電子メール アドレス ポリシーの管理
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-08-06
受信者が電子メール メッセージを送受信するには、電子メール アドレスが必要です。電子メール アドレス ポリシーによって、ユーザー、連絡先、グループなどの受信者のプライマリ電子メール アドレスおよびセカンダリ電子メール アドレスが生成され、電子メールを送受信できるようになります。既定では、Microsoft Exchange には、受信者のエイリアスを電子メール アドレスのローカル部分として指定し、既定の承認済みドメインを使用する電子メール アドレス ポリシーが含まれています。電子メール アドレスのローカル部分は、アットマーク (@) より前の名前です。電子メール アドレス ポリシーでは、受信者の電子メール アドレスの表示方法を定義します。たとえば、すべての電子メール アドレスを firstname.lastname@contoso.com 形式で表示することができます。
.gif "note") 注 : |
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| Exchange Server 2007 では、(Exchange Server 2003 の一部であった) 受信者ポリシーは、承認済みドメインと電子メール アドレス ポリシーという 2 つの機能に分けられています。承認済みドメインの詳細については、「承認済みドメインの管理」を参照してください。 |
ここでは、電子メール アドレス ポリシーに対して実行できる管理タスクの一覧を示し、タスクを実行するのに役立つトピックへのリンクを紹介します。特に記載のない限り、これらのタスクは Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して実行されます。
電子メール アドレス ポリシーを作成する方法
電子メール アドレス ポリシーを作成した後、ポリシーを有効にするには、それを目的の受信者に適用する必要があります。Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、電子メール アドレス ポリシーの新規作成ウィザードの手順に従って、電子メール アドレス ポリシーを作成および適用できます。Exchange 管理シェルを使用する場合は、New-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用してポリシーを作成し、Update-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用してそのポリシーを適用します。
電子メール アドレス ポリシーの作成では、次の電子メール アドレスの種類を使用できます。
既定の SMTP (簡易メール転送プロトコル) 電子メール アドレス 既定の SMTP 電子メール アドレスは、既に用意されている一般的に使用される電子メール アドレスの種類です。 カスタム SMTP 電子メール アドレス 既定の SMTP 電子メール アドレスを使用しない場合は、カスタム SMTP 電子メール アドレスを指定できます。 SMTP 以外の電子メール アドレス SMTP 以外の電子メール アドレスは次の種類がサポートされています。- EX (従来の DN プロキシ アドレス プレフィックス DisplayName)
- X.500
- X.400
- MSMail
- CcMail
- ロータス ノーツ
- Novell GroupWise
- Exchange ユニファイド メッセージング プロキシ アドレス (EUM プロキシ アドレス)
注 :Exchange 2007 では、SMTP 以外の電子メール アドレスはすべてカスタム アドレスと見なされます。X.400、Novell GroupWise、ロータス ノーツなどの電子メール アドレスの種類に固有のダイアログ ボックスやプロパティ ページは、Exchange 2007 には用意されていません。SMTP 以外のカスタム電子メール アドレスを追加する場合は、適切な DLL (ダイナミック リンク ライブラリ) ファイルが必要になります。適切な DLL ファイルが用意されていないと、カスタマイズされた電子メール アドレス ポリシーを作成することができません。以下のエラーがイベント ビューアのログに記録されます。"コンピュータ 'i386' 上のアドレスの種類 'SADF' に対する、Microsoft Exchange ディレクトリ内の電子メール アドレス記述オブジェクトが見つかりません。" 電子メール アドレス ポリシーを編集する方法
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、電子メール アドレス ポリシーの編集ウィザードの手順に従って、電子メール アドレス ポリシーを編集および適用できます。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Set-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用してポリシー設定を編集し、Update-EmailAddressPolicy を使用して電子メール アドレス ポリシーを目的の受信者に適用します。電子メール アドレス ポリシーを適用する方法
電子メール アドレス ポリシーを作成した後、ポリシーを有効にするには、それを目的の受信者に適用する必要があります。Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、電子メール アドレス ポリシーの適用ウィザードを使用して既存のポリシーを目的の受信者に適用できます。電子メール アドレス ポリシーの新規作成ウィザードや電子メール アドレス ポリシーの編集ウィザードを使用して、電子メール アドレス ポリシーの作成または編集時に適用することもできます。ただし、Exchange 管理シェルを使用してポリシーを作成または編集する場合は、常に、Update-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用して電子メール アドレス ポリシーを適用する必要があります。電子メール アドレス ポリシーを削除する方法
プライマリ電子メール アドレス ポリシーとして受信者に使用されている電子メール アドレス ポリシーを削除し、受信者向けの電子メール アドレス ポリシーが他に構成されていない場合は、既定の電子メール アドレス ポリシーが使用されます。
Exchange 管理コンソールを使用してこのタスクを実行する場合は、削除するポリシーを選択し、操作ウィンドウで [削除] をクリックします。Exchange 管理シェルを使用する場合は、Remove-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用します。受信者フィルタを使用して電子メール アドレス ポリシーを作成する方法
RecipientFilter パラメータを使用してカスタム フィルタを作成するには、フィルタの文字列を指定する必要があります。Exchange 管理シェルでは、フィルタ構文に OPath を使用します。OPath は、オブジェクト データ ソースをクエリするために設計されたクエリ言語です。OPath フィルタ構文の詳細については、「受信者コマンドのフィルタの作成」を参照してください。.gif "important")
重要 :受信者フィルタを使用して電子メール アドレス ポリシーを作成または編集する場合、電子メール アドレス ポリシーの編集または表示に Exchange 管理コンソールを使用することはできません。Set-EmailAddressPolicy コマンドレットまたは Get-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用する必要があります。 Exchange 管理シェルを使用して、電子メール アドレス ポリシーのメンバを表示する方法
Exchange 2007 では、Exchange 管理コンソールの電子メール アドレス ポリシーの編集ウィザードまたは電子メール アドレス ポリシーの新規作成ウィザードを使用して、電子メール アドレス ポリシーのメンバを表示できます。ただし、Exchange 管理シェルを使用してポリシーを作成した場合、Exchange 管理コンソールを使用してメンバを表示することはできません。代わりに、Exchange 管理シェルで Get-Recipient コマンドレットを使用する必要があります。
詳細情報
さまざまな電子メール アドレス ポリシー コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、以下のトピックを参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。