDK Hidden Gems: Part 1 (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128278\&clcid=0x411) を参照してください。
Windows Installer Verbose Log Analyzer (Wilogutl.exe) をダウンロードする場合は、「Microsoft Windows Software Development Kit Update for Windows Vista (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128279\&clcid=0x411) を参照してください。
Wilogutl.exe を UI モードで実行すると、次の表に示すダイアログ ボックスが表示されます。
名前 | 説明 |
---|---|
[Windows Installer Verbose Log Analyzer] |
[Windows Installer Verbose Log Analyzer] ダイアログ ボックスでは、分析するログ ファイルを選択できます。
Windows Installer Verbose Log Analyzer |
[Detailed Log File View] |
[Detailed Log File View] ダイアログ ボックスには、ログに記録されたエラー情報が表示されます。[Back] ボタンおよび [Next] ボタンを使用すると、複数のエラー間を移動できます。 重大でないエラーを表示するには、[Show Ignored Debug Errors] チェック ボックスをオンにします。ログに記録されたインストールを実行するために使用されたコンピュータ上のインストーラ バージョンが表示されます。ログに記録されたインストールがシステム特権を使用して実行された場合、[Elevated install?] チェック ボックスがオンになり、[Client Side Privilege Details] および [Server Side Privilege Details] のテキスト ボックスに情報が表示されます。[Detailed Log File View] ダイアログ ボックスには次のボタンが含まれます。
Detailed Log File View |
[Feature and Component States] |
[Feature and Component States] ダイアログ ボックスには、機能とコンポーネントの状態に関する次の列が表示されます。
詳細については、「MsiGetComponentState Function (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128284&clcid=0x411) および「MsiGetFeatureState Function (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128285&clcid=0x411) を参照してください。 |
[Properties] |
[Properties] ダイアログ ボックスには、インストール終了時の Windows インストーラのプロパティとその値が表示されます。次のタブを使用して、名前と値でプロパティを並べ替えることができます。
詳細については、「Properties (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128287&clcid=0x411)」および「Concurrent Installations (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128288&clcid=0x411) を参照してください。 |
[Policies] |
[Policies] ダイアログ ボックスには、インストール後に設定されたシステム ポリシーが表示されます。
ログにないポリシー値が必要な場合は、Regedit.exe を使用して、インストールが失敗したコンピュータのレジストリ キーを確認してみてください。 システム ポリシーの詳細については、「System Policy (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128292&clcid=0x411) を参照してください。 |
Windows インストーラの問題に関するトラブルシューティングの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 907749「Windows インストーラの基本的なトラブルシューティング手順」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=128294\&clcid=0x411) を参照してください。
Office 2007 OSE ログ
Office Source Engine (OSE) ログは、Microsoft プロダクト サポートで使用するものであり、通常は、製品開発者のみにとって有益な情報しか含まれていません。したがって、以下の説明は、Microsoft プロダクト サポートで OSE ログの情報が求められたときに必要となる手順を示すためのものです。
2007 Office system をインストールすると、セットアップはシステム サービスである Office Source Engine (Ose.exe) を使用し、必要なインストール ファイルをインストール ポイントからコンピュータ上の非表示の場所にコピーして、必要なローカル インストール ソース (LIS) を作成します。次に、セットアップはこの LIS をソースとして使用して 2007 Office system をインストールします。
Office Source Engine はインストール プロセスおよびメンテナンス プロセスの重要な部分なので、Office Source Engine そのものによって実行されたアクションのみをログに記録する方法が用意されています。
次の 2 つの例は、Office Source Engine によって生成されるエラーを示しています。
CLView エラー メッセージ
Microsoft Office ヘルプ ビューアのエラー メッセージ
OSE ログを有効にする
OSE ログを有効にするには、次のレジストリ エントリを手動で入力します。
REGEDIT4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\Delivery\SourceEngine\Settings]
"LogLevel"=dword:00000002
"TraceLevel"=dword:00000003
"TraceFiles"=dword:00000001
OSE ログを確認する
OSE ログは、最初はインストールを実行するユーザーの %TEMP% ディレクトリに作成されます。これは、まだ Office Source Engine がシステム サービスとして確立されていないためです。
Office Source Engine が正しくインストールおよび登録されると、ログは %WINDIR%\Temp ディレクトリに切り替わります。
要求があった場合は、このログを分析のために Microsoft プロダクト サポートに提供してください。