回復用ストレージ グループを使用してメールボックスを回復する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-11-16
ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 の回復用ストレージ グループ (RSG) を使用して、メールボックスを回復する方法について説明します。
開始する前に
次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- RSG を作成および管理し、復元されたメールボックス内のデータにアクセスするための、Exchange サーバー管理者の役割とローカルの Administrators グループ。
- 対象のメールボックスを保持するサーバー上の Exchange 受信者管理者の役割。
Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
サーバーは、単一フォレストまたはリソース フォレストの一部です。メールボックス データをエクスポートできるのは、同じフォレスト内のメールボックスだけです。メールボックスに関連する Active Directory ディレクトリ サービス アカウントは外部のフォレストに存在できますが、メールボックス データは異なるフォレストのサーバーにエクスポートできません。
回復用データベースとしてサポートされるのは Exchange 2007 のデータベースのみです。また、回復したメールボックス データの宛先サーバーとしてサポートされるのは Exchange 2007 のみです。
Restore-Mailbox コマンドレットでは単に、接続を解除されたメールボックスをデータの回復元として、また、接続されたメールボックスをデータの回復先として使用します。
手順
RSG を使用して回復されたメールボックスを結合するには、次の操作を行います。
RSG がまだ存在しない場合は、次の Exchange 管理シェル コマンドを実行して、RSG を作成します。
new-storagegroup -Server <Server_Name> -LogFolderPath <path_to_Logfiles> -Name <RSG_Name> -SystemFolderPath <Database_Path> -Recovery
次の Exchange 管理シェル コマンドを実行して、回復用データベースを RSG に追加します。
new-mailboxdatabase -mailboxdatabasetorecover <Database_Name> -storagegroup <Server_Name>\<RSG_Name> -EDBFilePath <Database_Path>
次の Exchange 管理シェル コマンドを実行して、回復用データベースによる上書きが可能となるように設定します。
set-mailboxdatabase -identity <Server_Name>\<RSG_Name>\<Database_Name> -AllowFileRestore:$True
次の Exchange 管理シェル コマンドを実行して、回復用データベースをマウントします。
mount-database -identity <Server_Name>\<RSG_Name>\<Database_Name>
次の Exchange 管理シェル コマンドを実行して、既存のユーザーのメールボックスを既存のメールボックスに回復します。
restore-mailbox -identity <User_name> -rsgdatabase <Server_Name>\<RSG_Name>\<Database_Name>
ユーザー データを回復するコマンドの例
以下に、RSG のユーザー データを回復する際に使用可能なコマンドの例を示します。
RSG データベースの任意のメールボックスを現在使用中のメールボックス "John Smith" に回復するには、次の Exchange 管理シェル コマンドを実行します。
Restore-Mailbox -identity 'John Smith' -RSGDatabase 'RSG\mailbox database'
RSG のすべてのメールボックスをそれに対応するアクティブ メールボックスに回復するには、次の Exchange 管理シェル コマンドを実行します。
Get-MailboxStatistics -database 'RSG\Mailbox Database' | restore-mailbox
RSG のメールボックスを異なるアクティブ メールボックスに復元するには、次の Exchange 管理シェル コマンドを実行します。
Restore-Mailbox -RSGMailbox 'John Smith' -RSGDatabase 'RSG\Mailbox Database' -id 'Allison Brown' -TargetFolder 'JSmith Email'
ある期間のエンドユーザー データを復元するには、次の Exchange 管理シェル コマンドを実行します。
Restore-Mailbox -RSGMailbox 'John Smith' -RSGDatabase 'RSG\Mailbox Database' -id 'Allison Brown' -TargetFolder 'JSmith Email' -StartDate '02/02/05' -EndDate '02/05/05'
詳細情報
復元に関する一般的な情報については、「Exchange データベースの基本的な復元を実行する方法」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。