IMAP4 の接続制限を設定する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2011-12-30
ここでは、Exchange 管理コンソールと Exchange 管理シェルを使用して、IMAP4 (インターネット メッセージ アクセス プロトコル Version 4rev1) が有効になっている Microsoft Exchange Server 2007 コンピュータで接続制限を設定する方法について説明します。Exchange 2007 の元のリリース (RTM) バージョンでは、IMAP4 の接続制限は、Exchange 管理シェルを使用してのみ設定できました。Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) では、Exchange 管理コンソールを使用しても IMAP4 の接続制限を設定できます。ここではこの手順を説明します。
IMAP4 の接続制限を指定するときは、サーバー、IP アドレス、または特定のユーザーに対する接続制限を選択できます。
次の表は、接続制限の 3 つの設定について説明しています。
IMAP4 の接続制限を設定するためのコマンドの説明
コマンド | 説明 | 既定値 | 制限 |
---|---|---|---|
MaxConnections |
指定したサーバーが受け付ける接続の総数を指定します。これには、認証された接続と認証されていない接続が含まれます。 |
2,000 |
1-25,000 |
MaxConnectionsFromSingleIP |
サーバーが単一の IP アドレスから受け付ける接続の数を指定します。 |
20 |
1-1,000 |
MaxConnectionsPerUser |
サーバーが特定のユーザーから受け付ける接続の最大数を指定します。 |
10 |
1-1,000 |
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。
アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
注 : |
---|
接続制限を設定した後、IMAP4 サービスを再起動する必要があります。IMAP4 サービスを再起動する方法の詳細については、「IMAP4 サービスを開始および停止する方法」を参照してください。 |
手順
Exchange 2007 SP1
Exchange 管理コンソールを使用して、サーバー、IP アドレス、またはユーザーに対する IMAP4 接続制限を設定するには、次の操作を行います。
コンソール ツリーで、[サーバーの構成] を展開し、[クライアント アクセス] をクリックします。
作業ウィンドウで、[POP3 と IMAP4] タブをクリックします。
作業ウィンドウで [IMAP4] を選択し、次に結果ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。
[IMAP4 のプロパティ] ページで、[接続] タブをクリックします。
[接続制限] で、次のように指定します。
- サーバーに対して接続制限を設定するには、[接続の最大数] の横にあるボックスに 1 ~ 25,000 の値を入力します。
- IP アドレスに対して接続制限を設定するには、[単一 IP アドレスからの接続の最大数] の横にあるボックスに 1 ~ 1,000 の値を入力します。
- 単一ユーザーに対して接続制限を設定するには、[単一ユーザーからの接続の最大数] の横にあるボックスに 1 ~ 1,000 の値を入力します。
[適用] をクリックし、[OK] をクリックして変更を保存します。
Exchange 管理シェルを使用して、サーバー、IP アドレス、またはユーザーに対する IMAP4 接続制限を設定するには、次の操作を行います。
サーバーに対して接続制限を設定するには、次のコマンドを実行します。
Set-ImapSettings -Identity CAS01 -MaxConnections Value
IP アドレスに対して接続制限を設定するには、次のコマンドを実行します。
Set-ImapSettings -Identity CAS01 -MaxConnectionsFromSingleIP Value
ユーザーに対して接続制限を設定するには、次のコマンドを実行します。
Set-ImapSettings -MaxConnectionsPerUser Value
構文およびパラメータの詳細については、「Set-IMAPSettings」を参照してください。
Exchange 2007 RTM
Exchange 管理シェルを使用して、サーバー、IP アドレス、またはユーザーに対する IMAP4 接続制限を設定するには、次の操作を行います。
サーバーに対して接続制限を設定するには、次のコマンドを実行します。
Set-ImapSettings -Identity CAS01 -MaxConnections Value
IP アドレスに対して接続制限を設定するには、次のコマンドを実行します。
Set-ImapSettings -Identity CAS01 -MaxConnectionsFromSingleIP Value
ユーザーに対して接続制限を設定するには、次のコマンドを実行します。
Set-ImapSettings -MaxConnectionsPerUser Value
構文およびパラメータの詳細については、「Set-IMAPSettings (RTM)」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。