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Set-Contact

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-05-12

Set-Contact コマンドレットを使用して、既存の連絡先の設定を変更します。

構文

Set-Contact -Identity <ContactIdParameter> [-AllowUMCallsFromNonUsers <None | SearchEnabled>] [-AssistantName <String>] [-City <String>] [-Company <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-CountryOrRegion <CountryInfo>] [-CreateDTMFMap <$true | $false>] [-Department <String>] [-DisplayName <String>] [-DomainController <Fqdn>] [-Fax <String>] [-FirstName <String>] [-HomePhone <String>] [-IgnoreDefaultScope <SwitchParameter>] [-Initials <String>] [-LastName <String>] [-Manager <UserContactIdParameter>] [-MobilePhone <String>] [-Name <String>] [-Notes <String>] [-Office <String>] [-OtherFax <MultiValuedProperty>] [-OtherHomePhone <MultiValuedProperty>] [-OtherTelephone <MultiValuedProperty>] [-Pager <String>] [-Phone <String>] [-PhoneticDisplayName <String>] [-PostalCode <String>] [-PostOfficeBox <MultiValuedProperty>] [-SimpleDisplayName <String>] [-StateOrProvince <String>] [-StreetAddress <String>] [-TelephoneAssistant <String>] [-Title <String>] [-UMDialPlan <UMDialPlanIdParameter>] [-UMDtmfMap <MultiValuedProperty>] [-UseRusServer <String>] [-WebPage <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [-WindowsEmailAddress <SmtpAddress>]

Set-Contact [-AllowUMCallsFromNonUsers <None | SearchEnabled>] [-AssistantName <String>] [-City <String>] [-Company <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-CountryOrRegion <CountryInfo>] [-CreateDTMFMap <$true | $false>] [-Department <String>] [-DisplayName <String>] [-DomainController <Fqdn>] [-Fax <String>] [-FirstName <String>] [-HomePhone <String>] [-IgnoreDefaultScope <SwitchParameter>] [-Initials <String>] [-Instance <Contact>] [-LastName <String>] [-Manager <UserContactIdParameter>] [-MobilePhone <String>] [-Name <String>] [-Notes <String>] [-Office <String>] [-OtherFax <MultiValuedProperty>] [-OtherHomePhone <MultiValuedProperty>] [-OtherTelephone <MultiValuedProperty>] [-Pager <String>] [-Phone <String>] [-PhoneticDisplayName <String>] [-PostalCode <String>] [-PostOfficeBox <MultiValuedProperty>] [-SimpleDisplayName <String>] [-StateOrProvince <String>] [-StreetAddress <String>] [-TelephoneAssistant <String>] [-Title <String>] [-UMDialPlan <UMDialPlanIdParameter>] [-UMDtmfMap <MultiValuedProperty>] [-UseRusServer <String>] [-WebPage <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [-WindowsEmailAddress <SmtpAddress>]

解説

Set-Contact コマンドレットを使用すると、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] に表示される連絡先オブジェクトの設定を変更できます。連絡先のメールが有効な場合、Set-MailContact コマンドレットを使用すると、Set-Contact コマンドレットでは変更できない連絡先の電子メール設定を変更できます。

Set-Contact コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の役割が委任されている必要があります。

  • Exchange 受信者管理者の役割
  • 該当する Active Directory コンテナのアカウント オペレータの役割

Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ContactIdParameter

Identity パラメータには、変更するオブジェクトを指定します。Identity パラメータには、連絡先オブジェクトを表す次のいずれかの値を指定できます。

  • GUID
  • 識別名 (DN)
  • 正規名
  • 名前

Instance パラメータを指定した場合、Identity パラメータは使用できません。

AllowUMCallsFromNonUsers

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.Recipient.AllowUMCallsFromNonUsersFlags

このパラメータには、連絡先をディレクトリ検索の対象から除外するかどうかを指定します。

AssistantName

省略可能

System.String

AssistantName パラメータには、連絡先のアシスタントの名前を指定します。

City

省略可能

System.String

City パラメータには、連絡先の市町村を指定します。

Company

省略可能

System.String

Company パラメータには、連絡先の会社を指定します。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

CountryOrRegion

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.CountryInfo

CountryOrRegion パラメータには、連絡先の国または地域を指定します。

CreateDTMFMap

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、連絡先のデュアル トーン多重周波数 (DTMF) マップを作成することを指定します。

Department

省略可能

System.String

Department パラメータには、連絡先の部署を指定します。

DisplayName

省略可能

System.String

DisplayName パラメータを使用すると、Exchange 管理コンソールおよび Exchange グローバル アドレス一覧 (GAL) に連絡先の名前を指定できます。DisplayName は、メールが有効なオブジェクトについてのみ意味があります。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、DomainController パラメータを含めます。

