次の方法で共有


仮想ディレクトリのセットアップ手順

Windows Communication Foundation (WCF) サンプルは、servicemodelsamples という共通の仮想ディレクトリの共有を想定しています。この仮想ディレクトリは %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples フォルダーにマップされています。

ms751432.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
%SystemDrive% は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) がインストールされているドライブの場所に応じて、通常は C: または D: になります。

Windows Communication Foundation サンプルの 1 回限りのセットアップの手順」で Setupvroot.bat ファイルと Cleanupvroot.bat ファイルを使用すると、仮想ディレクトリを作成できます。この仮想ディレクトリを手動で作成する場合は、次の手順に従います。

手順

仮想ディレクトリを IIS 7.0 または 7.5 で作成するには

  1. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、「inetmgr」と入力してインターネット インフォメーション サービス (IIS) MMC スナップインを開きます。

  2. 左のペインで、コンピューター名のノードを展開し、[サイト] ノードを展開します。

  3. [既定の Web サイト] を右クリックして [アプリケーションの追加] をクリックし、[アプリケーションの追加] ウィンドウを開きます。

  4. このウィンドウで、作成する仮想ディレクトリのエイリアスとして「servicemodelsamples」と入力します。

  5. 次のディレクトリを作成します。%SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples

  6. 物理パスを %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に設定します。WCF サンプルの多くは、ビルド時にサービス実行可能ファイルをこの場所にコピーします。

  7. [OK] をクリックします。Web アプリケーションが、WCF サンプル用に作成されました。

    ms751432.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
    すべての WCF サンプルで同じ servicemodelsamples Web アプリケーションを使用するため、この作業は 1 回だけ実行してください。

    ms751432.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
    このドキュメントでは、virtual directoryという用語は Web applicationと同じ意味で使用しています。

    仮想ディレクトリの作成に加えて、さらに仮想ディレクトリのプロパティを設定し、WCF サービスの実行を有効にする必要があります。詳細については、以下を参照してください。

仮想ディレクトリを IIS 5.1 または 6.0 で作成するには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「start inetmgr」と入力して、インターネット インフォメーション サービス (IIS) MMC スナップインを開きます。

  2. 左のペインで、コンピュータ名のノード、[Web サイト] ノードの順に展開します。

  3. [既定の Web サイト] を右クリックして [新規作成]、[仮想ディレクトリ] の順にクリックし、仮想ディレクトリの作成ウィザードを開きます。

  4. このウィザードで、作成する仮想ディレクトリのエイリアスとして「servicemodelsamples」と入力します。

  5. パスを %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に設定します。WCF サンプルの多くは、ビルド時にサービス実行可能ファイルをこの場所にコピーします。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. 既定では、次のチェック ボックスがオンになっています。

    • [読み取り]

    • [ASP などのスクリプトを実行する]

  8. [次へ] をクリックし、[完了] をクリックしてウィザードを完了します。

    ms751432.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
    すべての WCF サンプルで同じ servicemodelsamples 仮想ディレクトリを使用するため、この作業は 1 回だけ実行してください。

仮想ディレクトリの追加プロパティを IIS 7.0 または 7.5 で設定するには

  1. servicemodelsamples ノードをクリックします。ウィンドウの下端に沿って 2 つのビューが表示されます。[機能ビュー] が選択されていない場合は、選択します。

  2. [ディレクトリの参照] のエントリをダブルクリックします。

  3. 操作ウィンドウで、[有効] をクリックします。これにより、Internet Explorer でディレクトリにアクセスできるようになり、サービスのデバッグに役立ちます。

最後に、servicemodelsamples フォルダーのセキュリティ プロパティを、他のユーザーがアクセスできるように設定する必要があります。詳細については、以下を参照してください。

仮想ディレクトリの追加プロパティを IIS 5.1 または 6.0 で設定するには

  1. servicemodelsamples ノードを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. 既定では、次のチェック ボックスがオンになっています。

    • [読み取り]

    • [ログ アクセス]

    • [このリソースにインデックスを付ける]

  3. [ディレクトリの参照] チェック ボックスをオンにします。これにより、Internet Explorer でディレクトリにアクセスできるようになり、サービスのデバッグに役立ちます。

