サードパーティ製コラボレーション プログラムと Communicator との統合
トピックの最終更新日: 2009-03-31
Live Meeting 2007 で使用されているのと同じレジストリ設定を追加することで、Communicator 2007 R2 を任意のサードパーティ製オンライン コラボレーション プログラムと統合できます。
ここで説明する統合の手順は、Live Meeting 2007 で使用される手順です。したがって、手順の一部は他のオンライン コラボレーション プログラムには該当しない場合があります。
Communicator 2007 R2 は、社内サーバー、インターネット ベースのサーバー、または両方でホストするデータ会議セッションを開始するために使用できます。コラボレーションまたはデータ会議のセッションは、連絡先リストから起動したり、既存のインスタント メッセージング、音声、またはビデオのセッションから起動することができます。Communicator はプログラムを開始するための手段としてのみ動作します。Communicator 2007 R2 の会話がまだ存在している場合、オンライン コラボレーション セッションの開始後も引き続きアクティブになります。
次のセクションでは、Communicator 2007 R2 をインターネット ベースおよびサーバー ベースのコラボレーション プログラムと統合する方法について説明します。
インターネット ベースのコラボレーション プログラムと Communicator 2007 R2 との統合
一般に、サードパーティ製コラボレーション プログラムの統合手順は次のようになります。
- 次の表に示すように、プログラムに関する情報をレジストリに追加します。
- 開催者が Communicator にサインインし、データ共有およびコラボレーションの連絡先を選択します。または、開催者が既に会話に参加している場合、データ会議を追加することを決定します。
- Communicator 2007 R2 でレジストリが読み込まれ、コラボレーション プログラムが起動し、カスタム SIP メッセージ (appINVITE) が選択した参加者に送信されます。
- 参加者が招待を受け入れ、コラボレーション プログラムが各自のコンピュータ上で起動します。Communicator 2007 R2 では、どのコラボレーション プログラムを使用するかを判別するためにレジストリを使用します。そのプログラムは、appINVITE メッセージに含まれるパラメータを使用して起動されます。
次の表に、インターネット ベースのコラボレーション プログラムを Communicator 2007 R2 と統合する場合に必要となるレジストリ エントリを示します。
インターネット ベースのコラボレーション プログラム用のレジストリ エントリ (HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\<アプリケーションの GUID>)
名前 | 種類 | データ |
---|---|---|
名前 |
REG_SZ |
Communicator 2007 R2 メニューのプログラム名。 |
SmallIcon |
REG_SZ |
16 ピクセル x 16 ピクセルのアイコン (BMP または PNG) へのパス。 |
LargeIcon |
REG_SZ |
28 ピクセル x 28 ピクセルのアイコン (BMP または PNG) へのパス。 |
Path |
REG_SZ |
オンライン コラボレーション プログラムを起動するための参加者のパス。 |
OriginatorPath |
REG_SZ |
オンライン コラボレーション プログラムを起動するための開催者のパス。このパスには、Parameters サブキーに定義されている、1 つ以上のカスタム パラメータを含めることができます。たとえば、次のようにします。 |
SessionType |
DWORD |
0 = ローカル セッション。アプリケーションはローカル コンピュータ上で起動します。 1 = 2 者間セッション (既定値)。Communicator 2007 R2 は、アプリケーションをローカルで起動し、デスクトップ メッセージを他のユーザーに送信します。相手のユーザーがメッセージをクリックすると、指定されたアプリケーションがそのコンピュータ上で開始されます。 2 = 複数ユーザー間セッション。Communicator 2007 R2 は、アプリケーションをローカルで起動し、デスクトップ通知を他のユーザーに送信します。このとき、指定されたアプリケーションを各自のコンピュータ上で起動するためのメッセージが表示されます。 |
LiveServerIntegration |
DWORD |
0 またはなし = アプリケーション自体に会議機能があり、Office Communications Server 2007 R2 (既定) が必要ない。 1 = 社内サーバーと統合する。 |
ApplicationType |
DWORD |
1 = アプリケーションの種類をプロトコルに設定する。その他の値は、この場合には適用されません。値が指定されない場合、ApplicationType の既定値は 0 (実行可能ファイル) になります。 |
ExensibleMenu |
REG_SZ |
このコマンドを表示するメニューの一覧。セミコロンで区切ります。有効な値は次のとおりです。
ExtensibleMenu が定義されていない場合、MainWindowRightClick および ConversationWindowContextual の既定値が使用されます。 |
ButtonPriority |
DWORD |
0 = アプリケーションはボタンに表示される (既定)。 |
インターネット ベースのコラボレーション プログラム用のレジストリ エントリ (HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\Parameters<アプリケーションの GUID>)
名前 | 種類 | データ |
---|---|---|
Param1 |
REG_SZ |
トークン化された形式 ( |
Param2 |
REG_SZ |
Param1 を参照。 |
Param3 |
REG_SZ |
Param1 を参照。 |
