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2007 Office system を管理者ではないユーザーに展開する

更新日: 2006年11月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2007-12-18

2007 Microsoft Office system をサポートする Microsoft Windows 環境では、既定のユーザーはコンピュータのシステム領域へのアクセスが制限されています。Office セットアップ プログラムはオペレーティング システムのシステム領域および Windows レジストリへの書き込みを行うため、Office をインストールするには、ユーザーはローカル コンピュータで管理者権限を持っている必要があります。

ユーザーが管理者権限を持っていないコンピュータに Office をインストールするには、コンピュータに管理者権限が与えられるコンテキストでセットアップを実行する必要があります。Office のインストール後、管理権限を持っていないユーザーは、インストールされたすべての機能を実行できます。これには、必要に応じてインストールする機能も含みます。

ユーザーがコンピュータの管理者ではない組織で、管理者は次の方法を使用して Office セットアップに適切な権限を与えることができます。

  • 管理者としてコンピュータにログオンし、Office 2007 をインストールする。

  • グループ ポリシー ソフトウェアのインストールを使用してコンピュータに Office 2007 を割り当てる。

  • グループ ポリシーのコンピュータ スタートアップ スクリプトを使用してコンピュータに Office 2007 を展開する。

  • Microsoft Systems Management Server または Microsoft System Center Essentials 2007 などのソフトウェア管理ツールを使用する。

管理者権限を使用して最初のインストールが完了すると、必要に応じたインストールおよび自動修復の機能を含めてそれ以降のすべてのインストールでも、与えられた最初の権限を使用して実行されます。

Caution注意
以前のバージョンの Office をインストールする際に使用された 2 つの一般的な Windows ポリシー設定は、2007 Office system ではサポートされません。Windows インストーラ ポリシーの [常にシステム特権でインストールする] を設定すると、コンピュータに対する管理者権限のないユーザーが、任意の Windows インストーラ パッケージをインストールすることができます。同様に、[メディア ソースがシステム特権を使ってインストールされているときユーザーが使用できるようにする] ポリシーを設定すると、管理者権限のないユーザーが CD からプログラムをインストールすることができます。いずれの場合も、インストールはシステム特権を使って実行され、ユーザーはシステム ファイルおよびレジストリに無制限にアクセスできます。これらのどちらかのポリシーを設定すると、コンピュータの脆弱性が非常に高まり、コンピュータ上で安全ではないコードが実行される可能性があります。管理者ではないユーザーが Office をインストールできるようにするポリシーは、2007 バージョンのセットアップでは使用できず、2007 Office system ではサポートされません。

管理者としてログオンする

管理者アカウントを使用してユーザーのコンピュータにログオンし、そのコンピュータに 2007 Office system をインストールできます。これにより、セットアップに必要な管理者権限が与えられ、ユーザーのコンピュータ中で制限された領域にアクセスできます。いったん Office がインストールされると、Office アプリケーションを実行するための管理者権限は必要ありません。

[!メモ] セキュリティの理由により、Office インストールへのソフトウェア更新プログラム (MSP ファイル) を適用するには、常に管理者権限が必要です。詳細については、「2007 Office system の製品更新プログラムを配布する」を参照してください。

Office をコンピュータに割り当てる

Active Directory を展開した場合は、グループ ポリシーのソフトウェア インストール機能を使用して、組織内のコンピュータに 2007 Office system を割り当てることができます。適切な管理者権限を使用してインストールされるので、そのコンピュータを使用するユーザー全員が Office を利用できます。この場合、管理者のみが Office を削除できます。

Important重要
グループ ポリシーを使用して Active Directory がインストールされた小規模組織にソフトウェア アプリケーションをインストールできますが、制約があるため、展開の要件に適したソリューションであるかどうかを判断する必要があります。詳細については、「グループ ポリシーのソフトウェアのインストールを使用して 2007 Office system を展開する」の「展開に関する考慮事項」を参照してください。

グループ ポリシーのコンピュータ スタートアップ スクリプトを使用して展開する

管理者はグループ ポリシーを使用して、コンピュータ スタートアップ スクリプトを割り当て、2007 Microsoft Office system を展開できます。スクリプトは、クライアント コンピュータでサポートされている任意の言語で作成できます。一般には、VBScript、Jscript など、Windows スクリプト ホストでサポートされている言語やコマンド ファイルが使用されます。詳細については、「グループ ポリシーを使用して 2007 Office 展開のコンピュータ スタートアップ スクリプトを割り当てる」を参照してください。

ソフトウェア管理ツールを使用する

Microsoft Systems Management Server などのソフトウェア管理ツールを使用すると、ユーザーのコンピュータの管理者コンテキストで Office セットアップを実行できます。詳細については、「Systems Management Server 2003 を使用して 2007 Office system を展開する」を参照してください。

管理者は、Microsoft System Center Essentials 2007 を使用して 2007 Office system を展開できます。Microsoft System Center Essentials 2007 は、最大 30 台のサーバー コンピュータと 500 台のクライアント コンピュータを含む中規模の組織の IT システム管理者向けに設計された管理ソリューションです。詳細については、「System Center Essentials 2007 を使用して 2007 Office system を展開する」を参照してください。