方法: ソース ファイルを使用してコードを共有する
ここでは、ソース ファイルを使用して中間層と WCF RIA サービス アプリケーションのプレゼンテーション層との間でコード (機能) を共有する方法について説明します。中間層でソース ファイルを変更してアプリケーションをリビルドすると、更新されたコードがクライアント プロジェクトで自動的に同期されます。コードがドメイン サービスまたはエンティティ クラスに属していない場合はそのコードを共有ソース ファイルに配置して、コードがクライアント コード生成処理を実行しないようにします。
ソース ファイルは、共有の名前付け規則を使用するかファイル リンクを介して共有することができます。ここでは、この 2 つの方法を使用してソース ファイルを共有する方法について説明します。両方の方法のメリットとデメリットの詳細については、「共有コード」を参照してください。
ここでは、RIA サービス ソリューションが作成済みであることを前提としています。この操作を実行する手順の詳細については、「チュートリアル: RIA Services ソリューションの作成」を参照してください。
共有の名前付け規則を使用してソース ファイルを共有するには
中間層プロジェクトのソリューション エクスプローラーで、共有コード ファイルを含めるディレクトリ構造を作成します。
ディレクトリ構造は、クライアント プロジェクトの Generated_Code フォルダーの下に再作成されます。
C# または Visual Basic のコード ファイルをディレクトリ構造に追加します。
ファイルは、中間層プロジェクトのディレクトリ構造内であれば、どこにでも作成できます。
プロジェクトの言語に応じて、共有の名前付け規則 (
*.shared.cs
または*.shared.vb
) を使用してクラスに名前を付けます。たとえば、
ExampleCode.shared.cs
またはExampleCode.shared.vb
のようにします。コードを共有コード ファイルに追加します。
ソリューションをビルドします (Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します)。
クライアント プロジェクトで、Generated_Code フォルダーを開き、コード ファイルがコピーされていることを確認します。
ソリューション エクスプローラーの上部で、クライアント プロジェクトの [すべてのファイルを表示] をクリックして、Generated_Code フォルダーを表示することが必要な場合もあります。
コード ファイルを開き、コンパイル時にコードが変更されていないことを確認します。
ファイル リンクを使用してソース ファイルを共有するには
中間層プロジェクトで、新しいコード ファイルを追加します。
作成したコード ファイルにコードを追加します。
プレゼンテーション層プロジェクトで、プロジェクトを右クリックし、[追加] をポイントして、[既存の項目] をクリックします。
中間層プロジェクトに追加したコード ファイルを選択します。
[追加] ボタンの下矢印をクリックし、[リンクとして追加] をクリックします。
プロジェクトをコンパイルすると、ファイルがクライアント プロジェクトにコピーされていないことがわかります。代わりに、参照がファイルに追加されています。