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チュートリアル: Silverlight ビジネス アプリケーション テンプレートの使用

  • [アーティクル]

このチュートリアルでは、Silverlight ビジネス アプリケーション テンプレートを使用して WCF RIA サービス ソリューションを作成する方法について説明します。アプリケーションの作成方法と、追加の作業をほとんど行わずにテンプレートによって使用可能になるいくつかの機能の使用方法を紹介します。また、既定の認証モードであるフォーム認証から Windows 認証に切り替える方法についても紹介します。

Silverlight ビジネス アプリケーション テンプレートを使用すると、ユーザーのログインや新規ユーザーの登録を行うためのコントロールなど、通常ビジネス アプリケーションに必要とするさまざまな機能が自動的に含まれるプロジェクトが作成されます。また、テンプレートによって作成されたプロジェクトは、Silverlight ナビゲーションを使用するようにも設定されます。つまり、追加機能のために新しい Silverlight ページを簡単に追加できます。

既定では、Silverlight ビジネス アプリケーション テンプレートによって認証、ロール、およびプロファイルが有効になります。テンプレートで使用される既定の認証モードはフォーム認証ですが、2 つの構成値を変更するだけで、認証モードを Windows 認証に変更できます。この変更を行う手順を次に示します。

RIA サービス アプリケーションでサポートされている認証、ロール、およびプロファイルにサービスを使用する方法の詳細については、「認証、ロール、およびプロファイル」の各トピックを参照してください。

前提条件

このチュートリアル、および WCF RIA サービス のドキュメントで紹介されている他のチュートリアルでは、WCF RIA サービス および WCF RIA サービス Toolkit に加え、Visual Studio 2010 や Silverlight の開発者向けランタイムと SDK など、前提条件となっているいくつかのプログラムが適切にインストールおよび構成されている必要があります。また、SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services をインストールして構成し、AdventureWorks OLTP と LT データベースをインストールすることも必要です。

これらの各前提条件を満たしているかどうかを確認するための詳細な手順については、「WCF RIA Services の前提条件」ノード内のトピックを参照してください。このチュートリアルを進める前に、トピックに記載されている手順に従って、この RIA サービス チュートリアルを実行するときに発生する問題をできるだけ最小限に抑えるようにします。

ソリューションを作成するには

  1. Visual Studio 2010 で、[ファイル]、[新規作成]、[プロジェクト] の順に選択します。

    [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. プロジェクトの種類に [Silverlight] を選択します。

  3. テンプレートに [Silverlight ビジネス アプリケーション] を選択し、アプリケーションに ExampleBusinessApplication という名前を付けます。

    RIA_ServicesCreateBizApp

  4. [OK] をクリックします。

    作成されたプロジェクトの構造を確認します。Silverlight クライアント プロジェクトでは、Views フォルダーに Silverlight ページが含まれます。これらのページでは、ユーザーにログインしたり、新しいユーザーを登録したりできます。

  5. ソリューション エクスプローラーで、Silverlight クライアント プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    プロジェクト デザイナーの [Silverlight] タブが表示されます。タブの一番下で、クライアント プロジェクトとサーバー プロジェクトの間に RIA サービス リンクが存在することがわかります。

  6. アプリケーションをビルドして実行します (F5 キーを押します)。

    アプリケーションのホーム ページがブラウザーに表示されます。

    ビジネス アプリケーション ホーム ページ

  7. [ログイン] リンクをクリックします。

    [ログイン] ダイアログ ボックスが表示されます。

    [ログイン] ダイアログ ボックス

  8. [今すぐ登録] リンクをクリックします。

    [登録] ダイアログ ボックスが表示されます。

    [登録] ダイアログ ボックス

  9. 新しいユーザーを登録するための値を追加します。

    RIA_RegisterUser

  10. [OK] をクリックすると、新しいユーザーが作成されます。

    これで登録したユーザーとしてログインしていることを確認します。

  11. ブラウザーを閉じます。

Windows 認証を使用するには

  1. サーバー プロジェクトで Web.config ファイルを開きます。

  2. 認証要素で、mode プロパティを Windows に設定し、forms 要素を削除します。

    <authentication mode="Windows">
</authentication>

  3. クライアント プロジェクトで、App.xaml ファイルの分離コード ファイル (App.xaml.cs または App.xaml.vb) を開きます。

  4. コンス トラクターで、Authentication プロパティを WindowsAuthentication に設定する行のコメントを解除し、プロパティを FormsAuthentication に設定する行をコメント化します。

    Public Sub New()
    InitializeComponent()

    Dim webContext As New WebContext()
    'webContext.Authentication = New FormsAuthentication()
    webContext.Authentication = New WindowsAuthentication()
    Me.ApplicationLifetimeObjects.Add(webContext)
End Sub

    public App()
{
    InitializeComponent();

    WebContext webContext = new WebContext();
    //webContext.Authentication = new FormsAuthentication();
    webContext.Authentication = new WindowsAuthentication();
    this.ApplicationLifetimeObjects.Add(webContext);
}

  5. アプリケーションをビルドして実行します (F5 キーを押します)。

    これで Windows アカウントでログインしていることを確認します。Silverlight ビジネス アプリケーションでは、Windows 認証のユーザーの読み込みを試みるコードが Application_Startup メソッドに含まれます。

参照

処理手順

チュートリアル: Silverlight ビジネス アプリケーションにおけるデータ表示
チュートリアル: Silverlight ビジネス アプリケーションにおける関連データの表示