DocIcon.xml ファイルについて
最終更新日: 2010年12月1日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
Microsoft SharePoint Foundation 展開の各フロントエンド Web サーバーには、DocIcon.xml という名前のファイルが存在します。このファイルを使用すると、リストまたはドキュメント ライブラリにアップロードされる可能性のある任意のファイルの種類について、表示するアイコンを指定できます。またオプションで、ファイルを開くために ActiveX コントロールを使用する必要があるかどうかも指定できます。
DocIcon.xml の機能
SharePoint Foundation 展開の各フロントエンド Web サーバーには、DocIcon.xml ファイルがあります。ファイルの場所:
%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\XML\DocIcon.xml
このファイルの目的は、ファイルの種類を以下の項目に関連付けることです。
リストおよび検索結果内でファイルの種類を表すドキュメント アイコン。
(オプション) 表示または編集の目的でこの種類のファイルを開く ActiveX コントロール。
(オプション) リストにアップロードされるファイル用の編集アイテム ("アプリケーション名で編集") としてドロップダウン メニューに表示するテキスト。
DocIcon.xml の設定は、SharePoint Foundation 展開に対してグローバルに適用されるため、すべてのフロントエンド Web サーバーのすべてのサイト定義に影響します。各ファイル名拡張子または ProgId は、1 つの編集コントロール、1 つのアイコン、および 1 つの表示テキスト文字列にのみマップできます。このマッピングは、SharePoint Foundation 展開全体にわたって同じです。マッピング要素を追加することで、追加のファイル名拡張子および ProgId をサポートできます。
注意 |
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DocIcon.xml を編集する場合、すべてのサーバーが同期状態を維持するように、同一の変更を各フロントエンド Web サーバーで加える必要があります。これを行うには、DocIcon.xml への変更をファーム レベルの機能の一部として配付する方法をお勧めします。また、SharePoint Foundation の更新プログラムまたはサービス パックをインストールする場合や、インストールを次の製品バージョンにアップグレードする場合、DocIcon.xml に加えた変更は上書きされる場合があることに注意する必要があります。 |
ファイル形式
DocIcon.xml のスキーマの詳細については、「ドキュメント アイコン スキーマ」を参照してください。通常、このスキーマでは、ファイル名拡張子 ("docx" など) によってマッピングを実行できる方法と、ProgId ("Word.Document" など) によってマッピングを実行できる方法の 2 つの方法が提供されます。
注意
ProgId は、COM オブジェクトのプログラム識別子 (ProgID) をそのクラス識別子 (CLSID) に関連付けるレジストリ エントリです。たとえば、レジストリ キー HKLM\Software\Classes\Word.Document に CLSID という名前のサブキーがあり、値 {F4754C9B-64F5-4B40-8AF4-679732AC0607} が含まれているとします。この場合、キー名 Word.Document は ProgId です。キーには CLSID 値を持つサブキーがあるため、Word.Document を {F4754C9B-64F5-4B40-8AF4-679732AC0607} の簡略的な表記として使用できます。詳細については、「<ProgId> Key (COM) (英語)」を参照してください。
ByProgID 要素には、さまざまなファイルの種類のプログラム識別子をファイル アイコンにマッピングする一連の Mapping 要素が含まれます。また、[編集] 矢印がクリックされたときのドロップダウン メニューに表示する各ファイルの種類のテキストや、特定の種類のドキュメントを開くために使用するコントロールの ProgId が指定されます。次の例は、ByProgID セクションの一部を示しています。
<DocIcons>
<ByProgID>
<Mapping
Key="Excel.Sheet"
Value="ichtmxls.gif"
EditText="Microsoft Office Excel"
OpenControl="SharePoint.OpenDocuments" />
<Mapping
Key="FrontPage.Editor.Document"
Value="ichtmfp.gif"
EditText="Microsoft Office FrontPage"
OpenControl="SharePoint.OpenDocuments" />
...
</ByProgID>
Value 属性で参照する画像は、各フロントエンド Web サーバーの次のパスの IMAGES フォルダーに格納されている必要があります。
%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\IMAGES
OpenControl 属性で参照するコントロールは、SharePoint Foundation 環境にアクセスする各クライアントに展開する必要があります。
ByExtension 要素では、ファイル名拡張子がファイル アイコンにマッピングされます。また、[編集] 矢印がクリックされたときのドロップダウン メニューに表示する各ファイル名拡張子のテキストや、特定のファイル名拡張子を持つドキュメントを開くために使用するコントロールの ProgId が指定されます。次の例は、ByExtension セクションの一部を示しています。
<ByExtension>
<Mapping
Key="asax"
Value="icasax.gif" />
<Mapping
Key="ascx"
Value="icascx.gif" />
<Mapping
Key="asmx"
Value="icasmx.gif" />
...
<Mapping
Key="mpp"
Value="icmpp.gif"
EditText="Microsoft Office Project"
OpenControl="SharePoint.OpenDocuments" />
<Mapping
Key="mps"
Value="icmps.gif" />
<Mapping
Key="mpt"
Value="icmpt.gif"
EditText="Microsoft Office Project"
OpenControl="SharePoint.OpenDocuments" />
...
</ByExtension>
Default 要素では、次の例に示すように、DocIcon.xml で指定されていないファイルの種類に使用される既定のイメージ ファイルを指定します。
<Default>
<Mapping Value="icgen.gif" />
</Default>
</DocIcon
注意
競合を解決するために、ByProgID が ByExtension よりも優先されます。ただし、サイト定義の Onet.xml ファイルで指定されているドキュメント テンプレートは、ByExtension 要素内で指定されているファイルの種類に限り連動します。