次の例のレジストリ設定では、ADatum Collaboration Client を Communicator 2007 R2 と統合します。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Communicator\SessionManager]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\{C3F6E17A-855F-44a0-B90D-C0B92D38E5F1}]
"Path"="https://meetingservice.adatum.com/cc/%param1%/meet/%param2%"
"OriginatorPath"="https://meetserv.adatum.com/cc/%param1%/join?id=%param2%&role=present&pw=%param3%"
"SessionType"=dword:00000002
"ApplicationType"=dword:00000001
"LiveServerIntegration"=dword:00000000
"Name"="ADatum Online Collaboration Service"
"Extensiblemenu"="MainWindowActions;MainWindowRightClick;ConversationWindowActions;ConversationWindowContextual;ConversationWindowRightClick"
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager]
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps]
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\Parameters]
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\Parameters\{C3F6E17A-855F-44a0-B90D-C0B92D38E5F1}]
"Param1"="meetserv"
"Param2"="admin"
"Param3"="abcdefg123"
サーバー ベースのコラボレーション プログラムと Communicator 2007 R2 との統合
サーバー ベースのコラボレーション プログラムを Communicator 2007 R2 から起動するためのコマンドを追加する設定は、既に説明した「インターネット ベースのコラボレーション プログラムと Communicator 2007 R2 との統合」の設定と類似しています。ただし、OriginatorPath は必須ではなく、次の表に示すとおり、一部の値が変わります。
サーバー ベースのコラボレーション プログラム用のレジストリ エントリ (HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\<アプリケーションの GUID>)
名前 | 種類 | データ |
---|---|---|
名前 |
REG_SZ |
メニューに表示されるアプリケーション名。 |
ApplicationType |
DWORD |
値 = 1 アプリケーションの種類をプロトコルに設定する。その他の値は、この場合には適用されません。値が指定されない場合、ApplicationType の既定値は 0 (実行可能ファイル) になります。 |
Path |
REG_SZ |
コラボレーション プログラムの実行に使用するプロトコル。Live Meeting 2007 の場合、Path の値は |
SessionType |
DWORD |
0 = ローカル セッション。アプリケーションはローカル コンピュータ上で起動します。 1 = 2 者間セッション (既定値)。Communicator 2007 R2 は、アプリケーションをローカルで起動し、デスクトップ通知を他のユーザーに送信します。相手のユーザーが通知をクリックすると、指定されたアプリケーションがそのコンピュータ上で開始されます。 2 = 複数ユーザー間セッション。Communicator 2007 R2 は、アプリケーションをローカルで起動し、デスクトップ通知を他のユーザーに送信します。このとき、指定されたアプリケーションを各自のコンピュータ上で起動するためのメッセージが表示されます。 |
LiveServerIntegration |
DWORD |
1 = 社内サーバーでホストする。 |
MCUType |
REG_SZ |
DATA = サーバーの種類。 |
ExtensibleMenu |
REG_SZ |
このコマンドを表示するメニューの一覧。セミコロンで区切ります。有効な値は次のとおりです。
ExtensibleMenu が定義されていない場合、MainWindowRightClick および ConversationWindowContextual の既定値が使用されます。 |
次の例では、ADatum Collaboration Client を Communicator 2007 R2 から起動するコマンドを追加します。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Communicator\SessionManager]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps]
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Communicator\SessionManager\Apps\{27877e66-615c-4582-ab88-0cb2ca05d951}]
"Path"="meet:%conf-uri%"
"SessionType"=dword:00000002
"LiveServerIntegration"=dword:00000001
"ApplicationType"=dword:00000001
"Name"="ADatum Collaboration Client"
"MCUType"="Data"
"Extensiblemenu"="MainWindowActions;MainWindowRightClick;ConversationWindowActions;ConversationWindowContextual;ConversationWindowRightClick"