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手順 2 : カスタム セキュリティ トリマの配置および登録

このウォークスルーでは、Microsoft Visual Studio 2005 を使用して Microsoft Office SharePoint Server 2007 でのエンタープライズ検索 のカスタム セキュリティ トリマを作成、展開、および登録する方法について説明しています。

手順 2 では、カスタム セキュリティ トリマの展開および登録方法について説明します。以下のタスクが含まれます。

  • カスタム セキュリティ トリマ DLL を展開する

  • セキュリティ トリマ用のクロール ルールを作成し、共有サービス プロバイダ (SSP) 用のカスタム セキュリティ トリマを Office SharePoint Server 2007 に登録する

カスタム セキュリティ トリマ DLL を展開する

CustomSecurityTrimmer.dll は、登録する前に、グローバル アセンブリ キャッシュにインストールする必要があります。これを行う方法は複数あります。詳細については、「How to: Install an Assembly into the Global Assembly Cache」を参照してください。

次の手順は、gacutil.exe コマンド ライン ユーティリティを使用して、DLL をグローバル アセンブリ キャッシュにインストールする方法を説明しています。このユーティリティは Microsoft .NET Framework SDK に含まれています。詳細については、「Global Assembly Cache Tool (Gacutil.exe)」と「.NET Framework Tools」を参照してください。

カスタム セキュリティ トリマ DLL をグローバル アセンブリ キャッシュに展開するには

  1. [スタート] をクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft .NET Framework SDK v2.0] の順にポイントし、[ SDK Command Prompt] をクリックします。

  2. SDK コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    gacutil /i /f <Path to Assembly>\CustomSecurityTrimmer.dll

  3. <Path to Assembly> を、使用する DLL のパスに置き換えます。

    CustomSecurityTrimmer.dll がグローバル アセンブリ キャッシュに既にインストールされており、そのバージョンを新しいバージョンに置き換える場合は、次のように /f オプションと /i オプションを使用します。

    gacutil /i <Path to Assembly>\CustomSecurityTrimmer.dll /f

クロール ルールの作成とカスタム セキュリティ トリマの登録

カスタム セキュリティ トリマを登録する準備が整ったら、そのカスタム セキュリティ トリマを適用するコンテンツ用のクロール ルールを作成する必要があります。

クロール ルールを作成するには

  1. SharePoint 3.0 Central Administration を開き、[アプリケーション構成の管理] ページに移動します。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページの [Office SharePoint Services Shared Services] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. SSP の管理サイトを開くには、検索サービス用の SSP の名前をクリックします。

  4. [検索] セクションで、[検索設定の構成] ページを開くには、[検索の設定] をクリックします。

  5. [クロール ルールの管理] ページを開くには、[クロール ルール] をクリックします。

  6. [新しいクロール ルール] をクリックし、[ パス] に「file://FileServer1/*」と入力します。

  7. [クロールの構成] で、[このパスにあるアイテムをすべて含める] をクリックし、[ OK] をクリックしてクロール ルールを作成します。

カスタム セキュリティ トリマを登録するには、stsadm ユーティリティを使用します。次の手順は、ID を 1 (SharedServices1 SSP) に設定し、FileServer1 という名前のサーバーのファイル共有に置かれたコンテンツに適用するように、カスタム セキュリティ トリマを登録する方法を示しています。

注意

このサンプルでは、セキュリティ トリマの構成プロパティを指定しません。構成プロパティの使用例については、「手順 3 (省略可能): 確認済みクロール URL 数の構成可能限度を指定します。」を参照してください。

カスタム セキュリティ トリマを登録するには

  1. Windows Explorer で、パス <Local_Drive>:\WINDOWS\assembly の CustomSecurityTrimmerSample.dll を見つけます。

  2. ファイルを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [プロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、トークンを選択してコピーします。

  4. コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    stsadm -o registersecuritytrimmer -ssp SharedServices1 -id 1 -typeName "CustomSecurityTrimmerSample.clsCustomSecurityTrimmer, CustomSecurityTrimmerSample, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=<token>" -rulepath file://FileServer1/*
    
  5. コマンドの <token> を、CustomSecurityTrimmerSample.dll ファイルの公開キー トークンに置き換えます。

セキュリティ トリマを登録した後、影響を受けるコンテンツ ソースを再作成し、そのコンテンツ ソースのフル スクロールを開始する必要があります。

コンテンツ ソースを再作成するには

  1. SharePoint 3.0 Central Administration を開き、[アプリケーション構成の管理] ページに移動します。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページの [Office SharePoint Services Shared Services] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. SSP の管理サイトを開くには、検索サービス用の SSP の名前をクリックします。

  4. [検索] セクションで、[検索設定の構成] ページを開くには、[検索の設定] をクリックします。

  5. [コンテンツ ソースの管理] ページを開くには、[コンテンツ ソースとクロールのスケジュール] をクリックします。

  6. セキュリティ トリマのクロール ルールの影響を受けるコンテンツを表すコンテンツ ソースで、[編集] の下向き矢印をクリックします。メニューから [削除] を選択します。

  7. コンテンツ ソースの削除を確認するには、[OK] をクリックします。

  8. [コンテンツ ソースの追加] をクリックし、[名前] にコンテンツ ソース名を入力します。

  9. [コンテンツ ソースの種類] で、[ファイル共有] を選択します。

  10. [開始アドレス] に「file://FileServer1/*」と入力します。

  11. [このコンテンツ ソースのフル クロールを開始] をクリックし、[OK] をクリックしてコンテンツ ソースを追加します。

  12. Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) をリセットします。コマンド プロンプトで、「iisreset」と入力します。

See Also

参照

Microsoft.Office.Server.Search.Query.ISecurityTrimmer

概念

エンタープライズ検索結果のカスタム セキュリティ トリミングの概要

[ウォークスルー] 検索結果にカスタム セキュリティ トリマを使用する

手順 1: カスタム セキュリティ トリマを作成する

手順 3 (省略可能): 確認済みクロール URL 数の構成可能限度を指定します。