フォルダーのセキュリティ プロパティを IIS 7.0 または 7.5 で設定するには

  1. %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に移動します。

  2. servicemodelsamples フォルダーを右クリックして、[共有] または [共有する相手] をクリックします。

  3. [追加] ボタンの左側にある下矢印をクリックします。

  4. [検索] エントリを選択します。[ユーザーまたはグループの選択] ウィンドウが開きます。

  5. [次へ] をクリックします。

  6. [場所] をクリックします。[場所] ウィンドウが開きます。

  7. 使用するコンピューターのエントリを選択します。一覧表示されているドメインやネットワークのエントリではなく、ローカル コンピューターを選択してください。コンピューターの指定が終わったら、[OK] をクリックします。

  8. [検索開始] をクリックします。これで、ローカル コンピューターに関連付けられたオブジェクトが検索結果に表示されます。

  9. [名前 (相対識別名)] 列で、[IIS_IUSRS] エントリを検索します。そのエントリを選択して [OK] をクリックし、検索結果ウィンドウを閉じます。

  10. [OK] をクリックして [ユーザーまたはグループの選択] ウィンドウを閉じます。

  11. [共有] をクリックして変更内容を保存します。

  12. 共有を有効にするための変更が完了したら、[完了] をクリックして [ファイルの共有] ウィンドウを閉じます。

フォルダーのセキュリティ プロパティを IIS 5.1 または 6.0 で設定するには

  1. %SystemDrive%\inetpub\wwwroot\servicemodelsamples に移動します。

  2. servicemodelsamples フォルダーを右クリックして、[共有とセキュリティ] をクリックします。

  3. [セキュリティ] タブをクリックします。

  4. IIS 6.0 を使用している場合は、[グループ名またはユーザー名] ボックスで [インターネット ゲスト アカウント] が表示されていることを確認します。

    表示されていない場合:

    1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。

    2. [ユーザー アカウント] アイコンが表示されない場合は、[カテゴリの表示に切り替える] をクリックします。

    3. [ユーザー アカウント] アイコンをクリックします。

    4. [コントロール パネルを選んで実行します] の下の [ユーザー アカウント] をクリックします。

    5. [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスの [詳細] タブをクリックします。

    6. [次へ] をクリックします。

    7. [ローカル ユーザーとグループ] ダイアログ ボックスで、[ユーザー] フォルダーをクリックして展開します。

    8. 右側のウィンドウで、[インターネット ゲスト アカウント] をダブルクリックします。

    9. [プロパティ] ダイアログ ボックスで、インターネット ゲスト アカウントとして使用されている名前をコピーします。既定では、その名前は "USR_" で始まり、その次にコンピューターの名前が続きます。

    10. [プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

    11. [ローカル ユーザーとグループ] ダイアログ ボックスを閉じます。

    12. [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスを閉じます。

    13. その他の [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスを閉じます。

    14. [servicemodelsamples のプロパティ] ダイアログ ボックスの [セキュリティ] タブで、[追加] ボタンをクリックします。

    15. コンピューター名、バックスラッシュの順に入力し、続いてインターネット ユーザー アカウントの名前を貼り付けます。たとえば、myMachineName\%InternetGuestAccountName% のようになります。

    16. [名前の確認] をクリックして、追加した名前を検証します。名前が有効な場合は、すべての文字が下線付きの大文字になります。

  5. IIS 6.0 の場合はさらに、[グループ名またはユーザー名] ボックスに NETWORK SERVICE が表示されていることを確認します。

    NETWORK SERVICE が表示されていない場合:

    1. [追加] をクリックします。

    2. [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスに、コンピューター名、バックスラッシュの順に入力します。

    3. バックスラッシュの後に、スペースを入れずに「service」と入力します。

    4. [名前の確認] をクリックします。

    5. 複数の名前が表示された場合は、[NETWORK SERVICE] をクリックして [OK] をクリックします。

    6. [OK] をクリックして [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. Windows XP SP2 で IIS 5.1 を使用している場合は、[グループ名またはユーザー名] ボックスに "インターネット ゲスト アカウント" と "ASPNET" の両方が表示されていることを確認します。

    ASPNET ユーザーは、組み込みの [ユーザー] セキュリティ グループのメンバになることができます。この場合、[ユーザー] グループがこのダイアログ ボックスに表示されていれば、許可されたユーザーの名前の一覧に別個の項目として ASPNET を追加する必要はありません。

    ASPNET が [ユーザー] セキュリティ グループのメンバであるかどうかを確認するには :

    1. [スタート] メニューの [コントロール パネル] をクリックします。

    2. [ユーザー アカウント] アイコンをクリックします。

    3. [グループ] 列で、[ASPNET] の値が "Users" であることを確認します。

参照

概念

インターネット インフォメーション サービスのホスティング手順