次の方法で共有


同じ組織内の Exchange Server 2007 から Exchange 2000 または Exchange 2003 へのメール フローのトラブルシューティング

 

トピックの最終更新日: 2007-11-20

ここでは、Exchange 2007 と Exchange Server 2003 および Exchange 2000 Server との間で発生する Microsoft Exchange Server 2007 メール フローの問題のトラブルシューティングを行う方法について説明します。Exchange 2003 または Exchange 2000 組織に Exchange 2007 をインストールした後で、Exchange 2007 から Exchange 2003 または Exchange 2000 へのメール フローが発生しない場合があります。しかし、Exchange 2003 または Exchange 2000 から Exchange 2007 に電子メール メッセージを送信することはできます。キューは再試行モードになり、次のエラー情報が表示されます。

"451 4.4.0 プライマリ IP アドレスが次の応答を返しました : 535 5.7.3 匿名認証は許可されていません。"

この問題は、Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーの SMTP (簡易メール転送プロトコル) 仮想サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) 設定が、サーバーの内部 FQDN と一致しない場合に発生します。

解決方法

問題を解決するには、FQDN を正しい名前に変更します。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • ローカルの Administrators グループのメンバシップ

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

Active Directory Service Interfaces (ADSI) Edit は、クライアント コンピュータまたはサーバーから実行できます。コンピュータはドメインのメンバである必要はありませんが、ユーザーは接続先の Active Directory ディレクトリ サービス ドメインを表示し、編集する権限を持っている必要があります。ADSI Edit を使用する方法の詳細については、Adsiedit の概要についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

important重要 :
ADSI Edit またはその他の LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) Version 3 クライアントを使用し、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更すると重大な問題が発生することがあります。これらの問題は、Windows Server 2003、Exchange 2007、または Windows Server 2003 および Exchange 2007 の両方を再インストールする必要があることを示しています。マイクロソフトでは、Active Directory オブジェクトの属性を誤って変更した場合に発生する問題を解決できるかどうかは保証できません。これらの属性を変更する場合は、ユーザー自身の責任で行ってください。

手順

ADSI Edit を使用して FQDN を正しい名前に変更するには、次の操作を行います。

  1. ADSI Edit をインストールします。

  2. ADSI Edit を起動します。[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、テキスト ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. [ドメインの構成] の下にある CN=Computers に移動して、Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーの [servicePrincipalName] 属性を見つけます。

  4. Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  5. この Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーについての [servicePrincipalName] 属性を選択します。

  6. "SMTPSVC/FQDN" という形式の値を確認し、FQDN が正しいことを確認します。FQDN が正しくない場合、正しい FQDN に変更します。

  7. Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーの Exchange システム マネージャで、構成する SMTP 仮想サーバーをクリックします。

  8. [アクション] メニューの [プロパティ] をクリックします。

  9. [配信] タブをクリックし、[詳細設定] をクリックします。

  10. [詳細設定 (配信)] ダイアログ ボックスで、[servicePrincipalName] 属性で識別した FQDN を入力します。

  11. [OK] をクリックして、仮想サーバーのプロパティを閉じます。

  12. SMTP サービスを停止してから再起動します。

  13. [OK] をクリックして ADSI Edit を閉じます。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。