I_IrmProtector インターフェイス
最終更新日: 2009年10月6日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
SharePoint Foundation で Information Rights Management (IRM) プロテクタとして動作するために、COM オブジェクトが実装する必要があるインターフェイスを表します。
I_IrmProtector: public IUnknown
コメント
各 IRM プロテクタは、I_IrmProtector インターフェイスを実装する COM コンポーネントでなければなりません。このインターフェイスを実装したプロテクタは、SharePoint Foundation に対し、指定されたファイル型のドキュメントのアクセス権を管理する機能を提供します。
統合プロテクタ、自律プロテクタとも I_IrmProtector インターフェイスを実装しなければなりませんが、その実装方法は異なります。それは SharePoint Foundation がプロテクタを呼び出す方法が違うからです。統合プロテクタの場合、SharePoint Foundation は I_IrmProtector.HrProtectRMS メソッド メソッドおよび I_IrmProtector.HrUnprotectRMS メソッド メソッドを呼び出します。一方、自律プロテクタであれば、I_IrmProtector.HrProtect メソッド メソッドおよび I_IrmProtector.HrUnprotect メソッド メソッドを呼び出すようになっています。これにより、SharePoint Foundation は適切な情報をそれぞれの種類のプロテクタに渡すことができます。
統合プロテクタの場合、I_IrmPolicyInfoRMS クラス オブジェクトを渡します。ここに定義されたメソッドやデータは、独自の統合 IRM プロテクタが、権限を管理するファイルの暗号化や解読を行うために使います。
一方、自律プロテクタの場合は、I_IrmPolicyInfo クラス オブジェクトを渡します。これには、自律 IRM プロテクタが権限管理ファイルにアクセスするための、権限管理メタデータが定義されています。
統合および自律プロテクタの詳細については、「カスタム IRM プロテクタ」を参照してください。
カスタム IRM プロテクタをコンパイルした後、IRM プロテクタをドキュメント ライブラリで利用できるようにするには、SharePoint Foundation でプロテクタを登録する必要があります。
IRM プロテクタの登録の詳細については、「[方法] IRM プロテクタを登録する」を参照してください。