グローバル ワークフローのインポートとエクスポート [witadmin]
グローバル ワークフローを使用することにより、複数のチーム プロジェクトとさまざまな種類の作業項目が共有する作業項目フィールドおよびグローバル リストの定義と更新に必要な作業を最小限に抑えることができます。 グローバル ワークフローを使用して、フィールドおよびグローバル リストの定義と更新を行うことができます。 次の witadmin コマンド ライン ツールのコマンドを使用して、チーム プロジェクト コレクションまたはチーム プロジェクトのグローバル ワークフローを管理できます。
exportglobalworkflow: グローバル ワークフローを XML ファイルまたはコマンド プロンプト ウィンドウにエクスポートします。
importglobalworkflow: グローバル ワークフローを XML ファイルからインポートします。
witadmin コマンド ライン ツールは、オンプレミスの TFS に対して実行される場合にのみ機能します。 このツールを実行するには、Visual Studio またはチーム エクスプローラーがインストールされている環境でコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のように入力します。
cd %programfiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\IDE
32 ビット版の Windows で、%programfiles(x86)% を %programfiles% に置き換えます。
グローバル ワークフローの詳細については、「グローバル ワークフローのカスタマイズ」を参照してください。
必要条件
グローバル ワークフローをエクスポートするには、チーム プロジェクトまたはチーム プロジェクト コレクションの有効なユーザーであることが必要です。
グローバル ワークフローをチーム プロジェクトにインポートする場合は、[Team Foundation 管理者]、[プロジェクト コレクション管理者]、または [プロジェクト管理者] のセキュリティ グループのメンバーである必要があります。
グローバル ワークフローをチーム プロジェクト コレクションにインポートする場合は、[Team Foundation 管理者] または [プロジェクト コレクション管理者] のメンバーである必要があります。
「Team Foundation Server のアクセス許可の参照」を参照してください。
注意
管理者のアクセス許可を使ってログオンしている場合でも、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] ショートカット メニューを開いて、[管理者として実行] をクリックします。詳細については、Microsoft Web サイトの次のページを参照してください: ユーザー アカウント制御.
witadmin exportglobalworkflow /collection:CollectionURL [/p:ProjectName] [/f:FileName] [/e:Encoding] [/exportgloballists]
witadmin importglobalworkflow /collection:CollectionURL [/p:ProjectName] /f:FileName [/e:Encoding] [/v]
パラメーター
パラメーター |
説明 |
---|---|
/collection:CollectionURL |
コレクションの URI を指定します。 URI は次の形式で指定する必要があります。http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName 仮想ディレクトリを指定しない場合は、次の形式の URI を使用する必要があります。 http://ServerName:Port/CollectionName |
/p:ProjectName |
省略可能です。 グローバル ワークフローがエクスポートまたはインポートされるチーム プロジェクト。 このチーム プロジェクトは、/collection パラメーターを使用して指定されたコレクションで定義されている必要があります。 チーム プロジェクトを指定しない場合、コレクションのグローバル ワークフローがインポートまたはエクスポートされます。 |
/f:FileName |
エクスポートまたはインポートするグローバル ワークフローの XML 定義ファイルのパスと名前。 注意 クライアント コンピューターが Windows Vista を実行している場合、特定のフォルダーへのアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可がない場所にグローバル リストをエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista または Windows 7 のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」の各ページを参照してください。このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。 |
/e:Encoding |
省略可能です。 .NET Framework 2.0 のエンコーディング形式の名前。 XML データをエクスポートまたはインポートするときに、指定したエンコーディングを使用します。 たとえば、/e utf-7 は Unicode (UTF-7) エンコーディングを指定します。 このパラメーターを省略すると、witadmin はエンコーディングの検出を試みます。検出に失敗した場合、UTF-8 を使用します。 |
/v |
省略可能です。 グローバル ワークフローを定義する XML の検証だけを行い、定義ファイルはインポートしません。 |
/exportgloballists |
省略可能です。 グローバル ワークフローで参照されるグローバル リストの定義をエクスポートします。 グローバル リストの定義は、グローバル ワークフローの XML 定義に埋め込まれます。 このパラメーターを指定しない場合、グローバル リストの定義は省略されます。 |
/? または help |
コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。 |
解説
グローバル ワークフローによって作業項目フィールドをインポートすることにより、作業項目フィールドを定義できます。 ただし、グローバル ワークフローを使用して既存のフィールドのプロパティを変更することはできません。 FIELDS 要素を含んでいないグローバル ワークフローをインポートする場合、それまでにインポートされたグローバル ワークフローのすべての規則が削除されます。 フィールドの定義は影響を受けません。
例
特に指定されていない場合、それぞれの例に適用される値は次のとおりです。
コレクションの URI: http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection
チーム プロジェクト: Contoso
サーバーの Web サイトのポート番号: 8080
チーム プロジェクトのグローバル ワークフロー定義のエクスポート
次の例では、チーム プロジェクトのグローバル ワークフローをエクスポートします。
witadmin exportglobalworkflow /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:Contoso /f:C:myGlobalWorkflow.xml
チーム プロジェクトへのグローバル ワークフロー定義のインポート
次の例では、グローバル ワークフローを Contoso チーム プロジェクトにインポートします。
witadmin importglobalworkflow /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:Contoso /f:C:collectionGlobalWorkflow.xml
コレクションへのグローバル ワークフロー定義のインポート
次の例では、グローバル ワークフローをコレクションにインポートします。
witadmin importglobalworkflow /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /f:C:collectionGlobalWorkflow.xml