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電子メール アドレス ポリシーの編集

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2011-04-28

電子メール アドレス ポリシーは、受信者が電子メールの送受信を行えるように、受信者 (ユーザー、連絡先、およびグループを含む) のプライマリ電子メール アドレスおよびセカンダリ電子メール アドレスを生成します。電子メール アドレス ポリシーの編集ウィザードを使用して、ポリシーの設定を変更できます。

電子メール アドレス ポリシーに関連する他の管理タスクについては、「電子メール アドレス ポリシーの管理」を参照してください。

注意

以下のいずれかの方法を使用してポリシーが作成された場合は、EMC を使用して電子メール アドレス ポリシーを編集することはできません。

  • Exchange Server 2003   これが Exchange Server 2003 電子メール アドレス ポリシーである場合、Exchange 2003 の Exchange システム マネージャーを使用して、このオブジェクトを編集するか、オブジェクトを Exchange 2010 オブジェクトにアップグレードする必要があります。詳細については、「カスタム LDAP フィルターを OPATH フィルターにアップグレードする」を参照してください。

  • Exchange 管理シェル   シェルで設定できる一部の電子メール アドレス ポリシーの設定は、EMC で管理することはできません。これが、シェルを使って作成または編集された電子メール アドレス ポリシーである場合は、シェルを使ってこのポリシーを編集します。

実行内容

  • EMC を使用して電子メール アドレス ポリシーを編集する

  • シェルを使用して電子メール アドレス ポリシーを編集する

EMC を使用して電子メール アドレス ポリシーを編集する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「電子メール アドレス ポリシー」。

  1. コンソール ツリーで、[組織の構成] > [ハブ トランスポート] にアクセスします。

  2. 結果ウィンドウで、[電子メール アドレス ポリシー] タブをクリックし、編集するポリシーを選択します。

  3. 操作ウィンドウで、[編集] をクリックします。

  4. [概要] ページで、以下のフィールドを編集して受信者の範囲を定義します。

    • [名前]   このボックスは、電子メール アドレス ポリシーの作成時に指定した、電子メール アドレス ポリシーの表示名を含んでいます。   この名前は変更できます。名前は最大 64 文字です。ワイルドカード文字を含めることはできません。

    • [このフィルターを適用する受信者コンテナーを選択してください]   別の受信者コンテナーを指定する場合は、[参照] をクリックして [組織単位の選択] ダイアログ ボックスを開きます。 組織単位 (OU) を指定し、[OK] をクリックします。受信者コンテナーは、Active Directory の位置に基づいて、電子メール アドレス ポリシーによって影響を受ける受信者をフィルターします。

    • ポリシーに含める受信者の種類を選択します。[すべての受信者の種類] または [次の特定の種類] を選択できます。[次の特定の種類] を選択する場合は、次の受信者の種類を 1 つ以上選択できます。

      [Exchange メールボックスを持つユーザー]   電子メール アドレス ポリシーを Exchange 2010、Exchange Server 2007、または Exchange Server 2003 のメールボックスを持つユーザーに適用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。Exchange メールボックスを持つユーザーとは、Exchange 組織でユーザー ドメイン アカウントとメールボックスを持つユーザーのことです。

      [外部の電子メール アドレスを持つユーザー]   電子メール アドレス ポリシーを外部の電子メール アドレスを持つユーザーに適用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。外部の電子メール アカウントを持つユーザーは、Active Directory ディレクトリ サービスにユーザー ドメイン アカウントを持ちますが、組織の外部の電子メール アカウントを使用します。これにより、これらのユーザーはグローバル アドレス一覧 (GAL) に含まれ、配布リストに追加されます。

      [リソース メールボックス]   電子メール アドレス ポリシーを Exchange リソース メールボックスに適用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。リソース メールボックスを使用すると、会議室や社用車などの会社のリソースをメールボックスによって管理できます。

      [外部の電子メール アドレスを持つ連絡先]   電子メール アドレス ポリシーを外部の電子メール アドレスを持つ連絡先に適用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。外部の電子メール アカウントを持つ連絡先は、Active Directory のユーザー ドメイン アカウントを持っていませんが、外部の電子メール アドレスは GAL で使用できます。

      [メールが有効なグループ]   電子メール アドレス ポリシーをメールが有効になっているセキュリティ グループや配布グループに適用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。メールが有効なグループは配布グループと同様です。メールが有効なグループ アカウントに送信された電子メール メッセージは、複数の受信者に配信されます。

