Windows Server バックアップを使用して Exchange のバックアップを復元する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2012-11-12
Microsoft Exchange Server 2010 には、ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) ベースで Windows Server のデータのバックアップを作成できる、Exchange バックアップ用のプラグインが組み込まれています。Windows Server Backup を使用して、Exchange データベースのバックアップと復元を行うことができます。
前提条件
この手順は、Exchange 2010 または Windows Server 2008 R2 オペレーティング システムで Windows Server 2008 を実行しているコンピューターでローカルにのみ実行できます。
データベースを元の場所に復元する場合、データベースをダーティ シャットダウン状態のままにして、システムによってマウントできるようにできます。別の場所に復元する場合 (回復用データベースなど)、データベースはクリーン シャットダウン状態にしておく必要があります。データベースをクリーン シャットダウン状態にするには、Exchange Server データベース ユーティリティ (Eseutil.exe) を使用します。
Windows Server バックアップを使用して Exchange のバックアップを復元する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。メールボックスのアクセス許可 の「メールボックス回復」。
Windows Server Backup を起動します。
[操作]ウィンドウで、[回復] をクリックします。回復ウィザードが表示されます。
[作業の開始] ページで、以下のいずれかの操作を行います。
回復するデータを Windows Server バックアップを実行しているサーバーからバックアップした場合は、[このサーバー (<サーバー名>)] を選択し、[次へ] をクリックします。
回復するデータを Windows Server バックアップを実行しているサーバー以外から回復した場合、または回復するバックアップが別のコンピューターにある場合は、[別のサーバー] を選択し、[次へ] をクリックします。[バックアップの場所の種類指定] ページで、[ローカル ドライブ] または [リモート共有フォルダー] を選択し、[次へ] をクリックします。[ローカル ドライブ] を選択した場合は、[バックアップの場所の選択] ページでバックアップを含むドライブを選択し、[次へ] をクリックします。[リモート共有フォルダー] を選択した場合は、[リモート フォルダーの指定] ページでバックアップ データの UNC パスを入力し、[次へ] をクリックします。
[バックアップの日付の選択] ページで、回復するバックアップの日時を選択し、[次へ] をクリックします。
[回復の種類の選択] ページで、[アプリケーション] を選択し、[次へ] をクリックします。
[アプリケーションの選択] ページで、Exchange が [アプリケーション] フィールドで選択されていることを確認します。[詳細の表示] をクリックして、バックアップのアプリケーション コンポーネントを表示します。回復するバックアップが最新のものである場合は、[アプリケーション データベースのロールフォワード回復を実行しない] チェック ボックスが表示されます。Windows Server バックアップによって、回復するデータベースがロールフォワードされないようにするには、このチェック ボックスをオンにします。[次へ] をクリックします。
[回復オプションの指定] ページで、データの回復先の場所を選択し、[次へ] をクリックします。
バックアップしたデータを元の場所に回復するには、[元の場所に回復する] を選択します。このオプションを使用する場合、単一または複数のデータベースを設定することはできません。バックアップしたデータベースはすべて元の場所に回復されます。
データベースおよびファイルを指定の場所に復元するには、[別の場所に回復する] を選択します。別の場所を指定するには、[参照] をクリックします。このオプションを使用すると、カスタムの場所にデータベースを復元できます。復元したデータ ファイルは、その後復元用データベースに移動し、さらに手動で元の場所に移動できるようになります。データベースを別な場所に復元すると、復元したデータベースはダーティ シャットダウン状態になります。
[確認] ページで、回復の設定を確認し、[回復] をクリックします。
[回復の進行状況] ページで、回復操作の状態と進行状況を確認できます。
回復操作が完了したら、[閉じる] をクリックします。
© 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.