Update-StorageGroupCopy (RTM)
適用先: Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-08-29
指定した Microsoft Exchange Server 2007 クラスタ連続レプリケーション (CCR) またはローカル連続レプリケーション (LCR) のデータベース コピーのレプリケーションを開始または再同期するには、Update-StorageGroupCopy コマンドレットを使用します。
構文
Update-StorageGroupCopy -Identity <StorageGroupIdParameter> [-DeleteExistingFiles <SwitchParameter>] [-DomainController <Fqdn>] [-Force <SwitchParameter>] [-ManualResume <SwitchParameter>] [-TargetPath <LocalLongFullPath>]
解説
Update-StorageGroupCopy コマンドレットを使用すると、CCR または LCR のコピーのレプリケーションを手動で開始または再同期することができます。このコマンドレットは、ストレージ グループ コピーへのレプリケーションを自動的に再開します。手動でレプリケーションを再開する場合は、ManualResume パラメータを指定してこのコマンドレットを実行します。
この操作は、以下の状況で行います。
- ベースライン データベースがない LCR のストレージ グループ コピーを作成しました。
- CCR または LCR のコピーに破損したデータベースがあります。
- 以前バックアップしたため、すべてのログがあるとは限らない LCR のコピーをリモートに有効にしました。
- CCR または LCR の環境があり、パッシブ コピーへの新しいベースライン データベースを取得する必要があります。この状況は、パッシブ コピーで使用できるベースライン データベースが無効であるためか、破損、構成の変更、サーバーの損失などが原因となっている可能性があります。
- 運用データベースでオフラインでのディスクの最適化を実行しました。
注 : |
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ターゲット パスを指定しない場合、コマンドはコピーがあるコンピュータで実行する必要があります。 |
注 : |
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コマンドは、バックアップ (ボリューム シャドウ コピー サービスまたは従来のストリーミング バックアップ) が同じストレージ グループ上で実行されていることを許可しません。 |
重要 : |
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アクティブ コピーとの通信が失われるか、通信が失敗した場合、操作は最初から開始する必要があります。 |
重要 : |
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空き領域は自動的に確認されないため、コマンドレットの初期化前に十分な空き領域があることを確認する必要があります。DeleteExistingFiles パラメータを使用する場合は、対象となるボリューム上にデータベースのコピーが 2 つ必要です。これは、新しいデータベースが正しく作成されるまでは、既存のデータベースが削除されないためです。 |
注意 : |
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Update-StorageGroupCopy コマンドレットにより、使用可能なネットワーク帯域幅が影響を受け、運用サーバーのパフォーマンスに何らかの影響が生じる可能性があります。 |
Update-StorageGroupCopy コマンドレットを実行する場合、更新先に Exchange ファイルがなく、ストレージ グループ コピーのレプリケーション処理が中断されている必要があります。ストレージ グループのコピーを中断するには、Suspend-StorageGroupCopy コマンドレットを使用します。シードが正常に完了した後、ManualResume パラメータが指定されていない限り、ストレージ グループ コピーへのレプリケーションが自動的に再開されます。
クラスタ化メールボックス サーバーがインストールされているコンピュータで Update-StorageGroupCopy コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange Server 管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループが委任されている必要があります。アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 の管理に必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須 | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StorageGroupIdParameter |
Identity パラメータには、次のいずれかの値を指定します。
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Confirm |
省略可能 |
Boolean |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。 |
DeleteExistingFiles |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
DeleteExistingFiles パラメータを指定すると、更新先のログ、チェックポイント、およびデータベース ファイルは削除されます。確認対象のファイルのみが削除されます。他のファイルがあると、処理は失敗します。更新先の他のファイルは削除されません。そのため、他のファイルがある場合は、手動でそれらを削除する必要があります。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
ストレージ グループ オブジェクトへのアクセスに使用するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドレットで DomainController パラメータが使用できます。 |
Force |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Force パラメータは、タスクがプログラムによって実行され、管理者の入力を求めることが不適切な場合に使用できます。コマンドレットで Force を指定しないと、管理者の入力が求められます。コマンドレットで Force が指定され、値が省略されている場合の既定値は $true です。 |
ManualResume |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Update-StorageGroupCopy コマンドレットを使用してストレージ グループ コピーでレプリケーションを自動的に再開しない場合は、ManualResume パラメータを使用します。このパラメータを使用すると、ストレージ グループ コピーへのレプリケーションを手動で再開できます。 |
TargetPath |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.LocalLongFullPath |
TargetPath パラメータには、データベース ファイルの場所を指定します。これは、データベースが入っているディレクトリです。パスの最後の部分は更新元の基本名によって決まります。 |
WhatIf |
省略可能 |
Boolean |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。 |
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
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通信の問題のため、タスクはサーバーに接続できませんでした。 |
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ストレージ グループはシードする前に中断する必要があります。 |
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TargetPath パラメータを省略した場合、このタスクはパッシブ コピーに対して実行する必要があります。 |
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LCR と CCR は Exchange 2007 でのみサポートされています。 |
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ユーザーには、指定されたサーバーに対する Exchange Server 管理者権限がありません。 |
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指定された ID は存在しません。 |
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指定されたストレージ グループは、レプリケーションをサポートするように構成されていません。 |
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ターゲット パスなしで更新を実行する前にログ ファイルとデータベースが削除されていませんでした。更新先のログ、データベース、チェックポイント、および .jtx ファイルを削除するか、-DeleteExistingFiles オプションを指定してください。 |
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運用データベースがマウントされていません。データベースをマウントし、タスクを再発行してください。 |
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指定されたパスは使用できないか書き込みができません。 |
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更新元データベースには、既にバックアップが実行されています。 |
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更新元との通信が切断しました。更新は終了しました。 |
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以下のいずれかの事情のため、シードが失敗しました。
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データベースのホストに必要なディレクトリの作成に失敗しました。 |
例
次の例は、Server1 の SG1 という名前のストレージ グループを再シードする方法を示します。
Update-StorageGroupCopy -Identity:Server1\SG1
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。