次の方法で共有


組織の外部に送信された署名入りまたは封印された電子メール メッセージが免責事項メッセージでラップされて、受信者がその電子メール メッセージを読み取れない

 

トピックの最終更新日: 2009-02-17

Exchange 組織の外部のユーザーが、Microsoft Exchange Server 2007 から Winmail.dat という添付ファイルを含む電子メール メッセージを受信した場合、ユーザーは添付ファイルを開けません。

ここでは、この問題のトラブルシューティング方法について説明します。この問題は、次の条件に該当する場合に発生することがあります。

  • ローカル Exchange 組織から外部に発信されたメッセージそれぞれに免責事項を追加するトランスポート ルールが有効になっている。
  • トランスポート ルールのフォールバック アクションが、元のメッセージに免責事項を適用できないシナリオに対して、"ラップ" に設定されている。
  • ユーザーが、Exchange 2007 ベースの署名入りまたは封印されたメッセージを組織の外部の受信者に送信する。
  • メッセージ受信者が、Transport Neutral Encapsulation Format (TNEF) 形式のファイルを解釈できないクライアント プログラムを使用している。

メッセージがデジタル署名入りまたは封印されている場合、それは変更できません。したがって、トランスポート ルールによりデジタル署名入りまたはデジタルで封印されたメッセージに免責事項を直接追加することはできません。免責事項がすべてのメッセージに必ず追加されるようにするために、管理者は、Exchange でトランスポート ルールを構成し、免責事項を含む新しいメッセージが作成されるようにすることができます。これにより、元のメッセージを変更できない場合に、Exchange によって元のメッセージが新しいメッセージで "ラップ" されます。そのために、元のメッセージは、message/rfc822 コンテンツ タイプのボディ部としてラッパー メッセージに追加されます。このシナリオでは、受信者は署名入りまたは封印された元のメッセージを含む添付ファイルと共に、免責事項を含むメッセージを受信します。元のメッセージのコンテンツは、TNEF 形式の Winmail.dat という名前のバイナリ添付ファイルです。ただし、すべての電子メール クライアント プログラムが TNEF ファイルを解釈できるわけではありません。

一部の電子メール クライアント プログラムはTNEF ファイルを解釈できないため、メッセージを、ローカル組織に属していない受信者に送信すると、ハブ トランスポート サーバーによって TNEF ボディ部が標準インターネット ボディ部に変換されます。ただし、標準インターネット ボディ部への変換は、メッセージが免責事項の電子メール メッセージにラップされた後に行われます。message/rfc822 コンテンツ タイプにラップされたボディ部は、確認および変換されることありません。そのため、添付ファイル内の元のメッセージは、受信者の電子メール クライアントで暗号解読できる形式に変換されません。

Exchange 組織の内部では、電子メール コンテンツは基本的に TNEF でエンコードされたボディ部の形式で送信されます。Outlook では TNEF でエンコードされたコンテンツを解釈可能なので、Exchange 組織内では TNEF でエンコードされたボディ部が問題になることはありません。また、Exchange ユーザーが Outlook を使用しないでメッセージにアクセスするときに、TNEF が標準インターネット ボディ部に変換されていることを確認するメカニズムも存在します。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。