[方法] HTML エディタ フィールド コントロールをカスタマイズする
HTML エディタ フィールド コントロールを使用して、HTML コンテンツを発行ページに挿入することができます。発行用 HTML の列の種類を含むページ テンプレートにも HTML エディタ フィールド コントロールが含まれています。このエディタは、ページのコンテンツに挿入するドキュメントとイメージを選択するための、カスタマイズされたスタイル、制約の編集、再利用可能なコンテンツのサポート、資産の選択の使用などの特殊な機能を備えています。このトピックでは、このコントロールの機能と属性の一部を変更する方法について説明します。
制約
ページ レイアウトのコンテンツ タイプがページ コンテンツ列をサポートする場合、以下のマークアップを使用して、ページ レイアウトにリッチ HTML フィールド コントロールを追加できます。
<PublishingWebControls:RichHtmlField id="ArticleAbstract" FieldName="ArticleAbstract"
AllowExternalUrls="false"
AllowFonts="true"
AllowReusableContent="false"
AllowHeadings="false"
AllowHyperlinks="false"
AllowImages="false"
AllowLists="false"
AllowTables="false"
AllowTextMarkup="false"
AllowHTMLSourceEditing="false"
DisalbeBasicFormattingButtons="false"
runat="server"/>
上記の例では、RichHTMLField は豊富な HTML 編集機能を提供するフィールド コントロールの名前です。AllowFonts や AllowTables などの属性はフィールド上の制限を指定します。
HTML フィールド コントロールではフォント タグを使用できますが、このコントロールでは、現在のサイト コレクション、集中管理されたリストに保存されている再利用可能なコンテンツ、標準 HTML 見出しタグ、ハイパーリンク、イメージ、番号付きまたは記号付きリスト、表、テキスト マークアップなどの外部にある URL を使用できません。
属性 |
説明 |
---|---|
AllowExternalUrls |
現在のサイト コレクションの内部にある URL だけが、リンクまたはイメージを参照するために使用できます。 |
AllowFonts |
フォント タグをコンテンツに含めることができます。 |
AllowReusableContent |
集中管理されたリストに保存されている再利用可能なコンテンツのフラグメントをコンテンツに含めることができます。 |
AllowHeadings |
通常の HTML 見出しタグ (H1、H2 など) をコンテンツに含めることができます。 |
AllowTextMarkup |
太字、斜体、下線付きテキストをコンテンツに含めることができます。 |
AllowImages |
イメージをコンテンツに含めることができます。 |
AllowLists |
番号付きまたは記号付きリストをコンテンツに含めることができます。 |
AllowTables |
<table>、<tr>、<td> などの表関連タグをコンテンツに含めることができます。 |
AllowHyperlinks |
他の URL へのリンクをコンテンツに含めることができます。 |
AllowHtmlSourceEditing |
false に設定すると、HTML エディタは HTML ソース編集モードに切り替えることができなくなります。 |
DisableBasicFormattingButtons |
true に設定すると、最も基本的な書式設定ボタンが無効になります。 |
定義済みの表形式
HTML エディタには定義済みの表形式が用意されていますが、個別のページのスタイルに合わせてカスタマイズできます。各表形式は、個別の表タグのカスケード スタイル シート (CSS) クラスのコレクションで構成されます。最初と最後の行、奇数または偶数の行、最初と最後の列などのスタイルを定義できます。
HTML エディタは、ページ上で参照されたスタイル シートから特定のスタイルを動的に適用し、表の書式設定時にユーザーが利用できるようにします。表の書式設定時に利用できるカスタム スタイルでは、関連するクラス名は PREFIXTableXXX-NNN の形式に従う必要があります。
PREFIX is ms-rte by default, but you can override the default by using the control PrefixStyleSheet property of the RichHTML field control.
XXX は、EvenRow または OddRow などの特定の表セクションです。
NNN は、表のスタイルを識別する名前です。
次の例は、表のスタイル形式に使うクラスの完全なセットを示します。
.ms-rteTable-1 {border-collapse:collapse;border-top:gray 1.5pt;
border-left:gray 1.5pt;border-bottom:gray 1.5pt;
border-right:gray 1.5pt;border-style:solid;}
.ms-rteTableHeaderRow-1 {color:Green;background:yellow;text-align:left}
.ms-rteTableHeaderFirstCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableHeaderLastCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableHeaderOddCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableHeaderEvenCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableOddRow-1 {color:black;background:#FFFFDD;}
.ms-rteTableEvenRow-1 {color:black;background:#FFB4B4;}
.ms-rteTableFirstCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableLastCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableOddCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableEvenCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;}
.ms-rteTableFooterRow-1 {color:blue;font-style:bold;
font-weight:bold;background:white;border-top:solid gray 1.0pt;
border-bottom:solid gray 1.0pt;border-right:solid silver 1.0pt;
border-style:solid;}
.ms-rteTableFooterFirstCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;
border-top:solid gray 1.0pt;text-align:left}
.ms-rteTableFooterLastCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;
border-top:solid gray 1.0pt;text-align:left}
.ms-rteTableFooterOddCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;
text-align:left;border-top:solid gray 1.0pt;}
.ms-rteTableFooterEvenCol-1 {padding:0in 5.4pt 0in 5.4pt;
text-align:left;border-top:solid gray 1.0pt;}
Office SharePoint Server 2007 には、既定の表スタイルが用意されています。ただし、システムが既定の .css ファイルに含まれていない新しいスタイルを検出した場合は、既定のセットが削除され、新しく定義されたスタイルのみが HTML エディタ ダイアログに表示されます。