Set-PublicFolder
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2012-03-26
パブリック フォルダの属性を設定するには、Set-PublicFolder コマンドレットを使用します。
構文
Set-PublicFolder -Identity <PublicFolderIdParameter> [-AgeLimit <EnhancedTimeSpan>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-HiddenFromAddressListsEnabled <$true | $false>] [-IssueWarningQuota <Unlimited>] [-MaxItemSize <Unlimited>] [-Name <String>] [-PerUserReadStateEnabled <$true | $false>] [-ProhibitPostQuota <Unlimited>] [-Replicas <DatabaseIdParameter[]>] [-ReplicationSchedule <Schedule>] [-RetainDeletedItemsFor <EnhancedTimeSpan>] [-Server <ServerIdParameter>] [-UseDatabaseAgeDefaults <$true | $false>] [-UseDatabaseQuotaDefaults <$true | $false>] [-UseDatabaseReplicationSchedule <$true | $false>] [-UseDatabaseRetentionDefaults <$true | $false>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Set-PublicFolder -Identity <PublicFolderIdParameter> [-AgeLimit <EnhancedTimeSpan>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-HiddenFromAddressListsEnabled <$true | $false>] [-IssueWarningQuota <Unlimited>] [-LocalReplicaAgeLimit <EnhancedTimeSpan>] [-MaxItemSize <Unlimited>] [-Name <String>] [-PerUserReadStateEnabled <$true | $false>] [-ProhibitPostQuota <Unlimited>] [-Replicas <DatabaseIdParameter[]>] [-ReplicationSchedule <Schedule>] [-RetainDeletedItemsFor <EnhancedTimeSpan>] [-Server <ServerIdParameter>] [-UseDatabaseAgeDefaults <$true | $false>] [-UseDatabaseQuotaDefaults <$true | $false>] [-UseDatabaseReplicationSchedule <$true | $false>] [-UseDatabaseRetentionDefaults <$true | $false>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Set-PublicFolder [-AgeLimit <EnhancedTimeSpan>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-HiddenFromAddressListsEnabled <$true | $false>] [-Instance <PublicFolder>] [-IssueWarningQuota <Unlimited>] [-MaxItemSize <Unlimited>] [-Name <String>] [-PerUserReadStateEnabled <$true | $false>] [-ProhibitPostQuota <Unlimited>] [-Replicas <DatabaseIdParameter[]>] [-ReplicationSchedule <Schedule>] [-RetainDeletedItemsFor <EnhancedTimeSpan>] [-Server <ServerIdParameter>] [-UseDatabaseAgeDefaults <$true | $false>] [-UseDatabaseQuotaDefaults <$true | $false>] [-UseDatabaseReplicationSchedule <$true | $false>] [-UseDatabaseRetentionDefaults <$true | $false>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Set-PublicFolder コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。
- 対象サーバーの Exchange パブリック フォルダ管理者の役割およびローカルの Administrators グループ
Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.PublicFolderIdParameter |
Identity パラメータを使用して、特定のパブリック フォルダを表す GUID またはパブリック フォルダ名を指定します。また、最上位のパブリック フォルダ\パブリック フォルダという形式を使用してパスを含めることもできます。 パラメータ ラベルの Identity を省略して、パブリック フォルダ名または GUID のみを指定することもできます。 |
AgeLimit |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan |
AgeLimit パラメータには、フォルダの全体的な保存期間を指定します。このパブリック フォルダのレプリカは、保存期間を超えた時点で自動的に削除されます。このパラメータと UseDatabaseAgeDefaults パラメータを同時に使用することはできません。 |
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
DomainController パラメータには、この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラを指定します。使用するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用します。 |
HiddenFromAddressListsEnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
HiddenFromAddressListsEnabled パラメータには、アドレス一覧でパブリック フォルダを非表示にするかどうかを指定します。 |
Instance |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Mapi.PublicFolder |
Instance パラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理できます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。 |
