次の方法で共有


POP3 用および IMAP4 用の認証の構成

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-11-01

ここでは、Exchange 管理コンソールと Exchange 管理シェルを使用して、POP3 (Post Office Protocol Version 3) および IMAP4 (インターネット メッセージ アクセス プロトコル Version 4rev1) サービスが有効になっている Microsoft Exchange Server 2007 コンピュータで認証オプションを構成する方法について説明します。

開始する前に

POP3 および IMAP4 で使用する認証オプションを構成する前に、クライアント アクセス サーバーの役割がインストールされていて Microsoft Exchange を実行しているサーバーで SSL (Secure Sockets Layer) を構成する処理について十分に理解しておいてください。通信をセキュリティで保護する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

POP3 サービスが有効なコンピュータで以下の手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

POP3 用および IMAP4 用の認証オプション

POP3 および IMAP4 で使用できる認証オプションには 3 つの種類があります。これらのオプションは、Exchange 管理コンソールを使用するか、Exchange 管理シェルで Set-PopSettings および Set ImapSettings コマンドレットを使用するときに構成されます。さらに、使用している認証設定に応じて使用される既定のポートが存在します。

次の表は、各種の認証設定で使用される既定のポートを示しています。

POP3 用および IMAP4 用の認証オプション

認証方法 既定のポート 説明

PlainTextLogin

1

110 (POP3)

995 (POP3 SSL)

143 (IMAP4)

993 (IMAP4 SSL)

ポート 110 では TLS 暗号化は必要ありません。

基になる接続が TLS または SSL を使用して暗号化されていない限り、ユーザー名とパスワードは暗号化されずに送信されます。

IMAP4 の場合、これは "login" コマンドを使用して、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 コンピュータに認証されることに対応します。

PlainTextAuthentication

2

110 (POP3)

995 (POP3 SSL)

143 (IMAP4)

993 (IMAP4 SSL)

ポート 110 および 143 では TLS 暗号化は必要ありません。ただし、基本認証は、TLS または SSL 暗号化を使用するポート上でのみ許可されます。

IMAP4 の場合、これは "authenticate" コマンドを使用してメールボックス サーバーに認証されることに対応します。

SecureLogin

3

110 (POP3)

995 (POP3 SSL)

143 (IMAP4)

993 (IMAP4 SSL)

ポート 110 および 143 上の接続は、認証の前に TLS 暗号化を使用する必要があります。

Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、Exchange サーバーで POP3 用および IMAP4 用に使用している認証設定に応じて使用するポートを構成することができます。また、ユーザーの接続タイムアウト制限を指定することもできます。

Exchange 管理シェルおよび Exchange 管理コンソールを使用して POP3 用および IMAP4 用に認証オプションを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。