  5. [条件] ページの以下のフィールドを編集して、この電子メール アドレス ポリシーによって影響を受ける受信者をさらにフィルターします。

    [ステップ 1: 条件の選択] このセクションを使用して、電子メール アドレス ポリシーの 1 つ以上の条件を設定します。ポリシーの条件を指定しない場合は、すべてのチェック ボックスをオンにしないでください。

    以下の条件から選択できます。

    • [都道府県内の受信者]   電子メール アドレス ポリシーに特定の都道府県内の受信者のみを含める場合は、このチェック ボックスをオンにします。この情報は、受信者のプロパティの [アドレスおよび電話] タブに含まれています。

    • [部署内の受信者]   電子メール アドレス ポリシーに特定の部署内の受信者のみを含める場合は、このチェック ボックスをオンにします。この情報は、受信者のプロパティの [組織] タブに含まれています。

    • [社内の受信者]   電子メール アドレス ポリシーに特定の会社内の受信者のみを含める場合は、このチェック ボックスをオンにします。この情報は、受信者のプロパティの [組織] タブに含まれています。

    注意

    都道府県部署、および会社の条件は、メールボックス、メール ユーザー、およびメール連絡先にのみ適用可能な属性に基づいています。これらの条件は、メールが有効な配布グループには適用されません。電子メール アドレス ポリシーにこのような条件を構成すると、メールが有効な配布グループは事実上すべて除外されます。

    • [カスタム属性が値と等しい]   各受信者には、15 個のカスタム属性があります。カスタム属性ごとに個別の条件があります。電子メール アドレス ポリシーに、特定のカスタム属性に特定の値が設定されている受信者のみを含める場合は、そのカスタム属性に対応するチェック ボックスをオンにします。

    [ステップ 2: 下線部分の値を選択して条件を編集] ステップ 1 で条件を選択すると、選択した各条件は電子メール アドレス ポリシーの定義に追加されます。たとえば、ステップ 1 で [都道府県内の受信者] チェック ボックスをオンにすると、ステップ 2 では [指定された都道府県の場合] 条件が表示されます。

    各条件について、下線付きの用語をクリックして条件を作成します。既定では、新しい条件の下線付きの用語は [指定] です。条件を編集すると、下線付きの用語が、指定した値に変更されます。

    [都道府県][部署]、または**[会社]**の条件の下線付きの値をクリックすると、ダイアログ ボックスが表示され、条件の値を指定できます。条件の値を作成するには、ダイアログ ボックスの次のボタンを使用します。

    • [追加]   テキスト ボックスに値を入力し、[追加] をクリックします。複数の値を追加できますが、重複する値は入力できません。

    • [編集]   既存の値を変更するには、一覧で値を選択し、[編集] をクリックします。

    • [削除] アイコン   既存の値を削除するには、一覧で値を選択し、[削除] アイコン をクリックします。

    カスタム属性条件の下線付きの値をクリックすると、ダイアログ ボックスが表示され、条件の値を指定できます。各カスタム属性には 1 つの値を指定できます。テキスト ボックスに値を入力し、[OK] をクリックします。

    重要

    これらのダイアログ ボックスで入力する値は、受信者のプロパティに表示される値と正確に一致している必要があります。たとえば、[都道府県が指定された都道府県の場合] ダイアログ ボックスに「Washington」と入力した場合に、受信者のプロパティの [アドレスおよび電話] タブに県名が [WA] と表示されていると、条件が満たされません。

    [プレビュー]   指定した条件に基づいて、電子メール アドレス ポリシーに含まれる受信者を表示するには、このボタンをクリックします。

  6. [電子メール アドレス] ページで、電子メール アドレス ポリシーの電子メール アドレスを指定します。

    • [追加] [追加] をクリックして、ポリシーの新しい電子メール アドレスを追加します。ドロップダウン ボックスを使用して、次のアドレスの種類から選択します。

      [SMTP アドレス]   これは既定のアドレスの種類です。このボタンをクリックし、対応するダイアログ ボックスを使用して SMTP アドレスを追加します。次の設定を利用できます。

      [電子メール アドレス ローカル ポート] チェック ボックスをオンにし、対応するオプションを使用して SMTP 電子メール アドレスのローカル部分の表示方法を構成します。電子メール アドレスのローカル部分は、アット マーク (@) の前に表示される名前です。このチェック ボックスをオフにすると、ローカル部分には受信者のエイリアスが使用されます。

