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Set-AcceptedDomain

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-08-28

Set-AcceptedDomain コマンドレットを使用して、組織内の既存の承認済みドメインを構成します。承認済みドメインは、Exchange 組織が電子メールの送受信を行う任意の SMTP (簡易メール転送プロトコル) 名前空間です。承認済みドメインには、Exchange 組織が権限を持つこれらのドメインが含まれます。Exchange 組織は、承認済みドメイン内の受信者に対するメール配信を処理するときの権限を持っています。また、承認済みドメインには、Exchange 組織がメールを受信してから、受信者に配信するために Active Directory フォレスト外部の電子メール サーバーに中継するドメインも含まれます。

構文

Set-AcceptedDomain -Identity <AcceptedDomainIdParameter> [-AddressBookEnabled <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-DomainType <Authoritative | ExternalRelay | InternalRelay>] [-MakeDefault <$true | $false>] [-Name <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-AcceptedDomain [-AddressBookEnabled <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-DomainType <Authoritative | ExternalRelay | InternalRelay>] [-Instance <AcceptedDomain>] [-MakeDefault <$true | $false>] [-Name <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Set-AcceptedDomain コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.AcceptedDomainIdParameter

このパラメータを使用して、承認済みドメインの文字列値を指定します。承認済みドメイン オブジェクトの Name パラメータで設定する、GUID または一意の名前を入力します。

AddressBookEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータを使用して、この承認済みドメインでメールを許可するエッジ トランスポート サーバーの役割に対して受信者のフィルタを有効にします。この承認済みドメイン用に受信者のフィルタが実行されているエッジ トランスポート サーバーの役割の Active Directory アプリケーション モード (ADAM) インスタンスに対して、この承認済みドメイン内の受信者がすべてレプリケートされる場合のみ、このパラメータを $true に設定してください。このパラメータの既定値は、

  • 権限を持つドメイン : $true
  • 内部の中継ドメイン : $false
  • 外部の中継ドメイン : $false

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

Active Directory ディレクトリ サービスからこの構成情報を書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスに対してのみ書き込みと読み取りを行います。

DomainType

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.AcceptedDomainType

このパラメータを使用して、構成する承認済みドメインの種類を設定します。有効な値は、AuthoritativeInternalRelay、および ExternalRelay です。少なくとも 1 つの値を設定する必要があります。

権限のあるドメインでは、メッセージは Exchange 組織内にドメイン アカウントを持つ受信者に配信されます。内部の中継ドメインでは、メッセージは Exchange 組織外部のサーバーに中継されますが、引き続き会社または IT 部門の権限下にあります。このドメインへのメッセージを内部メッセージとして処理する場合は、内部の中継ドメインを使用します。外部の中継ドメインでは、メッセージは組織外の電子メール サーバーに中継され、制御が及ばなくなります。

既定値は Authoritative です。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.AcceptedDomain

このパラメータを使用して、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理します。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

MakeDefault

省略可能

System.Boolean

このパラメータを使用して、承認済みドメインが既定のドメインかどうかを指定します。既定の承認済みドメインとは、IMCEANOTES-user+40OtherSystem@contoso.com (Exchange 以外の電子メール システムとの相互運用性を確保する場合) など、カプセル化されたアドレスを持つ送信メッセージと関連付けられたドメイン名のことです。組織内で Exchange 以外の電子メール システムとは相互運用する必要がない場合は、このパラメータを設定する必要はありません。組織内に作成された最初の承認済みドメインの場合、既定値は $true です。それ以降の承認済みドメインの場合、既定値は $false です。

Name

省略可能

System.String

このパラメータを使用して、リモート ドメイン オブジェクトの一意の名前を作成します。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

以下の例は、Set-AcceptedDomain コマンドレットを使用して、承認済みドメイン Contoso を既定の承認済みドメインとして構成する方法を示しています。

Set-AcceptedDomain -Identity Contoso -MakeDefault:$true 

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。