Communicator 2007 R2 の通話シナリオ
トピックの最終更新日: 2009-03-27
Office Communications Server 2007 R2 は、既存のテレフォニー インフラストラクチャと組み合わせて使用できます。Office Communications Server 2007 R2 では、公衆交換電話網 (PSTN) を使用した通話の発着信だけでなく、企業の構内交換機 (PBX) システムとの統合が可能です。
また、Office Communications Server 2007 R2 では、VoIP とオープンな標準技術を組み合わせることにより、電話を統合コミュニケーション戦略のメニューの一部として使用できるようになります。これにより、Office Communications Server 2007 R2 がサポートする VoIP 標準と、従来の標準を使用する実装の橋渡しとなる統合機能が拡張されます。
この統合で中心となるのが、Office Communications Server 2007 R2 における仲介サーバーの役割です。仲介サーバーを使用することで、インターフェイスが単一となり、オープンな標準技術である SIP によって信号の相互運用性を実現できます。仲介サーバーは、サードパーティの IP-PBX システムや SIP/PSTN ゲートウェイから通話を受け取り、Office Communications Server 2007 R2 との通話設定およびメディアの基盤である適応性の高いコーデック、リモート ユーザー、およびセキュリティのモデルを使用して、その通話をネットワークへ移動します。
Office Communications Server 2007 R2 の主な通話シナリオは、次の 2 つの構成に分けられます。
- スタンドアロン 組織のユーザーは、従来の電話を Office Communicator 2007 R2 または Office Communications Server 2007 の IP 電話に置き換えます。この方法では、Office Communications Server 2007 R2 を使用するよう構成されているユーザーは、Office Communicator 2007 R2 を使用して電話の発信および着信を行い、PBX を使用するよう構成されているユーザーは、PBX を使用して電話の発信および着信を行います。各グループは、拡張機能によるダイヤル機能を含め、これまでどおり円滑に通話を行うことができます。このシナリオは、頻繁に移動する従業員に対して特に有効です。スタンドアロン シナリオは、SIP/PSTN ゲートウェイを使用するか、PBX に直接 SIP 接続することによって実装できます。
- 共存 着信通話が、PBX 電話と、ユーザーがログインした Office Communicator 2007 R2 エンドポイントとの間で振り分けられます。ユーザーのデスクトップには、PBX 電話と Office Communicator 2007 R2 が共存します。共存シナリオは、デュアル分岐と呼ばれる仕様に準拠することによって実装され、リモート通話コントロール (RCC) を使用するかどうかにかかわらず展開できます。
ここでは、次に示す 3 つの通話シナリオについて説明します。