      [電子メール アドレスの承認済みドメインを選択] をオンにし、[参照] をクリックしてこの電子メール アドレス ポリシーを適用する電子メール アドレス ドメインを選択します。組織が複数ドメイン宛てのメールを受信する場合や、既定のドメインが内部の用途に限って使用されていて異なる外部メール ドメインを使用する場合は、追加の電子メール アドレス ポリシーを作成することもできます。

      [電子メール アドレスのカスタム完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定] をオンにし、記号 (@) の後に表示される電子メール アドレスのドメイン部分に対する FQDN を入力します。この FQDN は、承認済みドメインに一致する必要があります。

      [カスタム アドレス]   このボタンをクリックし、対応するダイアログ ボックスを使用してカスタム アドレス (FAX、X.400 など) を追加します。

      注意

      X.400 アドレスを除き、Exchange は、カスタム アドレスが適切な形式かどうかを検証しません。指定するカスタム アドレスが、そのアドレスの種類の書式要件に従っていることを確認する必要があります。

    • [編集]   選択した電子メール アドレスを変更するには、このボタンをクリックします。

    • [返信に設定]   選択したアドレスを "返信" アドレスとして設定するには、このボタンをクリックします。受信者は、特定のアドレスの種類の電子メール アドレスを複数持つことができます。複数の電子メール アドレスを持つと、それらのうちのどのアドレスに届いたメッセージでも受信できます。ただし、受信者が送信するメッセージで使用できるアドレスは 1 つだけです。受信者に複数の電子メール アドレスがある場合は、受信者が送信するすべてのメッセージに対してプライマリ アドレスが使用されます。

      このボタンを使用できるのは、プライマリ アドレス以外のアドレスを選択した場合だけです。各アドレスの種類のプライマリ アドレスは太字で表示されます。

      Exchange 組織の電子メール アドレス ポリシーがメールボックスに適用されている場合、[返信に設定] の設定はそのポリシーによって制御されます。特定のアドレスの種類のプライマリ アドレスを変更するには、[電子メール アドレス ポリシーに基づいて電子メール アドレスを自動更新する] チェック ボックスをオフにする必要があります。

  7. [スケジュール] ページで、以下のフィールドに入力します。

    • [電子メール アドレス ポリシーの適用]   以下のいずれかのスケジュール設定を選択して、電子メール アドレス ポリシーを適用するタイミングを指定します。

      [適用しない]   目的の受信者に適用せずに電子メール アドレス ポリシーを更新するには、このボタンをクリックします。

      [直ちに適用する]   編集した電子メール アドレス ポリシーを直ちに適用するには、このオプションを選択します。

      [次の時刻に適用する]   電子メール アドレス ポリシーを適用する時刻を指定するには、このオプションを選択し、対応する一覧を使用します。

    • [次の時間が経過したら実行中のタスクを取り消す (時間)]   電子メール アドレス ポリシー タスクが実行される時間を指定するには、このチェック ボックスをオンにし、対応するテキスト ボックスを使用します。既定値は 8 時間です。

  8. [電子メール アドレス ポリシーの編集] ページで、構成設定を確認します。電子メール アドレス ポリシーに変更を適用するには、[編集] をクリックします。構成を変更するには、[戻る] をクリックします。

    注意

    [編集] をクリックすると処理が始まりますが、処理が完了して電子メール アドレス ポリシーが適用されるまで数時間かかる場合があります。

  9. [完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。

    • [完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。

    • [失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。

  10. [終了] をクリックしてウィザードを閉じます。

シェルを使用して電子メール アドレス ポリシーを編集する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「電子メール アドレス ポリシー」。

この例では、現在 Georgia、Alabama、および Louisiana の受信者が含まれている South East Offices という電子メール アドレス ポリシーを編集して、Texas の受信者も含めるようにします。

Set-EmailAddressPolicy -Identity "South East Offices" -ConditionalStateorProvince "Georgia","Alabama","Louisiana","Texas"

注意

この電子メール アドレス ポリシーは既に Georgia、Alabama、および Louisiana の受信者に適用されていますが、パラメーターによって値が上書きされるため、パラメーターにはこれらの受信者も含める必要があります。値は既存の値に追加されません。

詳細情報

電子メール アドレス ポリシーについて

電子メール アドレス ポリシーの管理

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