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手動減価償却について

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

固定資産の減価償却プロファイルを設定し、[減価償却プロファイル] フォームの [方法] フィールドで [手動] を選択すると、この減価償却プロファイルに割り当てられる固定資産の減価償却は、暦年内の期間ごとに入力した比率によって決定されることになります。

比率を設定した期間は、[減価償却プロファイル] フォームの [一般] クイックタブにある [期間の頻度] フィールドの選択に従って転記されます。選択できる転記期間は次のとおりです。

  • 年 1 回

  • 月 1 回

  • 四半期に 1 回

  • 半期に 1 回

  • 毎日

転記期間を選択したら、[手動のスケジュール] をクリックし、転記期間ごとに比率を設定します。

手動のスケジュールと転記期間の組み合わせによって、このトピックの後半にある例が示すように、減価償却額が定義されます。手動減価償却は、常に取得価格の比率として計算されます。

手動減価償却によって、減価償却期間に入力した割合は、合計で 100 になる必要はありません。[減価償却簿] フォームで、特別な (おそらく税金) 目的のための非期間原価焼却などの、特別な減価償却プロファイルを定義するためにしばしば使用される、柔軟な減価償却方法です。

注意

(ITA) イタリアに基本住所がある法人の場合は、資産は毎月減価償却し、[手動] 減価償却方法を使用して完全に償却する必要があります。

取得価格: 11,000.00

予定仕損価格: 1,000.00

次の表は、[固定資産減価償却プロファイル スケジュール] フォームで設定する間隔と割合を示します。

間隔数

割合 (%)

1

10.00

2

50.00

3

8.00

各期間の減価償却は次のように計算されます。

年次減価償却額の計算

期間の終了時の正味簿価額

期間 1

(11,000 -1,000) * 10% = 1,000

10,000 (11,000 - 1,000)

期間 2

(11,000 -1,000) * 50% = 5,000

5,000 (10,000 - 5,000)

期間 3

(11,000 -1,000) * 8% = 800

4,200 (5,000 - 800)

[期間の頻度] フィールドで [月 1 回] を選択した場合は、手動のスケジュールで 12 の期間を設定することになります。最初の 2 間隔の減価償却量は次のような場合があります。

1 月

(11,000 -1,000) * 10% = 1,000

2 月

(11,000 -1,000) * 50% = 5,000

[半期に 1 回] を選択した場合は、手動のスケジュールで 2 つの期間を設定することになります。減価償却量は、次のような場合があります。

6 月 30 日

(11,000 -1,000) * 10% = 1,000

12 月 31 日

(11,000 -1,000) * 50% = 5,000

全期間の割合の合計は 100 にする必要はありません。ただし、[固定資産減価償却プロファイル スケジュール] フォームの [累計比率] フィールドの値が 100 でない場合、メッセージが表示されます。

参照

価値モデルの設定 (フォーム)

固定資産減価償却プロファイル スケジュール (フォーム)

減価償却プロファイルの設定

一括減価償却トランザクションの入力