Fax

省略可能

System.String

Fax パラメータには、連絡先の FAX 番号を指定します。

FirstName

省略可能

System.String

FirstName パラメータには、連絡先の名を指定します。

HomePhone

省略可能

System.String

HomePhone パラメータには、連絡先の自宅の電話番号を指定します。

IgnoreDefaultScope

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

IgnoreDefaultScope パラメータを指定すると、Exchange 管理シェルの受信者の範囲の既定の設定が無視され、範囲としてフォレスト全体が使用されます。これにより、現在既定の範囲にない Active Directory オブジェクトにアクセスすることができます。IgnoreDefaultScope パラメータを使用すると、次の制限が発生します。

  • DomainController パラメータは使用できません。このコマンドでは、適切なグローバル カタログ サーバーを自動的に使用します。
  • Identity パラメータの DN しか使用できません。エイリアスや GUID などの他の形式の ID は使用できません。

Initials

省略可能

System.String

Initials パラメータには、連絡先の名前のイニシャルを指定します。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.Management.Contact

Instance パラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

Identity パラメータを指定した場合、Instance パラメータは使用できません。

LastName

省略可能

System.String

LastName パラメータには、連絡先の姓を指定します。

Manager

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UserContactIdParameter

Manager パラメータには、連絡先の上司を指定します。

MobilePhone

省略可能

System.String

MobilePhone パラメータには、連絡先の主要なモバイル機器の番号を指定します。

Name

省略可能

System.String

Name パラメータには、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] の連絡先の名前、およびグループのメールが有効な場合は Exchange 管理コンソールの "グループ名" フィールドの連絡先の名前を指定します。

Name の値は、64 文字以下にする必要があります。

Notes

省略可能

System.String

Notes パラメータには、連絡先に関する追加情報を指定します。

Office

省略可能

System.String

Office パラメータには、連絡先の事務所名または番号を指定します。

OtherFax

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

OtherFax パラメータには、連絡先の代替 FAX 番号を指定します。

OtherHomePhone

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

OtherHomePhone パラメータには、連絡先の自宅の代替電話番号を指定します。

OtherTelephone

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

OtherTelephone パラメータには、連絡先の勤務先の代替電話番号を指定します。

Pager

省略可能

System.String

Pager パラメータには、連絡先のポケットベル番号を指定します。

Phone

省略可能

System.String

Phone パラメータには、連絡先の勤務先の電話番号を指定します。

PhoneticDisplayName

省略可能

System.String

PhoneticDisplayName パラメータには、DisplayName パラメータのふりがなを指定します。

このパラメータ値の長さは最大で 255 文字です。PhoneticDisplayName パラメータと音声認識の詳細については、「自動音声認識のディレクトリ参照について」を参照してください。

PostalCode

省略可能

System.String

PostalCode パラメータには、連絡先の郵便番号を指定します。

PostOfficeBox

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

PostOfficeBox パラメータには、連絡先の私書箱の番号を指定します。

SimpleDisplayName

省略可能

System.String

SimpleDisplayName パラメータは、使用できる文字が限定されている場合にオブジェクトの代替説明を表示するために使用されます。使用できる文字は、以下の文字に限定されています。

abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789\"()+,-./:?

SimpleDisplayName は、メールが有効なオブジェクトについてのみ意味があります。

StateOrProvince

省略可能

System.String

StateOrProvince パラメータには、連絡先の都道府県を指定します。

StreetAddress

省略可能

System.String

StreetAddress パラメータには、連絡先の住所を指定します。

TelephoneAssistant

省略可能

System.String

TelephoneAssistant パラメータには、連絡先のアシスタントの電話番号を指定します。

Title

省略可能

System.String

Title パラメータには、連絡先の役職を指定します。

UMDialPlan

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UMDialPlanIdParameter

このパラメータには、ダイヤル プランのディレクトリ オブジェクト ID を指定します。

UMDtmfMap

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

このパラメータには、UM が有効な連絡先のユーザー定義 DTMF マップを作成するかどうかを指定します。

UseRusServer

省略可能

System.String

note注 :
このパラメータは Exchange 2007 SP2 でのみ使用できます。

UseRusServer パラメータを指定すると、このコマンドで、アドレス一覧サービスを実行している指定のメールボックス サーバーを使用してメールボックスと Active Directory ユーザー属性が取得され、それらが設定されるようになります。

アドレス一覧サービスは、Exchange System Attendant サービスのコンポーネントです。アドレス一覧サービスは、Active Directory において Exchange 固有の属性値を作成および管理します。アドレス一覧サービスを使用すると、アドレス一覧メンバシップや電子メール アドレスなどの特定の情報を使用して、ドメイン内の受信者オブジェクトを更新できます。

WebPage

省略可能

System.String

WebPage パラメータには、連絡先の Web ページを指定します。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

WindowsEmailAddress

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.SmtpAddress

WindowsEmailAddress パラメータは、Active Directory に格納されている連絡先の電子メール アドレスを指定します。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

Set-Contact コマンドを使用して、contoso.com という Active Directory ドメインの Users コンテナで、Ted Bremer という名前の既存の連絡先を、どのように変更させるか次のコード例で示しています。

  • City の値を Seattle に変更します
  • Company の値を Contoso に変更します
Set-Contact -Identity "contoso.com/Users/Ted Bremer" -City "Seattle" -Company "Contoso"

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。