Add-MailboxPermission
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2013-04-08
メールボックスに対するアクセス許可を追加するには、Add-MailboxPermission コマンドレットを使用します。
構文
Add-MailboxPermission -Identity <MailboxIdParameter> -AccessRights <MailboxRights[]> -User <SecurityPrincipalIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Deny <SwitchParameter>] [-DomainController <Fqdn>] [-InheritanceType <None | All | Descendents | SelfAndChildren | Children>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Add-MailboxPermission -Identity <MailboxIdParameter> -Owner <SecurityPrincipalIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Add-MailboxPermission [-Identity <MailboxIdParameter>] -Instance <MailboxAcePresentationObject> [-AccessRights <MailboxRights[]>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Deny <SwitchParameter>] [-DomainController <Fqdn>] [-InheritanceType <None | All | Descendents | SelfAndChildren | Children>] [-User <SecurityPrincipalIdParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
このコマンドレットを使用すると、メールボックスに権限を付与できます。たとえばこのコマンドレットを使って、別のユーザーのメールボックスへのフル アクセスを付与できます。
Add-MailboxPermission コマンドレットを実行するには、メールボックスが存在するサーバー上で使用するアカウントに少なくとも以下のアクセス許可が委任されている必要があります。
- Exchange Server 管理者または Exchange 組織管理者
さらに、使用するアカウントで特定の操作を実行するには、Active Directory ドメイン サービス内でこのアカウントにアクセス許可を追加する必要がある場合もあります。適切なアクセス許可を持っていることを確認するには、メールボックスが有効な対象となるアカウントが存在するドメイン内で、使用するアカウントに対する Account Operators のアクセス許可が委任されている必要があります。
Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメーター | 必須 | 種類 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
AccessRights |
必須 |
Microsoft.Exchange.Management.RecipientTasks.MailboxRights[] |
AccessRights parameter には、操作を実行するために必要な権利を指定します。有効な値は次のとおりです。
|
||
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxIdParameter |
Identity パラメーターには、アクセス許可を追加するメールボックスの ID を指定します。
|
||
Instance |
必須 |
Microsoft.Exchange.Management.RecipientTasks.MailboxAcePresentationObject |
Instance パラメーターを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。 |
||
Owner |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.SecurityPrincipalIdParameter |
Owner パラメーターは、メールボックス オブジェクトの所有者を指定します。 |
||
User |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.SecurityPrincipalIdParameter |
User パラメーターには、他のメールボックスでアクセス許可が与えられているユーザーを指定します。 |
||
Deny |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Deny パラメーターは、メールボックスに対するユーザーのアクセス許可を拒否します。 |
||
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
Active Directory ディレクトリ サービスからデータを取得するドメイン コントローラーの完全修飾ドメイン名を指定するには、コマンドに DomainController パラメーターを含めます。 |
||
InheritanceType |
省略可能 |
System.DirectoryServices.ActiveDirectorySecurityInheritance |
このパラメーターは、"読み取り" アクセス許可が Active Directory オブジェクトの階層でどこまで深く継承されるかを指定するために使用されます。 |
||
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメーターを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメーターに値を指定する必要はありません。 |
||
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメーターは、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメーターを使用することで、実際には変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメーターに値を指定する必要はありません。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
例外
例外 | 説明 |
---|---|
例
次の例は、Ellen Adam のメールボックスに対するフル アクセスを Ted Bremer に許可します。
注 : |
---|
Identity パラメーターには、ユーザーのフル ネームを引用符で囲んで指定する必要があります。 |
Add-MailboxPermission -Identity "Ellen Adams" -User TedBrem -AccessRights Fullaccess -InheritanceType all
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。