POP3 および IMAP4 の管理
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2008-04-22
POP3 (Post Office Protocol Version 3) および IMAP4 (Internet Message Access Protocol 4rev1) を元のリリース (RTM) 版の Microsoft Exchange Server 2007 で管理する必要がある場合、Exchange 管理シェルですべての管理タスクを実行します。Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) では、Exchange 管理コンソールを使用して POP3 および IMAP4 の設定を管理できるようになりました。
注 : |
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Exchange 管理コンソールを使用して POP3 と IMAP4 の設定を管理する方法の詳細については、ここで説明します。 |
Exchange 管理シェルを使用した POP3 と IMAP4 の管理
Exchange 管理シェルは、Exchange 2007 を管理するための強力なコマンド ライン インターフェイスを提供します。Exchange 管理シェルを使用して、POP3 および IMAP4 のサービスとユーザーを管理できます。
クライアント アクセス サーバーでの POP3 と IMAP4 の管理
Exchange 管理シェルを使用すると、次の表に示すコマンドレットを使用して、POP3 や IMAP4 の設定を変更および表示することができます。
クライアント アクセス サーバーで POP3 と IMAP4 を管理するためのコマンドレット
コマンドレット名 | 説明 |
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Set-PopSettings |
このコマンドレットを使用すると、クライアント アクセス サーバーで POP3 に対して使用可能なすべての設定を変更できます。 |
Set-ImapSettings |
このコマンドレットを使用すると、クライアント アクセス サーバーで IMAP4 に対して使用可能なすべての設定を変更できます。 |
ユーザーごとの POP3 および IMAP4 設定の管理
Exchange 管理シェルで Set-CASMailbox コマンドレットを使用すると、各ユーザーのメールボックスのプロパティを変更することで、個々のユーザーの POP3 と IMAP4 の設定を管理できます。次の表は、Set-CASMailbox コマンドレットで使用できるパラメータの説明です。
POP3 と IMAP4 の管理のために Set-CASMailbox で使用するパラメータ
パラメータ名 | 説明 |
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ImapEnabled |
このパラメータには、このメールボックスに対して IMAP4 プロトコルを有効にするかどうかを指定します。 |
ImapMessagesRetrievalMimeFormat |
このパラメータには、サーバーから取得するメッセージの形式を指定します。 |
ImapUseProtocolDefaults |
このパラメータには、クライアント アクセス サーバーで IMAP4 プロトコル用に指定された既定のプロトコル設定を使用するかどうかを指定します。 |
PopEnabled |
このパラメータには、メールボックスに対して POP3 プロトコルを有効にするかどうかを指定します。 |
PopMessagesRetrievalMimeFormat |
このパラメータには、サーバーから取得するメッセージの形式を指定します。 |
PopUseProtocolDefaults |
このパラメータには、クライアント アクセス サーバーで POP3 プロトコル用に指定された既定のプロトコル設定を使用するかどうかを指定します。 |
Set-CASMailbox コマンドレットを使用してユーザーの POP3 および IMAP4 設定を管理する方法の詳細については、「Set-CASMailbox」を参照してください。
以前のバージョンの Microsoft Exchange での POP3 と IMAP4 の管理
POP3 や IMAP4 を使用するクライアントをサポートするためにクライアント アクセス サーバーを展開し、クライアントのメールボックスが Exchange Server 2003 バックエンド サーバーに配置されている場合は基本認証を使用する必要があるため、SSL (Secure Sockets Layer) 暗号化は使用できなくなります。代わりに、インターネット プロトコル セキュリティ (IPsec) を使用して、サーバー間の通信をセキュリティで保護する必要があります。
POP3 および IMAP4 を使用する標準以外のアカウントの利用
POP3 または IMAP4 を使用して Exchange 2007 メールボックスにログオンする場合は、匿名アカウントまたはゲスト アカウントは使用できません。POP3 や IMAP4 のアクセスのために標準以外のアカウントを使用する場合のセキュリティの脆弱性により、このような種類のアクセスはブロックされます。また、POP3 または IMAP4 を使用して管理者用メールボックスに接続することはできません。この動作は、管理者用メールボックスのセキュリティを強化する Exchange 2007 の仕様です。管理者用メールボックスにアクセスするには、Microsoft Office Outlook または Outlook Web Access を使用する必要があります。詳細については、「管理者が POP3 または IMAP4 を使用して管理者用メールボックスに接続できない」を参照してください。
詳細情報
- Exchange 管理シェルを使用する方法の詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。
- Exchange 管理シェルを使用して POP3 と IMAP4 を管理する方法の詳細については、「POP3 と IMAP4 のコマンドレット」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。