IssueWarningQuota |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Unlimited |
IssueWarningQuota パラメータでは、パブリック フォルダの所有者にフォルダがほぼいっぱいになったことを示す警告を発行するときのパブリック フォルダのサイズを指定します。 |
LocalReplicaAgeLimit |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan |
LocalReplicaAgeLimit パラメータには、接続先のサーバー上にレプリカが存在する場合の、レプリカの保存期間を指定します。保存期間を指定しない場合は、このパラメータの値を "$null" に設定します。 |
MaxItemSize |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Unlimited |
MaxItemSize パラメータには、投稿できるアイテムの最大サイズ (KB) を指定します。このパラメータと UseDatabaseQuotaDefaults パラメータを同時に使用することはできません。 |
Name |
省略可能 |
System.String |
Name パラメータには、パブリック フォルダの名前を指定します。 |
PerUserReadStateEnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
PerUserReadStateEnabled パラメータには、既読および未読のデータを維持することをユーザーごとに指定します。 |
ProhibitPostQuota |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Unlimited |
ProhibitPostQuota パラメータには、ユーザーにパブリック フォルダがいっぱいであることを通知するときのパブリック フォルダのサイズを指定します。ユーザーは、ProhibitPostQuota パラメータの値より大きいサイズのフォルダには投稿できません。 |
Replicas |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.DatabaseIdParameter[] |
Replicas パラメータには、このパブリック フォルダをレプリケートするメールボックス サーバーの一覧を指定します。 |
ReplicationSchedule |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Schedule |
ReplicationSchedule パラメータには、次の形式でフォルダのレプリケーション スケジュールを指定します。 曜日.時:分 [AM/PM]-曜日.時:分 [AM/PM] 曜日には、完全形と省略形の両方を指定できます。24 時間形式を使用する場合、AM/PM は省略します。形式は混在してもかまいません。 例 :Sun.1:15 AM-Monday.23:00 このパラメータと UseDatabaseReplicationSchedule パラメータを同時に使用することはできません。 |
RetainDeletedItemsFor |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan |
RetainDeletedItemsFor パラメータには、削除済みアイテムを保持する期間を指定します。このパラメータと UseDatabaseRetentionDefaults パラメータを同時に使用することはできません。 |
Server |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ServerIdParameter |
Server パラメータには、選択した操作を実行するサーバーを指定します。 |
UseDatabaseAgeDefaults |
省略可能 |
System.Boolean |
UseDatabaseAgeDefaults パラメータには、データベースの保存期間を使用することを指定します。 |
UseDatabaseQuotaDefaults |
省略可能 |
System.Boolean |
UseDatabaseQuotaDefaults パラメータには、パブリック ストアのクォータ制限を使用することを指定します。 |
UseDatabaseReplicationSchedule |
省略可能 |
System.Boolean |
UseDatabaseReplicationSchedule パラメータには、パブリック フォルダのレプリケーション スケジュールを指定します。 |
UseDatabaseRetentionDefaults |
省略可能 |
System.Boolean |
UseDatabaseRetentionDefaults パラメータには、データベースの保存期間の既定値を使用することを指定します。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
例外
例外 | 説明 |
---|---|
|
例
最初の例では、Set-PublicFolder コマンドを使用して、データベースの既定のレプリケーション スケジュールを使用しないようにパブリック フォルダを変更しています。
2 番目の例では、Set-PublicFolder コマンドを使用して、レプリケーション スケジュールを "常に" に設定しています。
3 番目の例では、Set-PublicFolder コマンドを使用して、週末にのみフォルダをレプリケートするように設定しています。
Set-PublicFolder "\Customer Service Requests" -UseDatabaseReplicationSchedule $false
Set-PublicFolder "\Customer Service Requests" -ReplicationSchedule Always
Set-PublicFolder \MyPublicFolder -ReplicationSchedule "Saturday.12:00 AM-Monday.12:00 AM"
すべての Set-PublicFolder コマンド パラメータでは、引数と強い型付けに対するパイプライン入力を指定できます。
UseDatabaseQuotaDefaults パラメータを True に設定すると、次の値が既定値にリセットされます。
- MaxItemSize
- IssueWarningQuota
- ProhibitPostQuota
UseDatabaseQuotaDefaults パラメータが True のときに Set-PublicFolder コマンドレットを使用して次のいずれかの値を変更することはできません。
- MaxItemSize
- IssueWarningQuota
- ProhibitPostQuota
その理由は、既定のデータベース クォータを使用するときにはこれらの値が適用されないためです。
Exchange Server 2007 Service Pack 2 (SP2) では、IssueWarningQuota 値は ProhibitPostQuota 値以下である必要があります。また、MaxItemSize 値も ProhibitPostQuota 値以下である必要があります。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。