キューに入っているメッセージのプロパティの表示
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2011-07-21
ここでは、EMC 内の Exchange キュー ビューアーまたはシェルのいずれかを使用して配信用にキューに格納されたメッセージのプロパティを表示する方法について説明します。
実行内容
EMC 内のキュー ビューアーを使用してメッセージのプロパティを表示する
シェルを使用してメッセージのプロパティを表示する
EMC 内のキュー ビューアーを使用してメッセージのプロパティを表示する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「キュー」。
コンソール ツリーで、[ツールボックス] を選択して Exchange Server 2010 の使用可能なツールの一覧を表示します。
[パフォーマンス ツール] の下で、[キュー ビューアー] をダブルクリックして、新しいウィンドウにツールを開きます。
組織内の配信用に現在キューに格納されているメッセージの一覧を表示するには、[メッセージ] タブを選択します。
プロパティ表示するメッセージを右クリックしてから、[プロパティ] をクリックします。
[全般] タブには、メッセージに関する次の詳細情報が表示されます。
[ID] このフィールドには、特定のメッセージを表す整数が表示されます。メッセージ ID は、処理するメッセージが受信されるときにキュー データベースによって割り当てられます。メッセージの一意のインスタンスを識別するために、省略可能なサーバーとキュー ID を含めることもできます。
[件名] このフィールドには、メッセージの件名が文字列で表示されます。この値は、
Subject:
ヘッダー フィールドから取得されます。[インターネット メッセージ ID] このフィールドには、
MessageID:
ヘッダー フィールドの値が表示されます。このプロパティの値は、次の例のように、GUID の後に送信側サーバーの SMTP アドレスが付加された形式で表されます。67D754D6103DC4FB3BA6BC7205DACABA61231@exchange.contoso.com[送信元アドレス] このフィールドは、メッセージの送信者の SMTP アドレスを示します。この値はメッセージ エンベロープの MAIL FROM から取得されます。取得されます。
[状態] このフィールドには、現在のメッセージの状態が表示されます。メッセージの状態は、以下のいずれかの値になります。
◊ [アクティブ] このメッセージが配信キューにある場合、メッセージは送信先に配信されています。このメッセージが送信キューにある場合、メッセージはカテゴライザーによって処理されています。
◊ [削除保留] このメッセージは管理者によって削除されましたが、既に配信中でした。この配信がエラーになり、メッセージがキューに再度置かれた場合、そのメッセージは削除されます。それ以外の場合、配信は続行されます。
◊ [中断保留] このメッセージは管理者によって中断されましたが、既に配信中でした。この配信がエラーになり、メッセージがキューに再度置かれた場合、そのメッセージの配信は中断されます。それ以外の場合、配信は続行されます。
◊ [準備完了] このメッセージはキューで待機中で、処理の準備ができています。
◊ [再試行] このメッセージが置かれているキューに対する前回の接続試行は失敗しました。メッセージは、キューの次の再試行を待っています。
◊ [中断] このメッセージは管理者によって中断されました。
[サイズ (KB)] このフィールドには、メッセージのサイズを直近のキロバイト (KB) に切り上げた値が表示されます。
[メッセージの送信元の名前] このフィールドには、このメッセージをキューに送信したコンポーネントの名前が表示されます。
[送信元 IP] このフィールドには、Exchange 組織にメッセージを送信した外部サーバーの IP アドレスが表示されます。
[SCL] このフィールドには、メッセージの SCL (Spam Confidence Level) レベルが表示されます。有効な SCL の値は、0 ~ 9 の範囲の整数です。SCL の値が空の場合、コンテンツ フィルター エージェントによってメッセージが処理されていないことを示します。
[受信日] このフィールドには、メッセージが置かれているキューを保持するサーバーがメッセージを受信したときの日時が表示されます。
[有効期限時刻] このフィールドには、メッセージが配信できない場合に、そのメッセージの有効期限が切れてキューから削除されるときの日時が表示されます。
[最新のエラー] このフィールドには、メッセージに対して記録された最新のエラーが表示されます。
[キュー ID] このフィールドには、メッセージを保持するキューの ID が表示されます。キュー ID は、Server\destination という形式で表されます。destination は、リモート ドメイン、メールボックス サーバー、永続キュー名、またはキュー データベース ID です。キュー データベース ID は整数で表され、メッセージのプロパティを表示することにより特定できます。
[受信者] このフィールドは、メッセージの宛先にする受信者の一覧を示します。
[再試行回数] このフィールドには、送信先へのメッセージの配信が試行された回数が表示されます。
[受信者情報] タブには、メッセージ受信者に関する次の情報が表示されます。
[アドレス] このフィールドは、メッセージの受信者の SMTP アドレスを示します。この値は、メッセージ エンベロープの
RCPT TO:
から取得されます。[状態] このフィールドには、現在のメッセージの状態が表示されます。メッセージの状態は、以下のいずれかの値になります。
◊ アクティブ このメッセージが配信キューにある場合、メッセージは送信先に配信されています。このメッセージが送信キューにある場合、メッセージはカテゴライザーによって処理されています。
◊ 削除保留 このメッセージは管理者によって削除されましたが、既に配信中でした。この配信がエラーになり、メッセージがキューに再度置かれた場合、そのメッセージは削除されます。それ以外の場合、配信は続行されます。
◊ 中断保留 このメッセージは管理者によって中断されましたが、既に配信中でした。この配信がエラーになり、メッセージがキューに再度置かれた場合、そのメッセージの配信は中断されます。それ以外の場合、配信は続行されます。
◊ 準備完了 このメッセージはキューで待機中で、処理の準備ができています。
◊ [再試行] このメッセージが置かれているキューに対する前回の接続試行は失敗しました。メッセージは、キューの次の再試行を待っています。
◊ 中断 このメッセージは管理者によって中断されました。
[最新のエラー] このフィールドには、メッセージに対して記録された最新のエラーが表示されます。
シェルを使用してメッセージのプロパティを表示する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「キュー」。
Get-Message コマンドレットを使用して、配信用に現在キューに格納されているメッセージのプロパティを表示できます。次の例では、現在再試行状態にあるすべてのメッセージの送信者アドレス、受信者、件名、および受信データ情報を表にまとめます。
Get-Message -IncludeRecipientInfo -Filter {Status -eq "Retry"} | FT FromAddress,Recipients,Subject,DateReceived
構文およびパラメーターの詳細については、「Get-Message」を参照してください。
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