コード サンプル: カスタム スコアカード変換
最終更新日: 2011年5月31日
適用対象: SharePoint Server 2010
適用先: PerformancePoint Services for SharePoint Server (Enterprise バージョン)
Microsoft SharePoint Server 2010 の PerformancePoint Services のスコアカード変換サンプルは、PerformancePoint Services SDK Reference Sample (英語) に含まれています。サンプルは、PerformancePoint Services スコアカード ビューの外観、コンテンツ、または機能を変更するカスタム スコアカード変換を作成する方法を示すためのものです。
カスタム拡張機能のテンプレートとしてサンプルを使用することをお勧めします。これは、サンプルが PerformancePoint Services でプログラミングするためのベスト プラクティスを示すためです。サポートされている拡張機能の種類については、「PerformancePoint Services での開発シナリオ」を参照してください。
スコアカード変換のサンプル
サンプルには、以下のスコアカード変換が含まれています。
AddColumnTransform.cs 列リーフ レベルで主要業績評価指標 (KPI) を含むスコアカードに列を動的に追加する PreQuery スコアカード変換を定義します。
FormattingTransform.cs スコアカードの既定のフォントと配色を変更する PreRender スコアカード変換を定義します。
NumberScalingTransform.cs 大きい数に B、M、および K スケーリングを適用する PostQuery スコアカード変換を定義します。
ShowAnnotationDate.cs 注釈が最後に変更されたのは何日前かを示す PreRender スコアカード変換を定義します。
スコアカード変換のサンプルのインストール
スコアカード変換のサンプルをインストールするには、サンプル アセンブリをビルドし、アセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュに登録して、拡張機能を PerformancePoint Services の web.config ファイルに登録する必要があります。これらのタスクを実行するには、PerformancePoint Services を実行しているコンピューターであるアプリケーション サーバーに十分な管理権限が必要です。
注意
完全なサンプルをインストールする方法についての説明は、サンプル ファイルに含まれています。
スコアカード変換のサンプルをインストールするには
スコアカード変換コンポーネントが含まれている PerformancePoint Services SDK Reference Sample (英語) の圧縮 (.zip) ファイルをダウンロードします。
コンピューター上のフォルダーに内容を抽出します。
Visual Studio でサンプルを開きます。
ソリューション エクスプローラーで、参照フォルダーを展開し、すべての不足しているプロジェクト参照を復元します。PerformancePoint Services アセンブリは、グローバル アセンブリ キャッシュのみにインストールされています。開発環境によっては、異なるディレクトリにそれらをコピーする必要があることがあります。グローバル アセンブリ キャッシュから PerformancePoint Services アセンブリをコピーすることの説明については、「開発シナリオで使用される PerformancePoint Services DLL」を参照してください。
サンプルには、以下の PerformancePoint Services と SharePoint Server 2010 アセンブリへの参照が含まれます。
Microsoft.PerformancePoint.Scorecards.Client
Microsoft.PerformancePoint.Scorecards.DataSourceProviders.Standard
Microsoft.PerformancePoint.Scorecards.Server
Microsoft.PerformancePoint.Scorecards.ServerCommon
Microsoft.PerformancePoint.Scorecards.ServerRendering
Microsoft.PerformancePoint.Scorecards.Store
Microsoft.SharePoint
サンプル アセンブリをビルドします。
注意
この手順は、サンプルに含まれる SDKSamples.snk ファイルを使用してアセンブリに署名していることを前提としています。異なる厳密な名前のキー ファイルを使用してアセンブリの公開キー トークンを生成する場合は、この手順 (fa525c8383a44a52) にあるサンプルの公開キー トークンを実際のキーで置換します。
アプリケーション サーバーで、グローバル アセンブリ キャッシュにサンプル アセンブリ (Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples.dll) を追加します。詳細については、「How to: Install an Assembly into the Global Assembly Cache」を参照してください。
アプリケーション サーバーで、既定のパス C:\Program Files\Microsoft Office Servers\14.0\WebServices\PpsMonitoringServer にある PerformancePoint Services web.config ファイルに移動します。
.gif "重要")
重要ベスト プラクティスとして、web.config ファイルを編集する前に、このファイルのコピーを作成してください。
PerformancePoint Services web.config ファイルをメモ帳などのテキスト エディターで開きます。
スコアカード変換のサンプルを登録するには、以下のコードを CustomViewTransforms 要素に貼り付けます。
<add key="AddColumn" value="Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples.ScorecardTransforms.PreQuery.AddColumnTransform, Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=fa525c8383a44a52"/> <add key="NumberScaling" value="Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples.ScorecardTransforms.PostQuery.NumberScalingTransform, Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=fa525c8383a44a52"/> <add key="ShowAnnotationDate" value="Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples.ScorecardTransforms.PreRender.ShowAnnotationDate, Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=fa525c8383a44a52"/> <add key="FormattingTransform" value="Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples.ScorecardTransforms.PreRender.FormattingTransform, Microsoft.PerformancePoint.SDK.Samples, Version=14.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=fa525c8383a44a52"/>web.config ファイルを保存し、閉じます。
環境によっては、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を再起動する必要があることがあります。
スコアカード変換のサンプルは、インストール後に、PerformancePoint ダッシュボード デザイナーで作成して展開したダッシュボード上のスコアカード ビューと戦略マップ レポートに適用されます。ダッシュボード デザイナーの使用方法については、「Office Web サイト」を参照してください。
関連項目
概念
コード サンプル: カスタム レポート、フィルター、および表形式データ ソース オブジェクト