フォーミュラについて
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
式は必須の構成要素および式品目の決定済みの数量を生産するのに必要な数量で構成されます。実行するタスクによって、[在庫および倉庫管理] または [製品情報管理] から式機能にアクセスできます。
式と式明細行
[プロセス製造生産および物流] では、式は 1 つ以上の式明細行で構成されます。この明細行は、式を構成する材料または品目です。式明細行に BOM 品目、式品目、CW品目、購買品目、連産品、副産物が含まれる場合があります。多くの品目が複数の製品で使用されるので、1 つの品目が複数の式で使用されることがあります。
式の例では、チョコ チップ クッキーの式である場合があります。この式の材料は、小麦粉、砂糖、卵、バター、チョコ チップなどの複数の明細行を使用します。チョコ チップ クッキーの式には他の式で使用される材料が含まれます。たとえば、チョコ チップ クッキーを作る場合、少量の残りものがある可能性があり、一部のクッキーが焼かれたか焼いている途中の可能性があります。これらの品目は、生産の工程で連産品または副産物として設定できます。
フォーミュラ バージョン
新しい式を作成するには、固有の特性を持つ式明細行品目を追加する前に、式バージョンを作成する必要があります。どのフォーミュラにも 1 つ以上のバージョンが必要です。式バージョンの [承認済] ボタンは、バージョン レコードが正常に保存された後にのみ使用できるようになります。各式のバージョン レコードは、1 つ以上の連産品および副産物に関係づけられ、こられは完成製品の生産時に生産されるかもしれません。多くの製品は、異なるバッチ サイズ、複数の、または別の歩留りを使用した、同じ構成要素で作成できます。必要な数だけ式のバージョンを作成できます。
複数の有効な式バージョンを管理するには、有効日の範囲を使用するかまたは数量フィールドから使用します。複数の有効な式バージョンを持つことができるのは、期間および開始数量が重複しない場合だけです。
式および式バージョンの承認および有効化
式および式バージョンは、計画および生産で使用する前に、事前に承認されている必要があります。通常式は使用前に有効化されますが、承認済みでも有効でない式バージョンを生産中に選択できます。
式または式バージョンを保護するために、[編集を防止] および [承認の削除を防止] のパラメーターを [生産管理パラメーター] フォームで設定できます。
[編集を防止] を選択し、式を承認する場合は、式明細行のフィールドは削除または編集できません。ただし、式の承認を削除すると、式明細行を削除および変更できます。新しい式と新しい式バージョンを作成できます。
[承認の削除を防止] を選択した場合、承認済み式または式バージョンの承認を削除できません。ただし、新しい式と新しい式バージョンを作成すると、式バージョンの有効化を削除できます。
電子署名機能を使用して、さらに高度な管理を追加できます。式の承認で電子署名をユーザーに要求するよう設定されている場合、式の有効化時に [署名] フォームが表示されます。変更を確定するには、電子署名を行う権限が付与されて、証明書が正しく承認される必要があります。署名が承認されない場合は、承認または承認の削除が拒否され、適用しようとした変更は元の状態に戻されます。
スケーラブルな機能を使用
スケーラブルな機能は、式のすべての品目のコンポーネントが [変動消費] に設定されている場合にのみ使用できます。これは [固定消費] または [ステップの消費] では使用できません。スケーラブルな機能を使用すると、式の構成要素を変更すると、選択した他の材料の数量が調整されます。式サイズも調整されます。同様に、式サイズを変更すると、スケーラブルなすべての材料の数量が変更されます。この機能は、特に式の作成と管理用で、材料の数量がバッチ オーダーで増加または減少されるかは示しません。
ステップ消費の使用
ステップ消費では、構成材料の [フォーミュラ明細行] タブに数量を入力する必要がありません。その代わり、ステップ消費は [シリーズの開始] と [数量] を持つように構成されます。バッチ オーダーの数量に基づいて、この数量を満足する一連のレコードごとのステップ消費からの情報が選択されます。これは、消費係数がバッチ オーダーのサイズに対して直線的でない場合、および特定の数量の閾値が満足されない時に条件のみを高める場合に便利です。新しいしきのこの機能を有効にするには、利用できる構成材料の [消費計算グループ] の下の式設定を [標準] から [ステップ] に変更します。[式明細行] フォームの [設定] タブでこの消費方法を指定します。