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CCR 環境で更新プログラムのロールアップをインストールする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-11-20

ここでは、クラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境のクラスタ化メールボックス サーバーに Microsoft Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップを適用する方法について説明します。ここで説明する手順は、CCR 環境のクラスタ化メールボックス サーバーのアップグレードのみに使用してください。シングル コピー クラスタ (SCC) 環境のクラスタ化メールボックス サーバーをアップグレードする方法の詳細については、「シングル コピー クラスタで更新プログラムのロールアップをインストールする方法」を参照してください。

開始する前に

この手順を実行する前に、「クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用」に目を通すことをお勧めします。

更新プログラムのロールアップを適用する前、および更新プログラムのロールアップを正常に適用した後に再度、クラスタ化メールボックス サーバーの完全バックアップを作成することをお勧めします。

この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割
  • クラスタの両方のノード上でのローカル管理者のアクセス許可

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

note注 :
この手順を実行すると、更新処理中に短い停止が発生します。更新プログラムのロールアップ セットアップは、クラスタ内のパッシブ ノードのみで実行する必要があります。サポートする両方のノードを更新する必要がありますが、一度に 1 つずつそれぞれのノードに更新プログラムのロールアップを適用する必要があります。両方のノードが更新された後、クラスタ化メールボックス サーバーが更新され、オンラインになります。

次の手順では、アクティブ ノードとパッシブ ノードの指定が変更されます。そのため、次の手順で参照しやすくするため、元のアクティブ ノードを NodeA、元のパッシブ ノードを NodeB とします。

更新プログラムのロールアップ ファイルが Exchange2007-KBXXXXXX-x64-EN.msp として参照されている場所では、XXXXXX を更新プログラムのロールアップの対応するマイクロソフト サポート技術情報の記事番号に置き換えてください。

アップグレード手順の間に、クラスタ化メールボックス サーバーの所有権が変更されます。クラスタ内の両方のノードが更新された後、クラスタ化メールボックス サーバーを元のノードに移動して戻すことができます。Move-ClusteredMailboxServer コマンドレットを使用することで、移動操作を実行することができます。Exchange 管理コンソールで、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) の機能であるクラスタ化メールボックス サーバーの管理ウィザードを使用して、移動操作を実行することもできます。

手順

CCR 環境で更新プログラムのロールアップをインストールするには、次の操作を行います。

  1. すべてのクラスタ リソース グループを NodeA に移動することにより、NodeB のアップグレードを準備します。この手順の最初の部分では、クラスタ化メールボックス サーバーはオンライン (実行中) 状態のままにできます。ただし、この手順の間にオフラインになり、クラスタ内のノード間で移動されます。NodeB で、手順 2. ~ 6. を実行します。

  2. インストールする更新プログラムのロールアップ ファイルを NodeB にダウンロードします。Exchange 2007 システムのアーキテクチャに対応するファイルを選択します。x64 バージョンの Exchange 2007 を実行している場合は、ファイル Exchange2007-KBXXXXXX-x64-EN.msp を選択します。

  3. NodeB でコマンド プロンプト ウィンドウを開き、更新プログラムのロールアップ インストール ファイルが格納されているフォルダに移動します。NodeB で次のコマンドを実行して、更新プログラムのロールアップを適用します。

    Exchange2007-KBXXXXXX-x64-EN.msp
    
  4. 更新プログラムのロールアップのセットアップにより、Exchange サービスが停止され、各 Exchange サービスの [スタートアップの種類][無効] に変更されて、更新プログラムのロールアップが NodeB に適用されます。更新プログラムのロールアップが正常に適用されると、更新プログラムのロールアップ セットアップは、Exchange サービスを開始し、各 Exchange サービスの [スタートアップの種類] を元の設定に戻します。

  5. セットアップ プロセスが完了したら、NodeB にログオンし、Exchange 管理シェルを開きます。

  6. Move-ClusteredMailboxServer コマンドレットを使用して、クラスタ化メールボックス サーバーを NodeA から NodeB に移動します。このコマンドレットは、NodeB から実行する必要があります。たとえば、EXCLUS1 という名前のクラスタ化メールボックス サーバーを NodeB に移動するには、次のコマンドを使用します。

    Move-ClusteredMailboxServer EXCLUS1 -TargetMachine NODEB -MoveComment "Applying update rollup"
    
  7. インストールする更新プログラムのロールアップ ファイルを NodeA にコピーします。

  8. NodeA でコマンド プロンプト ウィンドウを開き、更新プログラムのロールアップ インストール ファイルが格納されているフォルダに移動します。NodeA で次のコマンドを実行して、更新プログラムのロールアップを適用します。

    Exchange2007-KBXXXXXX-x64-EN.msp
    
  9. 更新プログラムのロールアップのセットアップにより、Exchange サービスが停止され、各 Exchange サービスの [スタートアップの種類][無効] に変更されて、更新プログラムのロールアップが NodeA に適用されます。更新プログラムのロールアップが正常に適用されると、更新プログラムのロールアップ セットアップは、Exchange サービスを開始し、各 Exchange サービスの [スタートアップの種類] を元の設定に戻します。

これで更新プログラムのロールアップがクラスタ化メールボックス サーバーに適用されました。

詳細情報

CCR 環境のクラスタ化メールボックス サーバーを移動する方法の詳細については、「CCR 環境のクラスタ化メールボックス サーバーを移動する方法」を参照してください。

Move-ClusteredMailboxServer コマンドレットの詳細については、「Move-ClusteredMailboxServer」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。