2007 Office system のインストール後にユーザーの構成を変更する
更新日: 2008年8月
適用対象: Office Resource Kit
トピックの最終更新日: 2008-10-14
ユーザーのコンピュータに 2007 Microsoft Office system をインストールした後、当初のインストールのカスタマイズに使用したツールを使用してインストールを変更することができます。Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用してセットアップ カスタマイズ ファイルを作成または編集することによって、Office のインストールをカスタマイズし、機能を追加または削除したり、ユーザー設定を変更したり、ファイルやレジストリのエントリを追加または削除したりすることができます。
既存の Office のインストールのカスタマイズ
ネットワーク インストール ポイントのルートから、以下のコマンド ラインを実行して Office カスタマイズ ツールを起動します。\\server\share\setup.exe /admin
[製品の選択] ダイアログ ボックスで、カスタマイズする製品を選択し、[OK] をクリックします。または、既存のカスタマイズ ファイルを編集する場合は、[既存のセットアップ カスタマイズ ファイルを開く] をクリックし、[OK] をクリックします。次に、編集するカスタマイズ ファイルを選択して開きます。
左側のウィンドウでカスタマイズの項目を選択し、右側のウィンドウで使用可能なオプションをカスタマイズします。たとえば、インストールから Microsoft Office Access 2007 を削除するには、左側のウィンドウで [機能のインストール状況の設定] をクリックします。右側のウィンドウで [Microsoft Office] を展開し、[Microsoft Office Access] のインストール オプションを [インストールしない] に変更します。
カスタマイズが終了したら、[ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
ファイル拡張子 .msp を付けて一意のファイル名を指定し、[保存] をクリックします。
ユーザーのコンピュータにセットアップ カスタマイズ ファイル (MSP) を展開して適用します。
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カスタマイズの一部として追加の言語も展開する場合、まず、展開するすべての 2007 Office system 言語パックを、Office 製品のファイルを格納するネットワーク インストール ポイント (例 : \\server\share\Office12) にコピーする必要があります。インストール ソースに含まれる製品の静的リストは、カスタマイズ修正プログラムの初期作成時にのみ作成されます。後で追加の言語をインストール ソースに追加する場合、既存の修正プログラムは、この変更を反映するようには更新されません。したがって、追加の言語でインストール ソースを更新した後、ユーザーに展開するカスタマイズ MSP ファイルを再作成する必要もあります。再作成を行わないと、カスタマイズ MSP ファイルへの変更が追加した言語に適用されないので、予期しない動作が発生する可能性があります。 |
複数の言語のカスタマイズについては、「Customize and deploy multiple language versions of the 2007 Office system」を参照してください。
後で、既存のインストールにさらに変更を加える必要が生じた場合は、OCT を使用して新しい保守用カスタマイズ修正プログラムを作成できます。たとえば、既存の機能のインストール状況を変更できます。
2007 Office system の既存のインストール上で、既存の機能のインストール状況を変更する場合は、ベスト プラクティスとして、新しい保守用カスタマイズ修正プログラムを作成し、実装しようとする変更だけを加えることをお勧めします。予期しない結果を避けるため、加えようとする変更だけを指定する必要があります。たとえば、保守用カスタマイズ修正プログラムを作成してインストール後に Access の機能を追加するには、OCT を起動し、製品用の新しい修正プログラムを作成します。OCT の左側のウィンドウで [機能のインストール状況の設定] をクリックし、ツリーを展開して、右側のウィンドウで [Microsoft Office Access] をクリックし、[マイ コンピュータから実行] をクリックし、[名前を付けて保存] をクリックして、MSP カスタマイズ保守ファイルのパスとファイル名前を指定します。
動作のしくみ
OCT によって作成されるセットアップ カスタマイズ ファイルは Windows インストーラ パッケージ (MSP) なので、ソフトウェアの更新プログラムと同様の手順でユーザーのコンピュータにファイルを適用できます。MSP ファイルで定義されたカスタマイズの設定を使用して、Office のインストールが変更されます。
[!メモ] Windows Server Update Services (WSUS) を使用してソフトウェアの更新プログラムを展開できますが、WSUS を使用してセットアップ カスタマイズ ファイルを展開することはできません。
MSP ファイルを Updates フォルダにコピーしてユーザーのコンピュータで再びセットアップを実行する方法や、コマンド ラインでカスタマイズ ファイルを指定してセットアップを実行する方法では、既存のインストールにセットアップ カスタマイズ ファイルを適用できません。MSP ファイルを直接ユーザーのコンピュータに適用する必要があります。
たとえば、ユーザーは MSP ファイルをダブルクリックするか、MSIEXEC にコマンド ライン オプション /p を付けて実行する (msiexec.exe /p \\server\share\custom.msp) ことによって、セットアップ カスタマイズ ファイルを適用できます。
Microsoft Systems Management Server などの展開管理プログラムを使用して、セットアップ カスタマイズ ファイルを展開することもできます。詳細については、Microsoft Systems Management Server を参照してください。
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OCT でカスタマイズ MSP ファイルを保存するたびに、そのカスタマイズ ファイルの修正プログラムのシーケンス番号が現在のコンピュータのタイム スタンプによって更新され、修正プログラムの新しいグローバル一意識別子 (GUID) が生成されます。OCT MSP ファイルは、ファイルのタイム スタンプに従って時間順に適用されます。 シーケンス番号のしくみを説明するために、次の OCT MSP 保守用修正プログラムを既に作成しているとします。
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OCT の詳細については、「2007 Office system の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。